タイ・アユタヤ遺跡で古代ロマンを感じよう!アクセスから主な寺院、回り方のコツまで【解説】

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400年以上にわたり栄華を極めたアユタヤ王朝

その首都として繁栄した街は、今もなお荘厳な遺跡群としてその姿を残しています。

世界遺産にも登録された壮大な仏塔や赤レンガの寺院を巡れば、まるで時が止まったかのような感覚に。

この記事では、バンコクからのアクセス方法、必見の寺院の見どころ、効率的な回り方のコツまで、アユタヤの魅力を満喫するための情報を凝縮してお伝えします。

ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

タイ・アユタヤ遺跡とは?

タイのバンコクから北へ約80km、チャオプラヤー川とその支流に囲まれた中洲に広がる
「古都アユタヤ」

ここは、かつて400年以上にわたって繁栄したアユタヤ王朝の壮大な都の跡地です。

その歴史的価値から、遺跡が点在する歴史地区はユネスコの世界遺産に登録されており、世界中から多くの観光客が訪れるタイ屈指の観光名所となっています。

417年間続いた大王国の都

アユタヤ王朝は、1351年にウートーン王によって建都されてから1767年に滅亡するまで、417年という長きにわたりタイの中心として栄えました。

歴代33人の王が統治し、東西交易の要衝としてヨーロッパ諸国とも交流があった国際色豊かな商業都市でした。

当時の王たちは、その権力と厚い信仰心を示すため、クメール様式やスリランカ様式を取り入れた壮麗な寺院(ワット)や仏塔(チェディ)を次々と建立しました。

破壊の歴史と世界遺産としての今

その永い栄華は、1767年のビルマ(現ミャンマー)軍による侵攻によって突如終わりを告げます。

街は徹底的に破壊され、黄金に輝いていた寺院や仏像は無残にも打ち壊されました。

現在私たちが目にする遺跡群は、その破壊の爪痕と、かつての繁栄の両方を物語る貴重な歴史の証人です。

木の根で覆われた仏頭で有名なワット・マハタートをはじめとする遺跡群は、1991年に世界遺産に登録され、今は歴史を静かに語り継いでいます。

アユタヤ遺跡までのアクセス(電車・バス・ツアー)

バンコクから日帰りで訪れることができる世界遺産アユタヤ。

そのアクセス方法は、旅のスタイルや予算に応じて選べるのが魅力です。

「ローカルな雰囲気を味わいたい」「安く手軽に行きたい」「効率よく安心して観光したい」など、あなたの希望に合った交通手段を見つけましょう。

ここでは代表的な3つの方法「電車」「バス(ロットゥー)」「現地ツアー」のそれぞれの特徴をわかりやすく解説します。

「国鉄(電車)」でのんびりローカル旅

タイの車窓からの風景を楽しみながら、のんびり移動したい方には国鉄がおすすめです。

バンコクのクルンテープ・アピワット中央駅などから乗車でき、普通列車なら運賃は数十バーツと破格の安さ。約1時間半から2時間でアユタヤ駅に到着します。

ただし、駅は遺跡群の対岸にあるため、到着後に渡し船やトゥクトゥクへの乗り換えが必要です。

旅情を感じながらのんびり移動できます。

安くて早い「バス(ロットゥー)」

安さと速さを両立したいなら、ロットゥーと呼ばれる乗り合いミニバンが便利です。

バンコク北部のモーチット・ミニバスステーションから頻繁に出発しており、高速道路を使えば約1時間半でアユタヤ市街地に到着します。

料金も100バーツ前後と手頃で、現地の人々の足としても利用される最もポピュラーな移動手段の一つです。

効率的で安心な「現地ツアー」

初めてアユタヤを訪れる方や、時間を最大限に有効活用したい方には現地ツアーが最適です。

ホテルからの往復送迎、主要な遺跡の入場料、日本語ガイド、昼食などが全て含まれているプランが多く、手間なく快適に観光できます。

ガイドの解説付きで歴史への理解が深まるのも大きなメリット。効率よく見どころを巡りたい場合に最もおすすめの方法です。

アユタヤ遺跡の魅力

400年以上にわたり大王国として栄華を極めた、世界遺産「古都アユタヤ」
その魅力は、単に古い遺跡が残っているというだけではありません。

国際都市として繁栄した輝かしい過去と、ビルマ軍の侵攻によって破壊された悲しい歴史。その光と影が織りなす、荘厳でありながらどこか物悲しい独特の雰囲気が、訪れる人々の心を捉えて離さないのです。

時が生み出した神秘的な風景


アユタヤの象徴といえるのが、ワット・マハタートにある
「木の根に覆われた仏頭」です。

長い年月をかけて自然と一体化したその姿は、戦争の歴史を超えた静かな生命力を感じさせ、見る者に強い印象を与えます。

また、各所に残る頭部のない仏像や苔むした赤レンガの仏塔は、静寂の中に歴史の重みを感じ、悠久の時の流れを実感できます。

かつての栄華を物語る壮大な建築美

破壊されながらも、今なお残る寺院の姿は、アユタヤ王朝の絶大な権力と芸術性の高さを雄弁に物語っています。

王室の儀式が執り行われた「ワット・プラ・シーサンペット」に並び立つ3基の壮麗な仏塔や、屋外に横たわる巨大な寝釈迦仏「ワット・ロカヤスタ」の姿は圧巻です。

昼間の荘厳な姿とは趣が異なる、夜のライトアップによる幻想的な表情も必見の魅力です。

アユタヤ遺跡で巡りたい主な寺院・見どころ

広大な敷地に見どころが点在するアユタヤ歴史公園
初めて訪れる方は特に、どこから見ればよいか迷ってしまいますよね。
ここでは、数ある遺跡の中でも絶対に外せない、アユタヤの歴史と魅力を象徴する4つの必見寺院を厳選してご紹介します。

