セブ南部の小さな宝石:カルカル(Carcar)観光ガイド|歴史・食・アクセスを満喫しよう!

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どの国にも「古き良き風景」が残る場所があります。日本であれば京都、アメリカであればルート66の通るアリゾナでしょうか。

フィリピンでは、古き良き風景を担当する都市は
カルカルでしょう。
「ヘリテージ・シティ(伝統の都市)」と呼ばれていて、1700年代の名残が未だ残り、情緒あふれる木造建築が多く並んでいます。

今回の記事では、そんなカルカルの魅力を紹介していきます。歴史や文化、グルメ、観光スポット、セブからの日帰り旅行プランまで解説しているので、ぜひ次回のフィリピン旅行の参考にしてください。

カルカルとは?——歴史と文化の深みを感じる町

まずは、歴史・文化・地理を見ていき、カルカルの全体像を掴みましょう。

歴史

カルカル市はセブ島の中でも古い歴史を持つ都市のひとつです。

16世紀のスペイン植民地時代にスペイン人が到来した当初、カルカルは先住民の集落が広がっていましたが、やがて布教と貿易の拠点として発展していきました。

スペインは石造りの教会やコロニアル様式の建物を建設し、その多くが現在も保存されています。

代表的なのが1740年代に建てられたセント・キャサリン教会で、石壁の造りや鐘楼の造形にはスペイン統治の影響が色濃く残っています。

またカルカルはセブ島南部とセブ市を結ぶ交易の要所であり、農産物や織物の集散地として重要な役割を果たしてきました。アメリカ統治期以降も経済的な中心地として活躍し、2007年には市へ昇格します。現在では「ヘリテージ・シティ」として知られ、その街並みや丁寧に残された伝統が、観光資源として注目されています。

文化

前述したようにカルカルは「ヘリテージ・シティ」と呼ばれており、スペイン植民地時代の町並みと植民地になる前の文化が融合した独特の雰囲気を持っています。

特に有名なのが織物文化で、手織りによる布地「シヌロイ(sinamay)」「アバカ織」が伝統的に生産され、衣装や装飾品に用いられてきました。

また食文化も全国的に有名で、「カルカル・レチョン(豚の丸焼き)」は観光客や地元民に人気で、名物となっています。

さらにカルカルは祭りの街でもあり、守護聖人を讃える「フィエスタ」では伝統舞踊や音楽が街を彩り、住民同士の結びつきを深めています。

宗教面ではカトリック信仰が強く、聖週間やクリスマスシーズンには荘厳な行列や典礼が行われ、スペインから受け継いだ習慣が色濃く残ります。こうした文化の積み重ねが、カルカルをセブ南部の精神的・文化的中心地へと押し上げているのです。

地理

カルカル市はセブ島南部の海沿いに位置し、セブ市からおよそ40km南にあります。

山も海もあり、自然環境に恵まれています。
農業が盛んで、米、サトウキビ、トウモロコシ、野菜などが栽培され、農産物の供給地となっており、その一方で海岸部では漁業や塩作りが伝統的に行われ、生活の糧となっています。

カルカルはセブ周辺の交通の中心地でもあり、セブ市と南部各地を結ぶ国道が通っているため、物流や人の往来が活発です。また市内には歴史的建造物や文化財が多いうえに、地理的なアクセスが良く観光の拠点として発展しています。

アクセス&日帰り旅行プラン——セブ市からの行き方と楽しみ方

続いてアクセスです。
セブ市から近いカルカルは、日本からは比較的容易にたどり着くことができます。

セブ市からカルカルまでのアクセス

セブまでは日本からの直行便があるので、簡単ですね。

ここではセブからカルカルまでのアクセスを紹介します。

・車、タクシー、配車アプリ

セブ市からカルカルまでは、車で直行で1時間から1時間半ほどで着きます。正規のタクシーを利用すると3,000〜4,000円とやや高いですが、迷ったりスリに遭ったりなどの心配がありません。

・バス

セブ南バスターミナルから、1時間半から2時間ほどでカルカルまで着きます。200円くらいで行けるのでタクシーよりはるかにコスパがいいですが、人混みのストレスやスリの危険というデメリットがあります。

・ジプニー

ジプニーは小型の乗り合いバスです。しょっちゅう停まるのでカルカルまでは2時間以上かかりますが、運賃は100円程度なのでコスパは良いです。一番ローカルを体験できるのはジプニーでしょう。ただ、乗り方が少しややこしいため、慣れていない人は経験者と乗ることをおすすめします。

セブ市からカルカルへの日帰り旅行プラン

セブに滞在している場合、カルカルまでは日帰りで遊びに行くことができます。

日帰りだとどんなスケジュールになるのか、いくつかシミュレーションを作ってみました。

・歴史と街歩きコース

8:00 セブ市内を出発(タクシーまたは南バスターミナルからバス)
9:30 カルカル到着、「セント・キャサリン教会」を見学
10:30 「Balay na Tisa(スペイン時代の古民家)」を訪問
11:30 市内のヘリテージウォークを散策、写真撮影
12:30 地元レストランでカルカル名物「レチョン」ランチ
14:00 「カルカル博物館」で市の歴史を学ぶ
15:30 公共市場周辺を散策、ローカルな日常を体験
16:30 カルカル出発
18:00 セブ市帰着

