
ドイツ・バイエルン州に佇むノイシュバンシュタイン城は、世界中の旅行者を魅了する人気の観光地。
その幻想的な外観は、ディズニーランドにあるシンデレラ城のモデルと言われており、ロマンチック街道を代表するスポットとして知られています。
まるでおとぎ話の世界から抜け出したかのような姿は幻想的で、一度は目にしたい憧れの場所です。
本記事では城の歴史や見どころ、アクセスやチケット予約方法に加え、旅行計画に役立つ実用的な情報をまとめました。
ドイツ旅行を検討している方はぜひ参考にして、「実在するシンデレラ城」を見に行ってみてくださいね。
- シンデレラ城のモデルにもなった「ノイシュバンシュタイン城」
- ノイシュバンシュタイン城の歴史
- ノイシュバンシュタイン城へのアクセス方法
- ノイシュバンシュタイン城の見どころ・フォトスポット
- ノイシュバンシュタイン城のチケット予約方法
- ノイシュバンシュタイン城を観光する際の注意点
- まとめ
シンデレラ城のモデルにもなった「ノイシュバンシュタイン城」
ノイシュバンシュタイン城は、ドイツ南部・バイエルン州のバイエルンシュヴァーベン地方に位置する、標高およそ1,000メートルの山頂にそびえ立つ幻想的な古城です。
どんなお城なのか、事前知識を押さえることでより魅力を楽しむことができるので、具体的に見ていきましょう!
ノイシュバンシュタイン城の基本情報
「ロマンチック街道」の終着点にある人気の観光名所としても知られるノイシュバンシュタイン城。
その壮大なお城の総床面積は、実に約6,000平方メートルにも及びます。
元々、ノイシュバンシュタイン城は19世紀のドイツで、第4代バイエルン国王ルートヴィヒ2世の命により建設が開始されました。
18歳という若さで王位に就いた彼は、人生経験も政治の知識もほとんど持ち合わせていませんでした。
そんな彼は芸術をこよなく愛し、中世の騎士の姿や思想、伝説の世界に強い憧れを抱いていたのです。
やがて彼は現実の政治や争いに嫌気がさして自分だけの幻想的な世界に生きようとし、その理想の世界を形にしたものが、このノイシュバンシュタイン城でした。
ちなみにノイシュバンシュタイン城は別名「白鳥城」とも呼ばれ、ルートヴィヒ2世が愛した白鳥のモチーフが随所に見られます。
ディズニーの「シンデレラ城」のモデル
ノイシュバンシュタイン城は、ウォルト・ディズニーがディズニーランドを設計する際に「シンデレラ城」のモデルとしたことで世界的に有名になりました。
白く輝く壁と尖塔が特徴の外観は、まるでおとぎ話の世界そのもの。
特に夕暮れ時のシルエットは幻想的で、さらに夜間にライトアップされた姿は昼間とは違ったロマンチックな雰囲気を放っています。
「ロマンチック街道」観光で他のスポットも巡れる
「ロマンティック街道」とは、ドイツ南部のヴュルツブルクからフュッセンまでをつなぐ観光街道の通称です。
中世の面影を残す街並み、美しい古城、豊かな自然が点在しており、ドイツを代表する人気の観光ルートとなっています。
ノイシュバンシュタイン城はロマンチック街道の終点近くに位置しており、ロマンチック街道を巡るツアーのハイライトとしても定番。
他にもリンダーホーフ城やホーエンシュヴァンガウ城とともに観光ルートに組み込まれることが多く、効率的に複数の名所を訪れたい旅行者にとって理想的なルートとなっています。
ノイシュバンシュタイン城の歴史
ノイシュバンシュタイン城建設の背景には、19世紀ドイツのひとりの国王の生涯が深く関わっています。
ここからはドイツ(当時のバイエルン王国)国王ルートヴィヒ2世の悲しくも美しい人生を、城の魅力とあわせてご紹介します。
建設の背景:ルートヴィヒ2世の夢
ルートヴィヒ2世の命によって建設が始まったノイシュバンシュタイン城。
中世騎士物語やワーグナーのオペラに心酔した王は、自らの夢の世界を形にするために壮大な城を計画しました。
彼は現実的な政治よりも芸術や城の建設に情熱を注ぎ、その結果政治的に孤立することになります。
未完のまま公開された城
1869年に着工されたノイシュバンシュタイン城ですが、王が理想とした姿は最後まで完成することはありませんでした。
ルートヴィヒ2世は1886年に湖で謎めいた死を遂げ、工事は中止。城は未完成のまま残されたのです。
ノイシュバンシュタイン城は彼の死後に公開され、1890年には中断していた建設が再開。
