
ホテルに泊まらない旅行スタイルが注目される今、「カウチサーフィン」に興味を持つ人も多いのではないでしょうか。
この記事では、カウチサーフィンでホストを始めるための具体的な方法や、旅行者との交流で得られるメリットを詳しく解説します。
「他人に自分の家やスペースを貸し出すなんて大丈夫かな・・・。」「英語力ないけどできる?」と不安を感じている方のために、しっかり注意点も含めお伝えするのでご安心ください。人との出会いを楽しみたい方、必見です!
- カウチサーフィンとは?
- カウチサーフィンは日本でもできる?
- 日本でカウチサーフィンのホストをするメリット
- 日本でカウチサーフィンのホストをする方法・流れ
- 日本でカウチサーフィンのホストをする際の注意点
- まとめ
カウチサーフィンとは?
この記事をお読みになっている方は、すでにカウチサーフィンをご存じかもしれませんが、改めてどのようなサービスなのかご紹介します。
カウチサーフィンとは、『簡易的でいいから安く泊まりたいという旅行者(ゲスト)』と、『自宅の空いているスペースを無料で貸し出したい人(ホスト)』をつなぐ、海外発祥のサービスです。
ゲストになるには旅行に出かける必要があるため、今すぐ始めるのは少しハードルが高いかもしれません。でも、ホストであれば、今の生活を大きく変えることなく始めることができます。
ホテルや民泊のように金銭のやり取りはありませんし、初期費用もゼロ。普段どおり働きながらでも気軽にスタートできるのが魅力です!
カウチサーフィンは日本でもできる?
日本での知名度はまだそれほど高くないものの、もちろん日本でもホストとして活動することは可能です!「利用者=外国人」というイメージを持たれがちですが、実際には日本人ゲストも少なくありません。
ホストはゲストを受け入れるかどうかを自由に選べるため、異文化交流を楽しみたい方は外国人をメインに、英語に自信がない方は日本人ゲストを中心に受け入れるなど、自分に合ったスタイルで始めることができます。
日本でカウチサーフィンのホストをするメリット
「他人を泊めて、しかも給料も発生しないって、わざわざホストになる意味あるのかな?」と思う方もいるでしょう。実はホストになることで得られるメリットはたくさんあるんです。
ここでは、『日本人ゲストを泊める際のメリット』『外国人ゲストを泊める際のメリット』『国籍関係なく共通して得られるメリット』に分けてご紹介します。
日本人ゲストを泊める際のメリット1:交友関係が広がる
カウチサーフィンの大きなメリットのひとつが、仕事やプライベートでの交友関係が広がりやすいことです。外国人ゲストでももちろん同じことが言えますが、距離やビザの関係で、なかなか現実的に発展しにくいケースもありますよね。
その点、日本に住む同士であれば、会うまでのハードルも低く、気軽に連絡を取り合いやすいのが魅力です。そもそもカウチサーフィンを利用するという時点で、どちらも「旅行好き」「行動力がある」といった共通点を持っているはず。
これまでの人間関係に新しい風を吹き込んでくれる、そんなきっかけにもなるかもしれません。
日本人ゲストを泊める際のメリット2:常識が似ているから安心感がある
やはり外国人ゲストの場合、常識や感覚の違いを感じることもあります。どちらが良い・悪いという話ではなく、あくまで文化の違い。だからこそ、柔軟に受け入れて楽しむ姿勢が大切です。
その点、日本人同士であれば、ある程度価値観やマナーが共有されていることが多く、たとえズレがあっても言葉のニュアンスが伝わりやすいため、すり合わせもしやすいです。
まずは日本人ゲストを受け入れてみて、カウチサーフィンがどんなものか実際に体験してみると、無理なくスタートできるはずです。
外国人ゲストを泊める際のメリット1:語学力の向上