歴史好きの友達とゆっくりじっくり散策するのにピッタリのコースですね。
・グルメ&マーケット満喫コース

8:00 セブ市出発
09:30 カルカル・パブリックマーケット到着、名物「チチャロン」を購入&試食
10:30 「ブコパイ(ココナッツパイ)」や地元スイーツを食べ歩き
11:30 市場周辺の雑貨・工芸品ショップでお土産ショッピング
12:30 名物「カルカル・レチョン」をレストランでランチ
14:00 手織り布「シヌロイ」の工房やショップ訪問
15:30 再び市場に戻り、地元フルーツやお菓子を買い足す
16:30 カルカル出発
18:00 セブ市帰着

お土産を買うのにもピッタリなので、最終日にこのプランを使ってもいいかもしれません。
・自然と写真映えコース

7:30 セブ市出発
9:00 カルカル着、まずは郊外の丘陵地「ティモグ丘」や展望スポットで街並み撮影
10:30 海沿いエリアをドライブし、漁村や海岸の景色を撮影
11:30 市内に戻り、ヘリテージタウンで街歩き&フォトスポット巡り
12:30 レチョンランチ+ローカル食堂で写真映えする料理撮影
14:00 カラフルなジプニーや市場のスナップ撮影
15:30 小休憩、ローカルスイーツやドリンクで一息
16:00 カルカル出発
17:30〜18:00 セブ市帰着

思い出作りにピッタリです。友達との旅行にはいかがでしょうか。

見どころスポット——教会、館、博物館

ここからは、カルカルを訪れたら見ておきたい場所を紹介します。

正直なところ、ビーチやリゾートであれば近くのセブに行った方が良い場合もあるので、カルカルでは文化的なおすすめスポットを紹介します。

セント・キャサリン教会(St. Catherine of Alexandria Church)

セント・キャサリン教会はカルカルのシンボルと言ってもいい建物です。

1740年代に建てられて以来、今でもカルカルの人々の宗教の中心地となっています。
木彫りの祭壇や精巧なステンドグラスは、宗教に興味がない人でも芸術作品として楽しむことができるでしょう。

バライ・ナ・ティサ(Balay na Tisa)

バライ・ナ・ティサは、1859年に建てられたスペイン植民地時代の邸宅です。

長い時間地域の集会所として使われ、現在では文化遺産として一般公開されています。
邸宅の中には当時の家具や工芸品が展示されており、博物館感覚で楽しむこともできます。

カルカル市博物館(Carcar City Museum)

カルカル市博物館はカルカルの歴史や文化を体系的に知ることができる施設です。

地域の出土品や宗教工芸品、カルカルの特産品である織物などが展示されています。
学びとしての価値も高く、子どもを連れた家族での旅行にも最適でしょう。

グルメ天国・カルカル——レチョン、チチャロン、地元スイーツも要チェック

目的が何にせよ、旅をしたからには美味しいものを食べるべきです。

ここでは、カルカルで食べることができるグルメを紹介していきます。

レチョンとチチャロン

カルカルは美食の街としても知られており、その中でも名物と呼ばれているのがレチョンとチチャロンです。

特にレチョンはアジア有数のグルメスポットであるセブ島の中でも指折りのグルメと言われており、首都マニラから買い付けに来る人もいるほど人気です。

地元スイーツ

カルカルはスイーツも充実しています。

観光客に人気なのがブコパイです。ココナッツの果肉をたっぷり詰め込んだパイで、しっとりとした食感と自然な甘さが特徴です。その他にもビビンカプトなどの日常的に食べられるお菓子も試しておきたいところです。

カルカルで食事をする際の注意点

カルカルだけでなく海外全般に言えることなのですが、食事の際には衛生面に十分注意しましょう。

特に屋台で食べ物を買う場合、できるだけその場で調理されているものを選ぶと良いです。パッケージに入っているものでも、しっかりと密封されているものを選ぶことです。

また、レチョンなどの油の多い料理は日本人の体に合わない場合が多くお腹を壊す原因になりかねません。新しい食べ物を試す際は、少量ずつ食べながら様子を見るようにしましょう。

まとめ

リゾートやマリンスポーツなどのイメージが強いフィリピンですが、掘り下げていくとカルカルのような歴史と文化の深さを感じることができる都市もあるのですね。

フィリピンには、意外と知られていない魅力的な都市がたくさんあります。SNSでは取り上げられない少しマニアックな都市も、次回の旅行から射程圏に入れてみてはいかがでしょうか。

ちなみに、こういった情報収集は英語が扱えると格段にやりやすくなります。というのも、インターネット上の情報のおよそ60%が英語なので、日本語オンリーだとネット上の情報の半分以上を逃してしまうことになるのです。

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