
小学校で英語教育が必修化され、ますます英語力の重要性が高まっています。そんななか「子どもにもっと英語に触れられる機会をつくってあげたい」と思う保護者の方も多いのではないでしょうか?
英語に触れる機会を増やすのであれば、サマースクールへの参加がおすすめです。
本記事では、サマースクールの概要や、参加のメリットや注意点、おすすめのプログラムを紹介します。
本記事を読むことで、小学生のお子さんの英語学習の機会を増やすヒントを得られるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
サマースクールとは?
サマースクールとは、夏休み期間中に開催される子ども向けの学習プログラムです。
小学生だけでなく、幼児や中学生、高校生を対象とするものもあり、なかには親子で参加可能なものもあります。
最短1日から長いものでは2ヶ月程度の期間でプログラムが組まれ、「サマープログラム」や「サマーキャンプ」と呼ばれることもあります。
サマースクールの種類
サマースクールにはさまざまな形態があり、下記のようなタイプがあります。
サマースクールのタイプ |
プログラム内容 |
英語集中型 |
英語漬けになれるプログラム。通学型とオンライン参加型がある。 |
英語+アクティビティ型 |
英語の学習に工作や料理、ゲーム、観光などが組み合わされたプログラム。初めてサマースクールに参加するお子さんにもおすすめ。 |
英語+アカデミック型 |
英語の学習に加えて、数学や歴史、理科などを学習するプログラム。 |
英語+STEM教育型 |
英語で科学、技術、工学、数学を学ぶプログラム。 |
英語+スポーツ/アート型 |
サッカーや野球、乗馬、ゴルフといったスポーツや、美術やダンス、演劇などのアートを英語環境で学べるプログラム。 |
アウトドア宿泊型 |
自然体験やキャンプを英語環境で楽しめるプログラム。 |
英語以外の語学研修型 |
フランス語やスペイン語、中国語などの語学力を強化するプログラム。 |
サマースクールのプログラムは開催場所や開催期間により、英語学習に集中したものやアートやスポーツと組み合わせたものなど、バリエーションが豊富にあります。
英語以外の外国語を学べるプログラムもありますが、本記事では英語を学べるプログラムに特化して解説していきます。
サマースクールの開催場所
サマースクールは国内で開催されているものと海外で開催されているものがあります。
国内のサマースクールは、インターナショナルスクールや英会話スクール、英語学童で開催されています。
インターナショナルスクールのものは、内部生や入学予定者のみを対象している場合もあるので、参加を検討する場合は条件の確認が必要です。
海外の場合は、以下のような国のサマースクールが人気です。
・アメリカ
・イギリス
・フィリピン
・ニュージーランド
・オーストラリア
・カナダ
海外のサマースクールは、語学学校のほか、大学やボーディングスクール(全寮制の学校)で開催されます。
小学生がサマースクールに参加するメリット
小学生がサマースクールに参加することで、下記のようなメリットがあります。
・楽しく生きた英語を学べる
・人間性や自立心を高められる
・異文化への理解を深められる
・将来の留学のための準備ができる
以下で、それぞれ詳しく解説します。
楽しく生きた英語を学べる
サマースクールはイベント性が高く、小学生でも楽しみながら参加できるものです。
さまざまなアクティビティを通じて実践的に英語を学ぶ機会を得られ、教科書で学ぶ英語とはまた違うアプローチで英会話力やコミュニケーション力を伸ばすことができます。
人間性や自立心を高められる
サマースクールへの参加を通じて、普段とは異なる環境でさまざまな人とかかわることで、思いやりの心や協調性が育まれていきます。
言語の異なる環境下では、自分で考え行動する経験もできるので、自立心を高めることにもつながります。
異文化への理解を深められる
サマースクールは、英語講師や他の国からの参加者と交流したり、レッスンの内容を通じて異国の文化に触れたりできるので、異文化理解を深めるきっかけにもなります。
海外のサマースクールへの参加であれば、現地での生活も通じて日本とは異なる文化や考え方に多く触れることができ、新しい価値観を得ることができます。
将来の留学のための準備ができる
将来的に長期の留学を考えているのであれば、サマースクールを留学準備の機会とすることも可能です。小学生の頃からサマースクールに参加して、英語で学ぶ経験をしておくと、お子さん自身も留学のイメージを持ちやすくなります。
小学生がサマースクールに参加する際の注意点
小学生のサマースクールへの参加を検討する際は、下記の3つのポイントに注意しましょう。
・費用が割高になる場合がある
・英語力が劇的に向上するわけではない
・国内のサマースクールの場合は異文化体験の範囲は限られる
以下でそれぞれ詳しく解説します。
費用が割高になる場合がある
先に紹介した通り、サマースクールにはさまざまなプログラム形態があり、内容や運営形態によりかかる費用も異なります。
海外のサマースクールへの参加となると、プログラム費用に加えて、渡航費や海外保険料などの諸費用もかかります。
