フィリピンの雨温図を見てみよう!雨に備えて持っておくと安心な持ち物もご紹介

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フィリピンの雨温図を見たことがありますか?

旅行や留学先に大人気のフィリピンですが、出かける前に気候のチェックは欠かせません。現地の気候を確認するのに大活躍するのが、雨温図なのです。

本記事ではフィリピンの主要都市の雨温図や気候帯を解説し、さらに、フィリピンの雨に備える便利な持ち物や雨季の注意点をお話しします。同じアジアでも日本とフィリピンでは気候がかなり違いますよ。フィリピンの雨温図をしっかりチェックして、旅行や留学に備えてくださいね。

そもそも雨温図とは

そもそも、雨温図とは何なのでしょうか?
ここでは以下について解説します。

・雨温図って何?

・雨温図の見方

雨温図って何?

雨温図とは「ある地域の月別の平均気温と降水量のグラフを1つの図にまとめたもの」のことで、折れ線グラフに気温、棒グラフに降水量が示されています。

気温と降水量を1度にまとめて確認できるのでそれらの関連が分かりやすく、地域ごとの気候の特徴を読み取るのに役立ちます。

雨温図の見方

雨温図の見方は以下の通りです。

1.雨温図の「横軸」「左の縦軸」「右の縦軸」は、それぞれ以下を示している

・横軸:月(1月~12月までが並んでいる)
・左の縦軸:気温(0℃、10℃、20℃…のように気温が刻まれている)
・右の縦軸:降水量(0mm、100mm、200mm…のように降水量が刻まれている)

2.雨温図の「折れ線グラフ」と「棒グラフは」以下のように読み取る

・折れ線グラフ:各月の平均気温を示しており、横軸から「月」を、左の縦軸から「気温」を読み取る
・棒グラフ:各月の降水量を示しており、横軸から「月」を、右の縦軸から「降水量」を読み取る

フィリピンの気候帯

地球上の気候を気温や降水量などの特徴によってまとめた帯域を、気候帯と呼びます。
フィリピンはどのような気候帯に属しているのでしょうか?

フィリピンの主な都市は以下の気候帯に分類されます。

都市名 気候帯
マニラ サバナ気候(Aw)
セブ島 熱帯モンスーン気候(Am)
クラーク 熱帯モンスーン気候(Am)
バギオ 温帯夏雨気候(Cwa、Cwb、Cwc)
イロイロ 熱帯モンスーン気候(Am)

では、それぞれの気候帯の特徴を紹介していきましょう。

サバナ気候の特徴

マニラが属するサバナ気候はサバンナ気候とも呼ばれ、「Aw」の記号で表します。

年中通して高温で年間の温度差は小さく、最寒月でも18℃以上あります。
また、熱帯気候の地域の中でも特に乾季と雨季がはっきりと分かれており、夏に雨が多く冬に乾燥するのが特徴です。

サハラ砂漠の南縁サヘル地域や、インドのデカン高原、オーストラリアの北部や東部なども、サバナ気候に属します。

日本と比べて注意すべき点は?

年間の気温差が大きく四季のある日本に比べて年中高温なので、体調管理に注意が必要です。
また、日本の梅雨のようにシトシトと降り続く雨ではなく一度に激しく降るので、雨対策をしっかりと行いましょう。

熱帯モンスーン気候の特徴

セブ島やクラーク、イロイロが属する熱帯モンスーン気候は熱帯季節風気候とも呼ばれ、「Am」の記号で表します。

気温は年間通して18℃以上と高く、冬には1~3カ月の短い乾季が訪れます。
しかし、最小降水量の月でも60mm以上の雨が降るので、雨季と乾季の差はサバナ気候のようにはっきりとしていません。

日本の小笠原諸島やインドシナ半島東岸、ジャワ島東部なども熱帯モンスーン気候の地域に属します。

日本と比べて注意すべき点は?

熱帯モンスーン気候は台風が直撃することが比較的少ないのですが、それでも雨季は激しいスコールに見舞われるため、水害に注意が必要です。また、乾季には陽射しがかなり強くなるので、日焼けや乾燥> にも注意しましょう。

温帯夏雨気候の特徴

バギオが属する温帯夏雨気候は温帯冬季少雨気候とも呼ばれ、「Cwa、Cwb、Cwc」の記号で表します。温帯夏雨気候は夏の降水量の多さに比べて冬に降水量が1/10以下まで大幅に減少するのが特徴です。

また、標高の高い地域は他のフィリピンの都市と比較して5~10℃程度気温が低くなります。 バギオでは特に乾季の気温が低く、最低気温が10℃以下になる日もあり、朝晩は一気に肌寒くなります。

日本と比べて注意すべき点は?