なんといっても一番の魅力は、日本にいながら外国語で話さざるを得ない環境に身を置けること。単語や文法の勉強をコツコツ続けたり、オンライン英会話を毎日頑張ったりしても、普段の生活はどうしても日本語中心になってしまいますよね。せっかく努力してきたのに、「日本に戻ると語学力が落ちる気がする…」と、焦りやジレンマを感じる方も多いのではないでしょうか。私も留学経験があるので、その気持ちはよくわかります。
その点、カウチサーフィンでホストをすれば、無料で外国語に触れられる環境が手に入ります。同じ空間で過ごす中で自然と会話が生まれ、実践的な語学練習ができるのも大きな魅力です。
外国人ゲストを泊める際のメリット2:日本について語れるようになる
外国人と話すとき、日本のことを聞かれてうまく答えられなかった経験はありませんか?私自身、留学中に外国人同士で自然災害について話していたとき、「それで日本はどうなの?あなたはどう思うの?」と突然聞かれ、しどろもどろになってしまったことがあります。
もっと身近な話題でも、「忍者って実際何をしていた人なの?」なんて聞かれると、意外と説明に困ってしまいますよね。せっかく日本に興味を持ってくれているのに、うまく伝えられなかったら後悔が残るかもしれません。
外国人は、自分の国についてよく知っていて、しっかりとした意見を持っている印象があります。だからこそ、彼らとの会話を通して、自分にとっては当たり前だったことを見直すきっかけになったり、新しい視点に気づかされることも多いのです。
これは、今後のコミュニケーション力を磨く大きなチャンスになるでしょう。
国籍関係なく共通して得られるメリット1:生活圏での新たな発見
ゲストと積極的に交流するかどうかは自由ですが、一緒に観光地に出かけたり、近所を散策するチャンスはあります。そうすることで、自分では知らなかったスポットやレストランを発見できたり、すでに知っている場所でもゲストの視点から新しい見方ができるんです。
生活圏に少しマンネリを感じている方にとっては、新鮮な刺激になるかもしれませんね!
国籍関係なく共通して得られるメリット2:旅行時に泊めてくれる友人ができる
国内旅行でも海外旅行でも、以前ゲストとして泊まりに来てくれた人が、今度はホストとして自分の滞在先を提供してくれることがあります。一緒に旅行に行く友達がいなくても、現地に知り合いがいるだけでとても心強いですよね!
しかも、ガイドブックには載っていない穴場スポットに案内してもらえるチャンスもあって、旅費の中でも大きな割合を占める宿泊費が節約できるのも嬉しいポイントです。
国籍問わず、共通して得られるメリット3:新たな価値観に出会える
一般的なホテルや旅館ではなく、あえてカウチサーフィンを利用するくらいですから、ゲストはそれぞれ多様なバックグラウンドを持っています。普段の生活で関わるのは、同級生や同僚、地元の人などが中心になりがちですよね。もちろん、それも素敵なことですが、違う環境で育った人と話してみると、新しい道が見えてくることがあります。
私自身、20代のころは「大学を卒業→就職→結婚→子育て…」という、ごく普通の日本での生き方を漠然と考えていました。でも留学を通じて、海外に住む日本人や、働きながら世界中を旅するブラジル人など、今まで想像もしなかった生活をしている人たちと出会い、「そういう生き方もあるんだ」と視野が広がりました。
なんとなく日々を過ごしている人も、自分とは全く違うバックグラウンドを持つ人と関わることで、新たな選択肢や可能性に気づくきっかけになるかもしれません。
日本でカウチサーフィンのホストをする方法・流れ
ここからは実際にどうやってホストになるのか、流れを解説していきます。
手順
2:月会費(700円)または年会費(3,000円)を支払う
※料金について:2025年7月31日に筆者がアカウントを作成し、実際に表示された金額
3:貸し出すスペースの情報や写真を載せる
4:自分のプロフィール、使用ルールなどを記載する
5:ゲストから、宿泊したいとリクエストが来る
6:受け入れるか否かを決める
7:受け入れる場合、ゲストとメッセージで待ち合わせ場所などのやり取りをする
なかなかゲストが来ない場合は?