プログラムによっては高額になるものもあるので、希望するプログラムの情報を早めにキャッチして、必要費用を早くから準備しておくか、予算内で満足のいくプログラムに参加できるよう積極的な情報収集が重要です。
英語力が劇的に向上するわけではない
サマースクールは英語を集中的に学べるプログラムであるとはいえ、数日から数週間の期間で急に英語を流暢に話せるようになるというものではありません。
しかし、英語を楽しく学ぶ経験を通じて、その後の英語学習へのモチベーションを高めるのには十分効果があります。
プログラム参加中にしっかり英語を学べることが重要ですが、さらに効果を高めるためには、参加前から英語学習を進めておき、基礎的な力を養っておくことも重要です。
国内のサマースクールの場合は異文化体験の範囲は限られる
サマースクールでは異文化体験ができますが、海外で開催されるものに比べると、国内で開催されるサマースクールの体験の範囲は限定的です。
異文化交流や英語漬けの環境を重視するのであれば、海外のサマースクールを検討するようにしましょう。
しかし、小学生であれば、初めて英語環境に身をおいたり、海外文化に触れたりするということも多く、楽しく英語を学ぶことや異文化に興味を持つきっかけ作りの機会とするのであれば、ホームシックや時差の心配が少ない国内のサマースクールがおすすめです。
サマースクールを選ぶ際のポイント
サマースクールを選ぶ際は、参加の目的を明確にし、プログラム内容をよく確認することが重要です。
参加の目的を明確にする
サマースクールへの参加にあたっては、参加の目的をクリアにしておくことが重要です。
親目線で目的を明確にしておくことも大切ですが、お子さんとも話し合いの時間を持ち、お子さんと一緒に参加の目的を整理しておくのがよいでしょう。
目的が明確になっていれば、お子さんに合うプログラムを見つけやすくなります。
プログラムの詳細をよく確認する
サマースクール選びの際は、お子さんと一緒に考えた参加の目的を意識しながら、下記のポイントを確認しましょう。
・プログラムの運営元情報
経験豊富なスタッフが多いか、有資格のスタッフがいるか、サポート体制や安全管理が整っていそうかなど
・プログラムの形式
通学型か宿泊型かなど
・プログラム内容
スケジュールやアクティビティの内容がお子さんに合いそうかなど
・費用
予算との兼ね合いや、費用に合った効果を見込めそうかなど
参加の目標に照らしてこれらの情報を確認し、あわせて申込み方法やキャンセルポリシーも確認しましょう。
サマースクールを選ぶうえでは、口コミや体験談などの情報もチェックし、疑問点があれば運営者に直接問い合わせて、事前の情報収集をしっかりしておくことが大切です。
小学生向けおすすめ英語サマースクール
最後に、小学生におすすめの英語サマースクールを3つ紹介します。
ブリティッシュ・カウンシル「英語×Arts×Crafts」
イギリスの公的国際文化交流機関の「ブリティッシュ・カウンシル」では、東京・飯田橋で夏休み期間中の1〜3週間で英語学習とアート制作に取り組めるサマースクールを開催しています。
コース終了後には、学習の成果レポートを発行してもらえます。
プログラム詳細: British Council|英語×Arts×Crafts
Ed Venture「サマーキャンプ」
英語環境で自然体験やキャンプを楽しめるプログラムを探しているなら、Ed Ventureのサマーキャンプがおすすめです。
ファミリー参加が可能なプログラムや子どもだけで参加できるプログラムがあり、全寮制型のプログラムも用意されています。
プログラム詳細:Ed Venture|サマーキャンプ
スイス留学.com「スイスサマースクール」
海外で開催のサマースクールにも多くの選択肢がありますが、スイスでも英語を学べるサマースクールの開催があります。
日本からスイス間の渡航にスタッフが同行し、入寮の付き添いもあるので安心です。
プログラム詳細:スイス留学.com|スイスサマースクール
まとめ
小学生が英語を楽しく学ぶ機会としておすすめな「サマースクール」を紹介しました。
サマースクールは、さまざまな機関・団体により企画されており、国内・国外で多くのプログラムの選択肢があります。
サマースクールへの参加を検討する際は、お子さんとも参加の目的をよく話し合い、目的に合うプログラム選びをすることが大切です。
プログラム内容やスケジュール、料金、口コミをよく比較して、お子さんにぴったりなサマースクールを見つけてください。
◇経歴
・ワーホリ3ヵ国経験あり
・海外企業の営業・マーケティングで5年の経験あり
・留学サポート経験あり
◇資格
・ケンブリッジ英検 FCE
・TOEIC 900点以上
◇留学経験
・イギリス・エディンバラ大学附属の語学学校にて1ヶ月の語学留学経験あり
◇海外渡航経験
・ニュージーランド、カナダ、アイルランドでワーホリを経験
・アイルランドの企業で営業・マーケティングを担当(出張でマルタやイギリス、アジア圏の国々にも行きました)
・これまで仕事や旅行で訪れた国は20ヵ国以上
◇自己紹介
留学サポートの経験も経て、現在はWebライターとして活動しています。
大学から本格的に英語を学び始め、留学・ワーホリ経験を通して、世界各国の人たちと交流する楽しさを知りました。現在は、日本で国際交流・異文化理解の場を作るお手伝いもしています。