7~9月の降水量が特に多くなるため、この時期は豪雨に十分な注意が必要です。
また、乾季には朝や夕方に気温が一気に下がるので、寒暖差に対応できる服装を準備しましょう。

マニラの雨温図

下はフィリピンの首都であるマニラの雨温図と、月ごとの平均気温と降水量の数値を表に書き出したものです。

<<<ここにグラフ>>>

出典:気象庁 地点別平年値データ・グラフ200

平均気温(℃) 降水量(mm)
1月 26.9 16.5
2月 27.4 31.0
3月 28.6 25.1
4月 30.1 16.1
5月 30.3 122.5
6月 29.6 275.9
7月 28.5 377.7
8月 28.3 555.9
9月 28.4 412.2
10月 28.5 230.8
11月 28.2 146.2
12月 27.4 116.3

出典:気象庁 地点別平年値データ・グラフ200

サバナ気候に属するマニラは、雨温図からみても分かる通り、雨季と乾季にはっきりとわかれています。

乾季である1月から4月の雨量は、
1月:16.5mm、
2月:31.0mm、
3月:25.1mm、
4月16.1mmと、
4カ月間の雨量を合計してもわずか88.7mmです。

逆に雨季である6月~9月は、
6月:275.9mm、
7月:377.7mm、
8月:555.9mm、
9月:412.2mmと、
同じ4カ月間に1621.7mmの雨量となっています。

ちなみに東京の年間降水量が約1,500mmなので、マニラでは雨季の4カ月間だけで東京の年間降水量以上の雨が降っているということです。

雨季のマニラは台風の影響を受けやすい地域でもあります。
台風が続けて襲ってくることもあるため、雨季にマニラへ行く場合は台風情報に十分注意しましょう。

セブの雨温図

次に、フィリピンの代表的なリゾート地であるセブ島の雨温図を確認しましょう。
下は、セブ島の雨温図と月ごとの平均気温と降水量の数値を表に書き出したものです。

<<<ここにグラフ>>>

出典:Climate Data

平均気温(℃) 降水量(mm)
1月 26.9 16.5
2月 27.4 31.0
3月 28.6 25.1
4月 30.1 16.1
5月 30.3 122.5
6月 29.6 275.9
7月 28.5 377.7
8月 28.3 555.9
9月 28.4 412.2
10月 28.5 230.8
11月 28.2 146.2
12月 27.4 116.3

出典:Climate Data

セブ島は熱帯モンスーン気候に属する地域です。

熱帯の特徴として年間通して気温が高く温度差が小さい気候ですが、セブ島はマニラのように雨季と乾季の差がそれほどはっきりとはしていません。

フィリピンはどの地域も雨季には台風の影響を受けますが、セブ島は地理的に台風が直撃しにくい位置にあるため、大きな被害にはなりにくいのが特徴です。

雨季になると短時間に激しく降るスコールがたびたび発生しますが、大抵の場合1~2時間で上がって再び晴れ間がのぞき、蒸し暑さが軽減して涼しい風が吹くこともあります。

とはいえ、フィリピンの激しいスコールは日本の梅雨とは比較にならないものなので、雨季に訪れる場合は雨対策を万全にしておきましょう。

雨に備えて持っておくと便利な物・注意点

ここまで、マニラとセブ島の雨温図を参考に、それぞれの気候について解説しました。
フィリピンを訪れる場合は、特に雨季の雨や台風に備えることが重要です。

では、フィリピンで雨に備えて持っておくと便利な物や、雨季の注意点についてお話していきましょう。

便利な物①折り畳み傘やレインコート

小型で軽量の折り畳み傘やレインコートは、突然の雨に非常に役立ちます。折り畳み傘やレインコートは防水性の高いものを選びましょう。また、ポンチョは両手を使いやすくて便利なので、レインコートにプラスして持っておくと安心です。

便利な物②懐中電灯

フィリピンでは雨や洪水による停電が頻繁に起こります。
懐中電灯を持っていると照明に役立つのはもちろんのこと、緊急時のサインとしても使えます。外出時も小型の懐中電灯を持っておくようにしましょう。

便利な物③モバイルバッテリー

モバイルバッテリーも、停電時に役立ちます。スマートフォンは緊急時に情報を得る大切な手段なので、いつでも使える状態にしておくことが大切です。スマートフォンと共に、モバイルバッテリーを常に携帯しましょう。

便利な物④撥水加工のバッグ

外出時にスコールに遭遇すると、バッグの中までずぶ濡れになります。電子機器や貴重品を守るために、撥水加工されたバッグがあると非常に便利です。また、防水カバーを携帯しておくのもおすすめです。

便利な物⑤簡単な着替えとタオル

Tシャツなどの簡単な着替えとコンパクトなタオルも持っておくと役立ちます。できれば、速乾性のものがおすすめです。

雨季の注意点

雨季のフィリピンでは以下の4点に注意しましょう。

台風情報を常にチェック

雨具を携帯する

停電や通信障害に注意

移動時間に余裕を持つ

蚊による感染症に注意

台風によるフライトの遅延や欠航に備えて、台風情報や気候情報は要チェックです。滞在中も気候情報を常にチェックしながら観光などの予定を決めるようにしましょう。

また、突然の雨に備えて折りたたみ傘やレインコートなどを携帯することも大切。短時間の停電や通信障害も起こりえるため、モバイルバッテリーも必須です。

さらに、豪雨で道路が冠水して交通が遮断される可能性もあるので、移動時間には余裕を持ちましょう。

雨の後は、水たまりに蚊が繁殖してデング熱などの感染症が定期的に流行します。虫よけスプレーなどでしっかりと蚊対策を行うことも忘れずに。

まとめ

フィリピンの雨温図を確認することで、各地域の気候の特徴が把握できます。訪問先の気候帯や雨季、乾季の特徴を確認し、留学や旅行に必要な準備を進めましょう。

また、雨に備えて持っておくと便利な物や雨季の注意点についてもお話ししました。フィリピンの雨季には気象情報に十分注意し、突然のスコールや台風に備えが必要です。

本記事を参考にフィリピンの気候の特徴を知り、滞在期間を安心して楽しんでくださいね。

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