それぞれに全く異なる表情と物語があるので、ぜひ訪れて悠久の時に思いを馳せてみてください。

アユタヤの象徴「ワット・マハタート」

アユタヤ観光で最も有名なのが、菩提樹の根の中に穏やかな仏頭が取り込まれた、神秘的な光景で知られるこの寺院です。

ビルマ軍の侵攻によって破壊された仏像の頭が、長い年月を経て木と一体化した姿は、戦争の悲しい歴史と自然の生命力を同時に感じさせます。

頭部のない仏像が並ぶ回廊も印象的です。

王朝の威厳を伝える「ワット・プラ・シーサンペット」

スリランカ様式の3基の美しい仏塔(チェディ)が並び立つ姿は、アユタヤで最も格式高かった王室寺院の証です。

歴代3人の王の遺骨が納められており、その均整の取れた壮麗な佇まいは、かつての王朝の栄華を今に伝えています。

バンコクのワット・プラケオ(エメラルド寺院)の原型ともいわれています。

圧巻の仏像と建築美(ワット・ロカヤスタ/ワット・チャイワッタナラーム)

屋外に横たわる全長28mもの巨大な寝釈迦仏で有名なのが「ワット・ロカヤスタ」

穏やかな表情に心が和みます。

また、少し離れた場所にありますが、クメール様式の影響を受けた壮麗な寺院「ワット・チャイワッタナラーム」も必見です。

特に夕日に照らされる姿は息をのむほどの美しさです。

アユタヤ遺跡のおすすめの回り方

広大な敷地に見どころが点在するアユタヤ遺跡。
暑い日差しの中、全ての遺跡を徒歩で巡るのは現実的ではありません。
そこで重要になるのが、現地の交通手段をうまく活用すること。
ここでは、それぞれの特徴とおすすめのモデルルートをご紹介します。

トゥクトゥクをチャーターして効率よく

最も快適で効率的なのが、トゥクトゥクの時間貸しチャーターです。

1時間200〜300バーツが相場(要交渉)で、行きたい寺院を告げるだけでドライバーが最適な順番で連れて行ってくれます。

暑さをしのぎながら移動でき、寺院間の距離が離れていても楽々。
特に滞在時間が限られている方や、家族連れに最適な方法です。
主要な遺跡を3〜4時間で巡るのが人気のプランです。

レンタサイクルで気ままに遺跡探訪

時間に縛られず、自分のペースで自由に散策したい方にはレンタサイクルがおすすめです。

1日50バーツ程度と非常に安く、遺跡公園内の平坦な道を風を切って走るのは爽快です。ワット・マハタートなど中心部の遺跡群は距離が近いため、自転車でのんびり見て回るのにぴったり。

ただし、日中の暑さは厳しいので、朝夕の涼しい時間帯に利用するか、こまめな水分補給と休憩を心がけましょう。

おすすめのモデルルート

まずは遺跡群の中心にある「ワット・マハタート」と隣接する「ワット・ラーチャブーラナ」、そして最も格式高い「ワット・プラ・シーサンペット」を巡ります。

その後、少し西にある巨大寝釈迦仏の「ワット・ロカヤスタ」へ。

時間に余裕があれば、川の対岸にある「ワット・チャイワッタナラーム」で夕日を鑑賞するのが、アユタヤの美しさを満喫できる最高の締めくくり方です。

アユタヤ遺跡に行く際の注意点・マナー

世界遺産アユタヤ遺跡を心から楽しむために、訪れる前に知っておきたい服装のマナーや注意点があります。

これらは、タイの文化と歴史、そして神聖な場所への敬意を示すための大切なポイントです。
遺跡の保護と安全な観光のためにも、以下の点をぜひ心に留めて、素晴らしい思い出を作りましょう。

神聖な場所での服装と振る舞い

アユタヤの寺院は、遺跡であると同時に今もなお人々の信仰を集める神聖な場所です。

タンクトップやショートパンツ、ミニスカートなど露出の多い服装は避け、肩や膝が隠れる服装を心がけましょう。

また、最も重要なマナーとして、仏像に登ったり、むやみに触れたり、頭に足を向けたりする行為は絶対にやめましょう。

敬意を払い、静かに見学しましょう。

万全の暑さ対策と足元の準備

日差しを遮る場所が少ないアユタヤは、年間を通して非常に暑く、熱中症のリスクがあります。

帽子、サングラス、日焼け止めは必須アイテムです。
観光中はこまめに水分補給を行いましょう。

また、遺跡内は未舗装で足場が悪い場所も多いため、ヒールやサンダルではなく、歩きやすいスニーカーの着用を強くおすすめします。

虫除けスプレーもあると安心です。

まとめ

今回は世界遺産アユタヤの壮大な魅力にはじまり、バンコクからの多彩なアクセス方法、そして「ワット・マハタート」など必見寺院の見どころを詳しく解説しましたが、いかがでしたか?

マナーや注意点は意識しつつ、タイに訪れた際にはぜひアユタヤの魅力を感じてみてくださいね。

 

 

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