
ニューヨーク・マンハッタンの中心にある、Grand Central Terminal(グランド・セントラル駅)。
世界で最も美しい駅としても知られる、1日におよそ75万人もが使用する巨大なメトロノース鉄道のターミナルです。
歴史的価値や美しさで知られるグランド・セントラル駅ですが、駅構内でグルメやお土産なども楽しめるのをご存知ですか?
本記事では、NYにあるグランド・セントラル駅の魅力を徹底解説!駅の特徴や歴史はもちろん、見どころやショッピングスポット、グルメスポットなどをじっくりと紹介します。
ニューヨーク観光や留学を検討している方は、ぜひ最後までお読みください。
グランドセントラル駅とは?所在地とアクセス
ペンシルベニア駅とポート・オーソリティ・バスターミナルと並んで、マンハッタン3大ターミナルと知られるグランド・セントラル駅。
駅付近の鉄道は全て地下にあるため、44面67線に及ぶ広大なプラットフォームは全て地下にあります。
以下では、グランド・セントラル駅の所在地やアクセス方法を紹介します。
グランドセントラル駅の所在地
グランド・セントラル駅が位置しているのは、ニューヨーク・マンハッタン区の中心Park Ave.(パーク・アベニュー)と42nd St.(42ストリート)です。
駅の建物正面にある時計のガラス細工はなんとティファニー製!建物の左側に鷲の像がある入り口があるので、そこから駅構内に入ります。
| 住所 | 89 E 42nd St, New York, NY 10017, USA |
| 営業時間 | 5:15 AM – 2:00 AM |
| 公式ホームページ | https://grandcentralterminal.com/ |
グランドセントラル駅へのアクセス
グランド・セントラル駅へは、隣接する地下鉄で向かうのがスムーズです。
地下鉄の緑4,5,6番線(緑色)、7番線(紫色)、Sライン(灰色)に乗って、42nd Street Station / Grand Central(42ストリート / グランド・セントラル駅)で降りるとグランド・セントラル駅に到着します。
また、観光に便利なホップオンホップオフバスも駅の近くに停まるので、バスでもグランド・セントラル駅にアクセスが可能です。
ダブルデッカーからニューヨークの景色を眺めながら、駅まで移動できますよ!
グランドセントラル駅の構造
44面のプラットフォームを持つ世界最大級のグランド・セントラル駅は、地上と地下を合わせるとおよそ5層構造になっています。
地上部分に見える駅舎は3階〜6階規模で構成され、Main Concourse(メイン・コンコース)や改札、オフィス、店舗、バルコニーなどがあります。
一方で、鉄道が走っている地下は3層構造となっており、11〜42番線(上部)と100〜126番線(下部)に分かれています。
さらに、2023年にはその2層の下に、LIRR(ロングアイランド鉄道)の駅、Grand Central Madison(グランド・セントラル・マディソン)が開設。
地下およそ53m(地下5階の深さ)にホーム階が設置されました。
100年以上の歴史を持つ駅
グランド・セントラル駅が開業したのは1913年。2025年現在、創業から112年がたちました。
ただし、前身の駅が開業したのはマンハッタンに鉄道が開通した1871年で、当初はGrand Central Depot(グランド・セントラル・デポ)と呼ばれていました。
1898年の大規模な改装工事のほか、1902年と1913年の2代目3代目の駅舎完成を経て、現在の姿となりました。
ちなみに、現在のグランド・セントラル駅は、華麗な外観と壮大な内部空間を持つ古典主義のボザール様式を採用しています。
20世紀中頃になると鉄道利用の減少や都市の再開発の影響を受け、一時は駅舎の解体の危機や再開発の計画もあったそう。
しかしながら1990年代以降には、建物の歴史的価値が認められ、保存と修復が進められました。
現在の駅舎が誕生してから100年の節目である2013年には、グランド・セントラル駅は東京駅と姉妹駅関係を締結。
ちなみに、2013年は東京駅にとっても駅舎誕生から100年の節目の年でした。
2023年には地下鉄グランド・セントラル・マディソン駅が完成し、ニューヨークの人々の生活を支えています。
グランドセントラル駅の見どころ・撮影スポット

歴史的に価値のあるグランド・セントラル駅ですが、“About Love”や “Men in Black”、“The Avengers”、“Gossip Girls”など、これまでに映画やドラマなどのロケ地として何度も使用されてきました。
以下では、ニューヨークの象徴的な空間となっているグランド・セントラル駅の中でも特に訪れてほしい見どころや撮影スポットを紹介します。
Main Concourse(メイン・コンコース)
グランド・セントラル駅の中心、かつ一番の見どころであるMain Concourse(メイン・コンコース)。
コンコースの東西には大理石の階段があり、階段を登るとバルコニーからホール全体を見渡せるので、写真撮影にもぴったりです。
ホールを見下ろすだけでなく、天井もぜひ見上げてみましょう。荘厳なシャンデリアや美しい星座が輝く天井を見られます。
ちなみに、星座のデザインは中世の写本に基づいているため、実際とは逆向きに少しずれて描かれているのだとか。
こうしたネタを知っていると、より天井の星座を楽しめますね!
