アメリカのステーキの特徴は?部位・焼き加減・注文の流れなど【まとめ】

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近々アメリカへ行く予定があるみなさん。せっかくなら本場のステーキを「間違いなく」味わいたくありませんか?

部位や焼き加減など、レストランでスマートに注文したいですよね。

今回はアメリカならではの情報をまとめたので、渡米前に一緒に予習していきましょう!

私自身アメリカに住んでいて月に数回は家庭料理としてステーキを食べます。

最初は日本と違う食感や味わい、文化に慣れなかったのですが、今では「ステーキ用の牛肉はアメリカ産がいい!これぞお肉を食べてるという感覚!」と思うまでになりました。本記事を読んで、アメリカのステーキ事情に興味を持っていただけると嬉しいです。

アメリカのステーキの特徴・日本や他国との違い

ステーキと一言でいっても、国によってカルチャーは様々。それぞれの楽しみ方があります。

では、アメリカのステーキはどんな文化的背景によって形作られているのでしょうか。日本や他国との違いも踏まえ、見ていきましょう。

アメリカのステーキカルチャー

アメリカは家でもレストランでもステーキが身近で、その種類や消費量は非常に多いです。

しっかりとした肉感とボリュームが特徴で、肉そのものの美味しさを最大限に引き出すためのトッピング、ワインもバリエーション豊かです。

専門店であるステーキハウスも数多く存在し、ファミリー向けのカジュアルなものから、特別なシチュエーションで利用する豪華レストランまで様々。

シェフが目の前でパフォーマンスをしてくれるお店もあります。

お肉を中心として、サイドディッシュやドリンク、エンターテインメントをマリアージュさせ、最高の体験を味わう。

それがアメリカのステーキの楽しみ方なのだと感じます。

日本の牛肉に慣れていると、アメリカのステーキは「赤い、肉の味がすごい…!」と感じてしまうかもしれません。しかし、それはそれでたまらないと思わせてくれる程に、アメリカのステーキならではの魅力がたくさんあるのです。霜降りではないぶん、歳を取るにつれてステーキが重く感じる、なんてこともありません!

他の国のステーキカルチャー

●フランス

食事そのものを芸術として味わうのがフレンチの哲学。

そんなフランスでは、上質な食材の良さを引き出すため塩胡椒のシンプルな味付けで提供されます。

ソースやワインとのペアリングだけでなく、店内BGMやテーブルセッティングなど、ステーキを取り巻く周辺要素も重視されます。

フランスではステーキは高級料理。特別な日に大切な人と時間をかけて味わうことが求められるのです。

また、フィレンツェのビステッカ・アッラ・フィオレンティーナや、ベネチア地方のカルニェ・アッラ・ピッコラなど、場所によって違ったステーキを頼むことができるのも醍醐味です。

●アルゼンチン

世界で最も牛肉消費量が多い国のひとつがアルゼンチン。国民一人あたり、なんと年間約50kg近くの牛肉を消費するそうです。

広大な牧草地で育った牛は、肉質が柔らかく、ジューシーで豊かな風味が特徴。

アサード(リブロース)やパラヤ(サーロイン)が人気です。彼らにとってステーキは特別なものではなく、日常の一部であり、仲間で集まってバーベキューを楽しむ中に存在します。

ステーキを味わうことを中心に置くというよりは、ステーキを中心として人とコミュニケーションをとることが大切なのです。

●日本

最後に日本はどうでしょうか。

日本の和牛は海外でも高く評価され、もちろんアメリカでも「Wagyu」という言葉は日本ならではの高級牛肉として認知されています。

アメリカのステーキが赤身の強さと噛み応えで牛肉らしさを強調しているのに対し、柔らかさや脂のうまみがたまらないのが和牛ですよね。霜降りの美しさも重要です。

アメリカの牛肉のグレード(等級)