ホテルや旅館を選ぶとき、まず何をチェックしますか?
多くの人はホームページの写真を一番に見るでしょう。その次に、設備や周辺環境を確認することが多いと思います。カウチサーフィンでも同じで、貸し出すスペースの写真や情報をできるだけ多く載せておくと、ゲストが安心して選びやすくなります。
ゲストは「他人の家に泊まるのって大丈夫かな?」と少なからずドキドキしているはずなので、ホスト自身の情報も詳しく書いておくと良いですよ。プロフィールがきっかけで選ばれたり、実際に会ったときに会話が弾みやすくなります。
また、旅の予定を公開しているゲストには、ホストから「うちに泊まりませんか?」とリクエストしてみるのもおすすめです。直接アピールできるので、宿泊先として知ってもらうチャンスが広がります。
日本でカウチサーフィンのホストをする際の注意点
もちろん、他人を自宅に泊めるわけですから、注意すべきポイントはいくつかあります。ですが、ここで紹介する点に気をつけていれば、素敵な経験になるはずです。ひとつずつ見ていきましょう!
注意点1:貴重品の管理を徹底する
お互い気持ちよく過ごすために、貴重品の管理は細心の注意を払ってください。カウチサーフィン以外の話ですが、私の友人はルームシェア中に現金を盗まれたことがあると言っていました。こうしたトラブルを防ぐためにも、十分に気をつけましょう。
注意点2:タブーな話題は避ける
どんなに仲良くなっても、宗教やお金の話などデリケートな話題は避けるのが無難です。トラブルの原因になりかねません。
注意点3:自分のペースが乱れる可能性も
共同生活になるため、プライベートな時間はどうしても減ります。人との交流を目的にホストを始める方がほとんどかと思いますが、仕事で忙しかったり疲れていることもあるでしょう。そういうときは、あらかじめ「あまり一緒に過ごしたりできない」と伝えておくのも手です。とはいえ、夜間などは同じ空間にいることが多いので、その点は覚悟しておきましょう。
注意点4:光熱費はホスト側が負担
宿泊費などのお金のやり取りは禁止されているため、光熱費はホストの負担となります。親切なゲストなら手土産や食事をごちそうしてくれることもありますが、あまり期待しすぎないほうが安心です。
まとめ
ホストになることにハードルを感じる方も多いかもしれませんが、この記事で紹介したように、カウチサーフィンのホストにはたくさんの魅力があります。今回は主にプライベートな交流に焦点を当てましたが、将来ホテル業界や観光業で働きたい方にとっても、貴重な経験になるはずです。
カウチサーフィンの利用やゲストとの交流、ホストとしての体験が、あなたの日常にちょっとしたスパイスを加えるきっかけになれば嬉しいです。
◇経歴
31歳のときに「be動詞って何だっけ?」というところから勉強を始めました。年齢を重ねてからの学習に、難しさや焦りを感じている方の背中を押せたらと思っています。
◇英語に関する資格
TOEIC830点
◇留学経験
セブ島3か月、マルタ共和国2か月
◇海外渡航経験
マルタ共和国滞在中にイタリア人と仲良くなり、お家に招待いただきました。英語学習を始めたころ、海外とは無縁だった私にとって想像もしていなかった経験です。イタリア国内を案内してもらうだけでなく一人でベネチアやヴェローナなどを巡り、度胸もつきました!
◇自己紹介
元々勉強が好きではなかったので、英語も全くと言ってよいほどのレベルでした。でも「英語を勉強する!」と決めてからは、時には泣きながら時には貴重な経験を得ながら、毎日少しずつ努力をしてきました。
今では、英語学習の大切さを日々実感するとともに、一念発起した過去の自分に感謝しています。
これまでの努力を無駄にしないよう、今後も楽しく英語を勉強していきます。