今でも当初の建設図面に載っていた天守閣と礼拝堂は未完のままの姿ですが、十分に豪華でロマンチックな雰囲気が漂っています。
公開後、その美しさはすぐに評判となり、現在では年間150万人以上が訪れる人気の観光地となりました。
ノイシュバンシュタイン城はその美しさから世界的に注目され、長らく世界遺産候補リストにも掲載されていましたが、2025年の7月にようやくユネスコ世界遺産に登録されました。
完成していないからこその「未完の美」が、見る人の想像力をかき立てるのでしょう。
政治的には必ずしも成功したとは言えないルートヴィヒ2世でしたが、彼の美意識が結晶したこの城は、後世の人々にとって大きな文化的財産となりました。
裏話:「狂王」ルートヴィヒ2世の理想と最期
ルートヴィヒ2世は、芸術に人生を捧げた理想主義者でした。
彼はワーグナーの世界に心酔し、ノイシュバンシュタイン城もそんなファンタジーな世界観を表現したものと考えられています。
しかし国政からの孤立や財政難により廃位され、最期にはフュッセン近くの湖で変死体となって発見……この悲劇的な最期がノイシュバンシュタイン城に伝説的な魅力を与えているのです。
旅行者が城を訪れるときその体験は単なる観光を超え、王の夢と悲劇を体感する経験となり、深い感慨を覚えることでしょう。
ノイシュバンシュタイン城へのアクセス方法
ノイシュバンシュタイン城へはミュンヘンから向かうのが一般的です。
以下では、具体的な訪問の道のりを丁寧に解説します。
ミュンヘンからノイシュバンシュタイン城への行き方
最寄りの大都市はミュンヘン。
ミュンヘン中央駅からフュッセン行きの電車に乗車し約2時間、そこからさらにフュッセン駅からバスでホーエンシュヴァンガウ村へ移動します。
ノイシュバンシュタイン城のふもとの村であるホーエンシュヴァンガウまでは、バスで約10分で到着。
ホーエンシュヴァンガウのバス停からノイシュバンシュタイン城までは、徒歩でおよそ30分ほどかかります。
城の手前まで約15分で到着できるバスの利用が便利。
観光気分を盛り上げたい方は、馬車に揺られて向かうスタイルも試してみる価値があります!
ミュンヘン発のツアー利用もおすすめ
ミュンヘン発の現地ツアーを利用すれば、移動やチケット手配も含まれるため効率的。
日帰りツアーが数多く用意されているので、旅行前にツアーの内容をチェックしておきましょう。
ルートヴィヒ2世が唯一完成させた居城である「リンダーホーフ城」などとあわせて訪れる「ルートヴィヒ2世の城巡り」プランも好評です。
各城は距離があるためツアーで回れると効率的で、ヨーロッパの城巡りを満喫したい人や歴史好きに最適ですよ。
ノイシュバンシュタイン城の見どころ・フォトスポット
たくさんの魅力が溢れるノイシュバンシュタイン城ですが、具体的な見どころを以下で解説していきます。
お城内部のハイライト:玉座の間・歌人の広間・王の寝室
内部見学では、豪華な「玉座の間」や中世の騎士物語をテーマにした「歌人の広間」が見どころとなっています。
「玉座の間」は城内で最も豪華な部屋で、黄金の輝きに包まれており、ルートヴィヒ2世の愛したファンタジーの世界と当時の繊細な芸術を存分に味わうことができます。
「歌人の広間」は、ルートヴィヒ2世がこよなく愛したオペラ「タンホイザー」に登場する広間をモデルにしたといわれています。
壁一面にワーグナーが彼のために作曲したオペラ「パルジファル」を題材にした絵画が数多く飾られています。
「王の寝室」には美しい木彫りや青を基調とした装飾が施され、王の美意識が随所から感じとれます。
外観もさることながら、内部に入ると本当におとぎ話のような世界を実感できるノイシュバンシュタイン城。
見学時間は約30分程度と短いものの、体験として旅行者の心に強い印象を残す観光スポットです。
お城の内部ではガイドツアーや日本語オーディオガイドも利用可能です。
外観と絶好のフォトスポット
外観はどこから眺めても迫力がありますが、ベストフォトスポットは
「マリエン橋」。
ここからは谷越しに城を望むことができ、ポストカードのような絶景写真が撮影できます。
ガイドブックにもよく登場する画角のため、ノイシュバンシュタイン城の写真といえばほとんどの人が目にしているのはこのスポットから撮影したものかもしれません。
ノイシュバンシュタイン城のチケット予約方法
現在は予約制のみとなっているノイシュバンシュタイン城。
事前に下調べをして、スケジュールを立ててしっかり公式サイトを確認しておくことが重要です。