日本で「A5ランクのお肉」といったグレードをよく聞くかと思いますが、アメリカも同様に等級があり、USDA(米国農務省)というところが決めています。

その格付けは霜降り具合と肉の成熟度で判定され、上から順にプライム、チョイス、セレクトとランクわけされます。

1. USDA Prime(プライム)

霜降りが最も多く、若いので柔らかくジューシーなお肉

日本のA5ランクも霜降り具合が重視されるので似ているように感じるかもしれませんが、日本はどちらかというと霜降りの美しさや細かさが見られ、アメリカは霜降りの量、つまり焼いた時にジューシーでうまいかどうかが重視されます。

高級ステーキハウスで食べることもできますし、コストコで普通に手に入れられるのもうれしいところ。

2. USDA Choice(チョイス)

適度な霜降り具合で、柔らかさのバランスも丁度良いのがチョイス。日常使いのステーキ店やスーパーでよく見かけます。

私は家で作る牛肉料理(特に煮込み)に使っていますが、ステーキを食べるときはやはりプライムを使いたいところです。

3. USDA Select(セレクト)

脂肪はひかえめでヘルシーな味わい。赤身肉なのであっさりとしています。

プライムやチョイスに比べ安いですが、調理法によっては固くなってしまうので用途に注意です。

※その他にもStandard / Commercial / Utility / Cutter / Cannerがありますが、我々がスーパーやレストランで見るのは上記3つ。

アメリカ産の牛肉の主な部位

アメリカ牛の主な部位と、日本の部位で近いものを参考までにまとめました。(完全一致ではありません)

部位名 場所 特徴 日本で近い部位名
Chuck(チャック) 首~肩 旨味がしっかりしているが少し固い 肩ロース・ネック・ウデ
Rib(リブ) 肋骨(背中) 脂が多くジューシーな味わい リブロース
Loin(ロイン) 腰(背中中央) 最も柔らかく高級な部位 サーロイン・ヒレ
Round(ラウンド) モモ 赤身が多く少し固い モモ(内モモ・外モモ・シンタマ)
Brisket(ブリスケット) コラーゲンが多いので煮込み向き バラ(肩バラ)
Plate(プレート) 下腹(肋の下) 脂が多いので焼肉や加工向き バラ(特に前バラ〜中バラ)
Flank(フランク) 腹(後方) 赤身で繊維質なので薄切り向き バラ(フランク)
Shank(シャンク) すね 筋が多いので煮込み向き すね肉

これらの部位を把握しておくと、スーパーで困ることも減りますね!

それでは、ステーキをレストランで注文する際にメニューに書いてある種類についてはどうでしょうか。

こちらも人気の種類をおさえておけば安心なので、順番に見ていきましょう。

アメリカで人気のステーキの種類

2025年時点でアメリカで人気のものから定番メニューまで、6種をご紹介します。

ステーキに求めるものやシチュエーションによって選択は変わってくるので単純な格付けはできませんが、ここに挙げた6種を覚えておけば間違いないでしょう。

●Ribeye(リブアイ)

今アメリカのステーキ店で最も選ばれているのがこれ。リブロースの中でも真ん中あたりの柔らかい肉をグリルで焼きます。

日本のステーキよりも厚みがあるので、ミディアムレアだと食べやすいかと思います。

●Filet Mignon(フィレミニョン)

こちらも定番人気で、リブアイよりも希少部位のためお値段もそれなりにします。

フィレ肉(テンダーロイン)を使って表面を軽く焼いたら、オーブンで調理します。

柔らかい食感がお好きな方にはおすすめ。あのシャトーブリアンもテンダーロインの一部です。

●New York Strip(ニューヨークストリップ)

リブアイよりも赤みの割合が多いため、しっかりとした歯ごたえがあります。

お肉っぽさをしっかり味わいたい方は好きでしょう。赤ワインとの相性も非常に良く、ペアリングを考える楽しみも生まれます。

●T-Bone(Tボーン)/ Porterhouse(ポーターハウス)

