
「バコロドってどんな街なんだろう?」
「バコロドは観光地として楽しめるの?」
「バコロドは留学先として人気なの?」
そんなふうに考えている方もいるでしょう。
バコロドは、“微笑みの街”と呼ばれるほど、人々の温かさと治安のよさが魅力の街。フィリピンの中でも居心地がよく、観光を楽しみたい方にも、英語をしっかり学びたい方にもぴったりの穴場スポットです。
この記事では、バコロドの魅力や観光スポット、英語留学先としての特徴やメリットについて詳しくご紹介します。バコロドへの旅行や留学が気になる方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
バコロドの歴史的背景と文化的魅力
バコロド市はフィリピンのネグロス島に位置し、「微笑みの街」として広く知られています。その名の通り、バコロドは温かい人々と豊かな文化に囲まれた都市で、多くの人々を魅了しています。
ここではバコロドの歴史的な背景と文化的な魅力について、詳しくご紹介します。
歴史的背景
バコロドの歴史は、スペイン植民地時代の重要な出来事を経て成り立っています。
1770年、バコロドの村はスペインの支配下に置かれました。しかし、1787年にモロ人(フィリピン南部に住む民族)による大規模な襲撃を受け、村は大きな被害をこうむりました。
この襲撃により、多くの住民が命を落とし、村は荒れ果てました。困難な状況の中、住民たちは内陸の高台に移住し、新しい集落を作り上げました。この移動が、今のバコロド市の基盤を作るきっかけとなったのです。
その後、1849年にはバコロドがネグロス州の州都に指定され、砂糖の生産で急速に成長しました。砂糖産業が発展することで、バコロドは経済的にも力をつけ、地域の成長に大きな役割を果たしました。
1938年、バコロドは正式に市として認められ、フィリピンのコモンウェルス時代において重要な都市の一つとなりました。この時から、バコロドは行政、文化、商業の中心地としての地位を確立しました。
設立からほぼ二世紀が経過した今、バコロドは約60万人(2020年時点)の人口を持つ活気ある都市へと成長しました。さらに、フィリピン国内でも「優れた都市」のひとつとして評価されています。
文化的魅力
バコロドは、豊かな文化と伝統を持つことでも知られています。
たとえば、毎年10月には「マスカラ祭り」が開催されます。このお祭りは、バコロドを代表する重要な文化的イベントです。この祭りでは、色とりどりのマスクと衣装を身にまとった人々が街を練り歩き、華やかな雰囲気を醸し出します。
マスカラ祭りは、困難な状況にもかかわらず人々が笑顔でいることを象徴する祭りであり、バコロドの精神を体現しています。
バコロドの食文化も魅力的です。特に、「チキンイナサル」と呼ばれるグリルチキンが有名で、特製の調味料“シナマク”や“カラマンシー”を添えて食べるのが一般的です。
バコロドでは、食事をみんなで一緒に楽しむことが大切にされている点も特徴的といえます。
観光スポットの紹介
バコロドには、魅力的な観光スポットがたくさんあります。市内を訪れた際には、ぜひ立ち寄りたい場所を以下にご紹介します。ぜひ参考にしてくださいね!
サン・セバスティアン大聖堂
サン・セバスティアン大聖堂は、19世紀後半に建設された歴史的なカトリック教会です。この大聖堂は、バコロド市の中心部にあり、地域の宗教的・文化的なシンボルとして大切にされています。
見所は、ギマラス島から採取されたサンゴ石を使って造られた美しい外観です。大聖堂内に足を踏み入れると、精巧なステンドグラスの窓から差し込む光が神秘的な雰囲気を醸し出し、訪れる人々に深い感動を与えます。
サン・セバスティアン大聖堂の周辺にはバコロド公共広場や多くの飲食店があり、観光の合間に立ち寄るのに便利です。バコロドを訪れた際には、ぜひ足を運んでみてください。
ネグロス博物館
ネグロス博物館は、地域の歴史や文化を学べる博物館です。館内では、ネグロス島の歴史に関する展示がされています。
特に、砂糖産業や植民地時代の生活様式に関する展示が充実しており、ネグロス島の発展や人々の暮らしを学ぶことが可能です。
また、展示物には古代の陶器や道具、武器などの遺物が並ぶほか、近代アート作品も紹介されています。バコロドの文化を深く理解したい方は、ぜひ訪れてみてください。
ザ・ルーインズ
ザ・ルーインズは、「フィリピンのタージ・マハル」とも称される美しい廃墟です。ザ・ルーインズは、1920年代に砂糖王ドン・マリアーノ・レデスマ・ラクソンが、亡き妻マリア・ブラガを偲ぶために建てた壮大な邸宅です。
第二次世界大戦中に建物は全焼したため、現在残っているのはコンクリートの骨組みだけです。しかし、その姿は逆に、歴史の重みを感じさせるものとなっており、観光客の人気を集めています。
庭園に囲まれた邸宅の廃墟は、まるで時間が止まったかのような魅力です。
バコロドのグルメ体験
バコロドのグルメ体験も、観光客にとって大きな魅力のひとつです。バコロドで楽しめる代表的な料理は以下の通りです。訪れた際にはぜひ食べたいですね!