なお、イーストバルコニーにはアップルストアもあります。ターミナル内を見下ろすのに絶好のスポットなので、あわせて訪れてみてください。
Grand Central Clock(グランド・セントラル・クロック)
メインコンコースフロアの最大の見どころは、待ち合わせ場所としてよく用いられる時計台です。
時計台があるのはインフォメーションブースの真上で、4面の時計版があるのでどの方向からも時刻を確認できます。
4面全てがオパールガラスで作られ、価値は$1,000万〜$2,000万にも及ぶとか。
その価値の高さから、「世界一価値が高い駅の時計」と紹介されることもあります。
ボザール様式建築のクラシカルな雰囲気にぴったりな、気品がある豪華なデザインとなっています。駅の天井や大理石のフロアと一緒に、撮影してみてください。
Whispering Gallery(ささやきの回廊)
Whispering Gallery(ささやきの回廊)はダイニングコンコースのオイスターバー近くにある、特殊な音響効果で知られている回廊です。
回廊を楽しむためには、2人の人が必要です。
それぞれがアーチの両端に立って壁に向かって囁くと、陶器で作られたアーチ状の天井に音が伝って大きな声で話しているように聞こえてくるのです。
ショッピングスポットとおすすめお土産
以下では、グランド・セントラル駅内のショッピングスポットやおすすめのお土産を紹介します。
P!Q Gifts(ピック・ギフツ)
P!Q Gifts(ピック・ギフツ)は、Unique Gifts and Designer Toysをテーマにした雑貨屋さんで、メインコンコースから42ストリート方面に向かい、Vanderbild Hall(ヴァンダービルト ホール)の後方にあります。
ニューヨークを中心に、全米に数拠点展開しています。ショーウィンドウにはニューヨークの地下鉄の車両が飾られており、スプレーで描かれたグラフティも楽しめます。
自転車型のピザカッターをはじめ、個性的な雑貨が充実。個性的なアート雑貨を購入したい方はぜひ訪れてみてください。
公式サイト:https://piqgifts.com/
NY Transit Museum Gallery & Store(ニューヨーク・トランジット・ミュージアム・ギャラリー&ストア)
NY Transit Museum Gallery Annex & Store(ニューヨーク・トランジット・ミュージアム・ギャラリー・アネックス&ストア)は、電車グッズを購入できるスポットです。
メインコンコースから西方面に進んですぐの場所にあります。
ミニ電車や地下鉄マークのTシャツ、路線図が描かれた食器をはじめ、ニューヨークの地下鉄に関する多種多様なグッズが販売されているので、鉄道好きにはたまりません!
旅行の記念にぜひ、好きなアイテムを購入するのはいかがですか?
公式サイト:https://www.nytransitmuseumstore.com/
多様なグルメが味わえるレストラン
グランド・セントラル駅ではグルメも忘れてはいけません!
