
留学期間が長くなってくると、髪が伸びてきて日本と同じように
ヘアカットが必要になります。
でも、初めてフィリピンで髪を切るとなると、どんな美容院や床屋が利用できるのかや、サービス、値段も気になります。
また、日本人のいるサロンではなく、フィリピン人の美容師の場合は、どのようにお願いすればスムーズに注文できるのでしょうか?
今回の記事では、気になるフィリピンの美容室事情について、詳しく紹介していきたいと思います。
フィリピンのヘアカット事情:価格帯とサービス内容
まず、フィリピンをはじめ、海外で髪を切る場合に検討しなくてはいけないのは、ローカル向けサロンで切るか、日本人スタイリストがいたり、日本式の接客が行われていたりする日系サロンで切るかということです。
ローカルであれば街中に店舗数も多く、気軽に利用することができる価格帯であることが魅力ですし、日系サロンであれば、日本人の好みにあったヘアスタイルやサービスを提供しているところが魅力です。
まずは、フィリピンのヘアカット事情ということで、大体の価格帯やサービス内容について紹介します。
ローカル美容院の相場と特徴
ローカル美容院でヘアカットをしてもらうなら、大体250ペソから400ペソ程度です。
日本円で考えると大体1000円弱になるので、かなりお手頃な価格であることがわかります。
ちなみに、フィリピンに来て初めて髪を切った人はびっくりする人が多いですが、カットに加えてシャンプーをしてもらう場合、基本的にはお湯ではなく、水を使った
「水シャン」です。
日本との文化の違いを感じることができるかもしれません。
日系サロンの価格帯とサービス内容
日系の美容院でヘアカットする場合、料金はローカルに比べると高めで、800ペソから2000ペソ程度となります。
美容院にもよりますが、スタイリストのランクだけではなく、日本人を指名することで追加料金がかかることもあるので、あらかじめサービス内容を確認しておくようにしましょう。
ヘアカット後のチップについて
フィリピンはチップの文化が一般的というわけではありませんが、ホテルで荷物をもってもらったり、マッサージを受けたりしてサービスを受けた時にチップを渡すことがあります。
フィリピンの美容室で髪を切った時にも、そのサービスに満足できたなら、カット料金とは別に20ペソから50ペソ程度チップを渡すと良いでしょう。
ローカルサロンの特徴と注意点
日本で切るよりもかなり安く切ることができるし、せっかく海外に来たのだから現地の雰囲気を思い切り楽しんでみたいという人なら、街中を歩いている時に見つけることができるような
ローカルサロンで髪を切るのもいいでしょう。
ローカルサロンにはどのような特徴があるのか、また利用にあたっての注意点があるのかについて解説していきます。
お手頃価格と気軽さが魅力的
ローカル向けのお店の魅力は、ヘアカットの価格が安いことです。
男性向けの床屋だと、シャンプー無しでスプレーで水をかけて髪を濡らし、40ペソくらいからヘアカットをしてくれるお店もあります。
お店の前でスタッフが呼び込みをしていることもあります。
仕上がりは「フィリピン風」かも?
フィリピンの男性向けのヘアカットでは、日本で髪を切る時よりバリカンを使って大胆に切っていくスタイルのことが多いようです。
「髪をすいて軽くしてほしい」など細かい注文がうまく伝わらないという体験談が多く見られます。
切り終わって鏡を見たら、注文したのと少しズレた見た目で、街を歩いている地元の人と同じような「フィリピン風」の髪型になっていることも。
日本で髪を切った時と同じにはならないことが多いと思いますが、海外ではそれぞれの国に流行りの髪型もあり、美容師はそれなら慣れているので、ヘアカットをお任せしてしまうというのもありです。
日系サロンのサービスの質
街中にはローカルサロンがたくさんありますが、フィリピンで暮らしている日本人では日本に近いサービスを受けることができる日系サロンに通っている方もいます。
価格はローカルサロンと比べて高くなってしまいますが、日本人に合わせた髪型を提案してくれたり、日本が通じたりするところが魅力的です。
ここでは日系サロンのサービスの質について紹介します。
丁寧な施術と安心のクオリティ
日系サロンで働いているのは、主に日本で経験を積んできたスタイリストや、日本人から技術指導を受けたフィリピン人スタッフです。
日本人向けのサービスについて研究されていて、仕上がりの満足度が高いです。
カット以外にも、カラーやパーマなどを一緒にやってくれるお店、またネイルやまつげのケアを行っているお店もあります。
ちなみにキッズカットをやっているお店では、親子そろって髪を切ることもできます。
お店や曜日にもよりますが、親が髪を切っている間にスタッフが子どもの面倒を見ていてくれる、「お子様歓迎」のお店もあるので来店前にぜひチェックしてみましょう。
日本に近いサービスや設備
ローカルの美容室では、サービスの中にシャンプー・ブローが含まれていないことが多いです。
でも、日系サロンであればヘアカットする時にシャンプー・ブローが含まれているパッケージで提供されていることが多いです。
さらに、店内は落ち着いた雰囲気のインテリアが置かれていて、
リラックスできる環境づくりがされていることも多いです。
日系ならではの快適さがありますし、雰囲気のいい店内でサービスを受けることができるのがポイントです。
フィリピンで人気のヘアスタイルとトレンド