イナーサル(Inasal)
炭火焼きの鶏肉が特徴的な料理。カラマンシー、ココナッツビネガー、コショウ、アナトーでマリネした鶏肉を香ばしく焼き上げた一品
バッチョイ(Batchoy)
豚肉や内臓を使った濃厚なスープ。温かく心を和ませる一品
カンシ(Kansi)
骨付き牛すね肉を使った酸味が特徴的なスープ
ピアヤ(Piaya)
マスコバド糖を使った甘い平焼きのスイーツ。お土産にも人気
バコロド料理を楽しむには、地元のレストランに立ち寄るといいでしょう。地元の人々に愛されるアボイズ・レストラン(Aboy's Restaurant)では、イナーサルやバッチョイを味わうことができます。
また、バコロドの高級ビュッフェレストランであるバイキングス・ラグジュアリーバイキング(Vikings Luxury Buffet)では、多彩な料理を一度に堪能できるのでおすすめです。
また、バコロドの食文化は、毎年10月に開催される「マスカラ祭り」でさらに盛り上がります。この祭りでは、地元の料理やスイーツが楽しめる屋台が並ぶので、地元の食文化を満喫する絶好の機会です。
留学先としての特徴
バコロドは留学先としても魅力的な場所です。治安の良さ、物価の安さ、学習環境の整備など、留学生にとって多くの魅力があります。
セブ島やマニラと比べて日本人の比率が少ないことも、英語を学ぶうえでは利点です。また、バコロドの人々はとてもフレンドリーで、留学生に対しても親切に接してくれることも魅力です。
道で出会う人々が気軽に挨拶をしてくれるなど、温かい雰囲気が街全体に広がっており、日常生活でも自然と英語を使う機会を作れるでしょう。
加えて、バコロドはコンパクトな都市のため、主要な施設が徒歩圏内に集まっていることも特徴です。交通のストレスが少なく、時間を効率的に使いながら学びやすい環境が整っています。
留学先としてのメリット・デメリット
バコロド留学は、治安のよさや費用の安さが魅力ですが、一方でいくつかのデメリットも存在します。ここでは、バコロドを留学先として検討する際に知っておきたいメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
バコロド留学のメリットは、以下の通りです。
治安がいい
大都市に比べて犯罪率が低く、治安面で安心。ナイトクラブやカジノといった刺激的な施設も少なく、落ち着いた環境が整っている。
物価が安い
マニラやセブ島などに比べ、生活費や学費が安い傾向。経済的な負担を軽減しやすい。
国内からのアクセスがいい
日本からの直行便はないものの、フィリピン国内の主要都市であるマニラやセブからは飛行機でアクセスしやすい。
このように、バコロドは、「治安がいい場所で落ち着いて勉強したい」「留学費用を抑えたい」といった希望を持つ方にとって理想的な環境です。
デメリット
バコロド留学のデメリットは、以下の通りです。
日本からのアクセスがやや不便
直行便がないため、マニラやセブでの乗り継ぎが必要。乗り継ぎの待ち時間なども含めると、移動に時間がかかる。
娯楽施設が少ない
ナイトライフや観光、アクティビティの選択肢が少ない。遊びも楽しみたいと考える方にとっては物足りない可能性がある。
語学学校の選択肢が限られる
他の都市と比べて語学学校の数が少ないため、自分の学習スタイルや目的に合ったコースを探しにくい可能性がある。
「観光や遊び、ナイトライフも楽しみたい」「語学学校やコースを豊富な選択肢から選びたい」と考えている方には、やや不向きかもしれません。
アクセスと滞在情報
日本からバコロドへの直行便は運航されていません。バコロドへ行く際には、日本国内の主要空港(成田空港や羽田空港など)から、フィリピンの首都マニラに向かう必要があります。
マニラのニノイ・アキノ国際空港へは、フィリピン航空、セブパシフィック航空、全日本空輸(ANA)などが直行便を運航しており、所要時間はおよそ4時間半です。
マニラ到着後は、国内線に乗り継いでバコロドへ向かいます。バコロド・シライ国際空港までは、フィリピン航空やセブパシフィック航空の国内線が利用でき、フライト時間は約1時間半ほどです。
なお、マニラで乗り継ぎをする際には、乗り継ぎに十分な余裕を持つことが大切です。特に、異なる航空会社を利用する場合には、国際線と国内線でターミナルが分かれていることがあります。ターミナル間の移動が必要になるケースがあるため、注意しましょう。
滞在先としては、安価なホテルから中級ホテルまで豊富な選択肢が揃っています。ゲストハウスやホームステイ、アパート、学生寮などの利用も可能です。
まとめ
この記事では、バコロドの歴史的背景や文化的魅力、おすすめの観光スポットなどをご紹介しました。バコロドは、独自の文化が魅力的な“微笑みの街”。セブ島やマニラなどの主要都市とは異なる魅力を持っていることが特徴です。
また、海外旅行や留学を満喫するためには、渡航前に基本的な英語力を身につけておくことが重要です。英語学習が不十分なまま渡航すると思ったように英語が話せず悔しい思いをしてしまう可能性も。
旅行前には“最も利用されているオンライン英会話・ネイティブキャンプ”で英語力を底上げしましょう!レッスンは回数無制限で受講できるため、英語に多く触れられますよ。まずは7日間の無料トライアルを試してみてはいかがでしょうか。
◇経歴
・アメリカLAにてアパレル勤務
・英会話スクールに10年ほど勤務
◇留学経験
アメリカのLAのコミュニティカレッジに入学・卒業。
OPT VISAを取得し、LAのアパレル会社に1年間勤務。
次なる目標は、娘との親子留学。
◇海外渡航経験
留学:アメリカのLAに4年間留学
海外旅行:ドイツ・フランス・スイス・メキシコ・イタリア・グアムなど
◇自己紹介
英語関連の記事を中心に執筆するWebライター。中学生で日本を出ることを決意し、高校卒業後に渡米。アメリカではさまざまな国の学生と、濃い海外生活を送る。現在は関東の田舎でのんびり生活。今後の目標は、娘との親子留学と夫婦でのクルーズ旅行。