公式サイトで事前に予約するのがベスト
ノイシュバンシュタイン城の見学にはチケットが必要。
入場は時間指定制で、チケットは「ノイシュバンシュタイン城のみ」または「コンビチケット(ホーエンシュヴァンガウ城やミュージアム含む)」があります。
人気の観光スポットであるため、特に夏の観光シーズンは数週間前から予約しておくと良いでしょう。
現在ノイシュバンシュタイン城は自由に見学することはできず、必ずツアーに参加する必要があります。
1回のツアーの定員は最大でも30名ほどで、 チケットを事前に購入していないと参加できないため、訪れる際は予約を忘れないように注意しましょう。
当日でもチケットは購入可能
オンラインで予約ができなかった場合でも、現地のチケットセンターで直接購入することは可能。
チケットセンターはノイシュバンシュタイン城の最寄りバス停付近にあります。
ただし非常に人気の観光スポットのため、当日に購入する場合は長い待ち時間が発生することも少なくありません。
当日券で訪れる際は、余裕をもったスケジュールで行動するようにしましょう。
繁忙期には時間帯によって当日券でも完売してしまうケースもあるため、できる限りオンラインで事前予約を済ませておくことをおすすめします。
ノイシュバンシュタイン城を観光する際の注意点
世界的に有名な観光スポットであるノイシュバンシュタイン城を訪れるにあたっては、注意点も知っておきましょう。
マナーとルールを守るのは世界共通です!
見学できる場所は4階と5階
数多くの見どころがあるノイシュバンシュタイン城ですが、実際に内部を見学できるのは吹き抜け構造になっている4階と5階のみとなっています。
写真撮影は原則禁止
荘厳で緻密、幻想的な世界観が広がるノイシュバンシュタイン城内部。
つい写真を撮りたくなってしまいますが、お城の内部は写真撮影が禁止となっています。
絶対にマナー違反はしないように注意しましょう。
観光地として世界的に人気な場所だからこそ、周囲の人への配慮やマナーを守ることは非常に大切です。
ベストシーズン・気候と服装
ノイシュバンシュタイン城は、夏には青空と城のコントラストが映えて爽やかな魅力があり、冬は雪化粧の幻想的な姿が見られ、季節ごとに表情が変わります。
夏の時期はハイシーズンで人が多くなりますし、一方冬場にはシャトルバスの運行が制限されることもあるので、それぞれ注意が必要です。
比較的混雑が少ないのは秋〜冬で写真撮影にもおすすめのシーズンです。
まとめ
ノイシュバンシュタイン城は、シンデレラ城のモデルとして知られる世界的に有名な観光スポット。
建設を主導したルートヴィヒ2世の夢と悲劇の物語、未完の美しさ、周辺観光地との組み合わせなどなど、歴史好きや城好きにとって魅力だらけの世界遺産です。
旅行計画ではアクセス方法やチケット予約を事前に確認し、混雑を避けながら訪れるのがポイントとなります。
リンダーホーフ城などロマンチック街道の周辺観光を組み合わせれば、より充実した旅となること間違いなし。
ドイツ旅行のハイライトに、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?
◇経歴
幼稚園時代をシンガポールで過ごし、現地の友達と英語でよく遊んでいました。小学校からは日本で暮らし、中学生の時にカナダにホームステイした経験から海外での暮らしに魅了され、東京外国語大学に進学。
在学中にバンクーバーへの留学を経て就職し、新卒で入った会社では外資系クライアントと英語でやり取りをしていました。
現在は仕事で英語を使う機会はほとんどないものの、趣味として楽しく勉強し続けています!
◇資格
TOEIC940点、TOEFL iBT 90点
◇留学経験
バンクーバー(カナダ)、半年間、ILSC vancouver
◇海外渡航経験
・シンガポール(居住・旅行)
・マレーシア(旅行)
・モルディブ共和国(旅行)
・サイパン(旅行)
・カナダ(ホームステイ・留学)
・グアム(旅行)
・タイ(旅行)
・ドイツ(旅行)
・イタリア(旅行)
・トルコ(旅行)
・インドネシア(旅行)
◇自己紹介
英語が話せるだけで、世界中の「私が自分の言葉で会話できる人」の母数がぐんと広がったことが、私にとってはいちばん面白いポイントでした!これからも英語を通じていろんな地域のいろんな文化や人に触れ、知らないことを知っていきたいと思っています。