気軽に軽食を食べられるスポットから豪華な食事を食べられるレストランまで詳しく解説します。
Grand Central Market(グランドセントラル・マーケット)
Grand Central Market(グランドセントラル・マーケット)は、Main Level(メインコンコースと同じ階)にある日本のデパ地下のような雰囲気のグルメスポットです。
イートインスペースはないためテイクアウトを楽しむのに向いています。
惣菜やベイカリー、生鮮食品、スイーツやお花など、多種多様なアイテムが揃っているので、旅行者も通勤客も気軽に立ち寄りやすいです。
Murray’s Cheese(ミュレーズ・チーズ)やLi-Lac(ライラック)のチョコレートなど、ニューヨークで有名な食材なども購入できます。
テイクアウトの軽食を楽しみたい方は、ぜひ立ち寄ってみてください。
Dining Concourse(ダイニング・コンコース)
グランド・セントラル駅のLower Levelには、イートイン可能なDining Concourse(ダイニング・コンコース)があります。
日本にも進出しているハンバーガーShake ShackやテレビドラマSex & the Cityで有名になったカップケーキ屋のMagnolia Bakery、ロブスターロールのLuke’s Lobsterなど複数のお店があります。
ファストフードなどを気軽に楽しみたい方に、特におすすめのスポットです。
Grand Central Oyster Bar(グランドセントラル・オイスター・バー)
Grand Central Oyster Bar(グランドセントラル・オイスター・バー)は、ダイニング・コンコースと同じ階(Lower Level)にある、長い歴史を持つシーフード・バーです。
1913年、グランド・セントラル駅の開業から3週間後にオープンしました。レトロな雰囲気が漂うレストランにて、アメリカ東海岸で採れた新鮮な牡蠣を20種類以上楽しめます。
クラムチャウダーも有名で、ホワイトソースとトメとベースの2種類から選べます。
訪れてみたらぜひ座ってほしいのが、カウンター席!スタッフが生牡蠣を開けたり、調理したりする様子を堪能できます。
ちなみに、お値段はやや高めなので、予算には十分余裕を持って訪れてくださいね!
公式サイト:https://www.oysterbarny.com
The Campbell Apartment Bar(ザ・キャンベル・アパートメント・バー)
The Campbell Apartment Bar(ザ・キャンベル・アパートメント・バー)は、グランド・セントラル駅の最上階(Balcony Level)にあるバーで、テレビドラマGossip Girlの1話目に登場しています。
入り口は少しわかりにくいですが、旅行者の入店も可能です。
元々は1920年代に資産家のジョン・W・キャンベル氏が利用していた個人オフィスを、隠れ家のようなバーに改装しています。
価格は少し高めで、ビールであれば$12ほどです。ちなみにディナーで利用する場合は、ドレスコードがビジネスカジュアル以上となっています。
公式サイト:https://www.thecampbellnyc.com/
まとめ
110年以上もの間ニューヨークの中心で人々の生活を支え続けてきたグランド・セントラル駅。
建造物の美しさだけでなく、グルメや個性的な雑貨など堪能できるポイントはさまざまです。
駅構内ではガイドツアーもしているので、ニューヨークや駅の歴史を知りたい方はぜひツアーに参加してみましょう。
より深くグランド・セントラル駅の魅力を味わえますよ!
◇経歴
神戸市外国語大学卒業後、新卒採用で大手学習塾に就職し、講師職・個別指導部門のスクール運営に携わる。
8年間の勤務後、一念発起してドイツの語学学校に社会人短期留学。
帰国後は人材派遣会社の営業として4年間就業し、2023年11月からはフリーランスのライターとして活動中。
自身の経験を活かして英会話や海外旅行をはじめ、幅広いテーマについて執筆。
◇英語に関する資格
・実用英語技能検定 準1級
・TOEIC 850点
◇留学経験
・ドイツ(ハンブルグ):社会人短期留学(語学学校)
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
・海外旅行
・社会人短期留学(ドイツ語学学校)
◇これまでの渡航先
オーストラリア、韓国、インドネシア・バリ島、台湾、カナダ(トロント)、ドイツ(ハンブルグ・シュツットガルト・フランクフルト・アーヘン・デュッセルドルフ・ケルン)、イタリア(ベネチア)、ギリシャ(アテネ・ミコノス島)、クロアチア、アメリカ(カンザス)
◇自己紹介
初めまして!みきです。
中学生の頃から英語でコミュニケーションを取るのが好きで、コツコツと勉強を続けております。
長期での留学経験はありませんが、英語を通じて海外の方とコミュニケーションを取ることで世界が広がっていくのを楽しく感じています。
大学入学をきっかけに、アルバイト代やお給料を貯めて年に1回〜2回ほど海外旅行に行くように。
友人と旅行するのも好きですが、自分のペースでゆっくりと廻るのも好きです。
2018年には勤めていた会社を退職し、ドイツにて短期社会人留学。
世界中から集まった個性豊かなクラスメイトに出会いました。
ドイツ語学習の傍ら、先生に隠れて英語で話せたのも楽しい経験となりました。
現在は、交際している彼がアメリカ人なので、次回の渡航を楽しみに日々英語力アップに向けて取り組んでおります!
英語学習や海外旅行、国際遠距離恋愛などの経験を活かして、誰かの背中を後押しできる記事を執筆できたらと考えております。
どうぞよろしくお願いいたします!