フィリピンを歩いている現地の人たちに人気のヘアスタイルはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは、男女別に紹介してみたいと思います。
フィリピンで男性に人気のヘアスタイル
フィリピンの男性には、清潔感のある短めのヘアスタイルが人気です。
特にサイドや襟足の毛をバリカンでしっかり短くして、トップに少し長さを残すという刈り上げスタイルをしている人が多いです。
ちなみに、日本でも流行りの「ツーブロック」という言葉はフィリピンだと通じません。
その代わりに「アンダーカット」にするようお願いすると、希望に近い髪型にしてもらうことができます。
フィリピンで女性に人気のヘアスタイル
フィリピンの女性に人気のヘアスタイルは、シンプルなロングスタイルの髪型です。
街を歩いていると、シンプルなワンレングススタイルの女性が多く見られます。
細かく注文する必要がある、レイヤーカットやパーマなどの複雑なスタイルよりも、ザクザクと切っていくシンプルなシルエットの方が一般的な傾向にあります。
特に女性だと、フィリピンにいる間もヘアスタイルをこだわりたいという人もいると思いますが、細かい希望を伝えながらヘアカットするならば、ローカルサロンより日系サロン、もしくは日本人と比較的髪型の好みが近い韓国系のサロンを選ぶのがおすすめです。
ヘアカット時のコミュニケーション術
海外でヘアカットする時、日本語が通じる美容師さんでないのであれば、言語の違いや現地の流行りによってイメージがズレてしまうこともあります。
すべて思い通りのヘアカットができるというのは難しいかもしれないですが、コミュニケーションの工夫をして、より自分の希望を具体的に伝えられるように、いくつかコツを紹介します。
写真を見せて希望を伝える
お店によっては複雑な要望や日本で流行っている、フィリピンでは珍しいヘアスタイルを再現してカットすることは難しいことがあります。
また、言葉だけで細かい注文を伝えてもうまく伝わらないかもしれません。
そのような場合に、言葉以外にも
理想の髪型がわかる写真を持っていくのがおすすめです。
もし特に希望が無いという場合でも、前回自分が切った時に満足できた髪型の写真を持っていくだけで、美容師に具体的なイメージを伝えることができます。
また、留学しはじめたところで言葉がうまく出てこなかったとしても、写真通りにしてもらえるようお願いするだけで大丈夫です。
日本人のヘアカットに慣れている美容室を探す
日系サロンであるか否かを問わず、日本人のヘアカット経験がある美容室を探すというのも手です。
現地に駐在している方のブログなどを見て、評判をチェックしてみてもいいでしょう。
国によって髪型の流行りや髪質が違うということもあります。
欧米圏に留学して現地のサロンでヘアカットしてもらった人では、「アジアの人の髪の毛を切ったことがなかったから、髪の触り心地が違ってびっくりした!」と美容師さんに言われた人もいるほどです。
日本人の髪を一回も切ったことがないという人よりは、経験がある人を選ぶことで、より希望に近いスタイルを目指すことができるでしょう。
あらかじめ使いたい英語フレーズを覚えていく
美容室で必要な英会話はある程度限られたパターンになることが多いです。
そのため、基本的なフレーズや、自分がやってもらいたいスタイルの名前を英語で覚えておくことでコミュニケーションがスムーズになるでしょう。
例えば希望のヘアスタイルの写真を持っていくなら次のように伝えます。
参考:https://nativecamp.net/blog/20190615_Hair_salon
あらかじめ美容室に行く前に練習しておくと、当日緊張せずに注文することができるはずです。
まとめ
フィリピン滞在中にヘアカットするのは緊張するかもしれません。
フィリピンでは価格の安さ重視のローカルサロンから、日本クオリティのサービスを受けることができる日系サロンまで、希望のスタイルや価格帯に合わせて選ぶことができます。
自分のニーズに合わせてサロン選びをすれば、リラックスした環境でサービスを受けることができるはずです。
せっかくフィリピンにいるからできる、ローカルおすすめのフィリピンスタイルの髪型にしてみたいというのもいいですが、より細かくスタイルの希望を伝える時には、今回紹介したようにフレーズを覚えて行ったり、写真を見せたりしてみてくださいね。
◇経歴
教育系企業で国際交流事業をサポートする仕事をし、英語でメールや会議をしていました。
◇資格
・英検(実用英語技能検定) 1級
・TOEICスコア 940
・TOEFL iBTスコア 78
◇留学経験
マレーシアのクアラルンプールにある語学学校に1年間留学して勉強しました。また、高校生の時にニュージーランドの現地の高校に2週間滞在して英語研修を受けたこともあります。)
◇海外渡航経験
マレーシア留学中にシンガポール、タイ、ベトナム、ブルネイ・ダルサラーム王国、オーストラリアに旅行しました。その他、大学生の時に国際交流事業に参加して中国に行ったこともあります。
◇自己紹介
私は中高生時代、自分が留学するなんて考えられないくらい英語が苦手でした。高校の語学研修も後ろ向きな気持ちで行ったのを覚えています。
でも大学入学後に留学生の友達ができてから国際交流に興味を持ち、英語の勉強に前向きに取り組めるようになりました。今でも勉強自体は苦手ですが、海外の友達とのコミュニケーションツールとして使いたいという思いをモチベーションに変えて、頑張っているところです。
英語が苦手な人の視点に立てるライターとして、皆様に楽しんで読んでいただける記事をお届けします!