特別感のある骨付きステーキ。ポーターハウスはTボーンの豪華版で大きいものを指します。

T字の骨を挟んで、片方の大きめのお肉がストリップ、もう片方の小さめのお肉がフィレとなります。

つまり一皿で二つの部分を楽しめる満足度の高いステーキなのです。

●Sirloin steak(サーロイン)

どちらかというと日常寄り。リブに比べると噛み応えがあり、しっかりめのステーキといった感じです。

定番人気ではありますが日本のサーロインとは味わいが違います。和牛のサーロインをイメージしているのであればリブアイがおすすめ。

●Prime Rib(プライムリブ)

塊のローストビーフ。スペシャルなお祝い料理としても人気です。霜降り度合いが高く柔らかいのが特徴。

想像しているローストビーフよりもずっと厚切りでボリューム感があるので、ミディアムレアだと柔らかさを堪能できるはずです。

熟成について

Aged beef(熟成肉)かどうかも重要なポイント。少しお値段は張りますが、熟成することにより柔らかさと風味が増します。

ドライエイジング(乾燥熟成)ウェットエイジング(湿式熟成)の2つの方法があり、ドライエイジングはアメリカ発祥の熟成方法です。

低温・高湿度が保たれた専用庫で、風を当てて水分を飛ばすことで旨味を凝縮させます。

ウェットエイジングは切ったお肉を真空パックで密閉して冷蔵庫で寝かせるだけなので、家庭でもチャレンジできます。もちろん熟成ありかなしかはお好みです。

味わい・食感を左右するステーキの焼き加減

部位と同じくらい重要なのが焼き加減。ご自身の好みや食べる部位によって使い分けてみてください。

アメリカのステーキハウスチェーンが行った調査によると、ミディアムレアが一番人気で、ウェルダンはあまり選択されていないようでした。

●Rare(レア)

日本の感覚だと完全生肉を想像してしまいそうですが、アメリカではレアでも一定温度まで加熱されて提供されます。

表面は焼き目がついているものの中は赤で生感はちゃんとあります。

●Medium Rare(ミディアムレア)

アメリカのステーキといえばこれが定番です。中はピンク色で、豊かな風味が広がります。

●Medium(ミディアム)

中が思った以上にピンク色なので心配になるかもしれませんが、しっかり火は通っています。ジューシーかつ噛み応えもあります。

●Medium Well(ミディアムウェル)

噛み応え重視ならこちら。中はほぼ火が通った状態です。

●Well Done(ウェルダン)

完全に火が通っていて赤みはありません。ジューシーさは減りますが安全性は一番。

もう迷わない!ステーキハウスでの注文の流れ

ステーキハウスでは、前菜やソース、肉の種類、焼き加減、量などいろいろと迷うことが多いと思います。

ここでは一般的な日本人4名分のイメージで注文をシミュレーションしてみましょう。

まずは前菜。2、3品をシェアします。このあとが重いので、シーフードやサラダであっさりしたものがおすすめ。

そしてメインのステーキは人数よりも1人分少ない3人前が妥当かと思います。ここで前述の焼き加減について指定します。

ステーキの付け合わせにサイドメニューも頼むのですが、クリームド・スピナッチ、マッシュポテト、アスパラガスなどが人気です。

クリームド・スピナッチはほうれん草をクリームで煮たもので、最初は「アメリカにしてはずいぶん控えめな味付けだな?」と思いましたが、濃厚でボリューミーなステーキと一緒に食べるとなると、この組み合わせがなんだかとてもマッチしているような気がしてきます。

まとめ

いかがだったでしょうか。アメリカのステーキを食べたくなりましたか?

日本とはまた違った魅力がつまったアメリカのステーキ文化に触れて、よりみなさん旅行における食の楽しみが広がることを願っています。

ステーキハウスでは量に悩むかもしれませんが、頼みすぎてしまったとしても、アメリカのレストランはあまったごはんを持ち帰ることができるのが普通です。

お会計の際「Can I get a box?」と店員さんに聞けばOKなので、思い残すことのないよう気になるメニューを頼んでみてくださいね!

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