「今度フィリピンに行くけど、スマホは問題なく使えるのだろうか?」
「ポケットWi-Fiは日本で契約したほうがいいの?」と疑問に感じていませんか?
調べものをする際や、緊急のときなどはスマホは必須なので、もしも使えなかったら困りますよね。
フィリピンでのスマホの使用について、海外渡航歴10回以上の筆者が以下の内容を詳しく説明します。
・フィリピンのスマホ事情
・滞在期間別のスマホ利用方法
・フィリピンでスマホを使う際の注意点
- フィリピンのスマホ事情:普及率やシェアなど
- 【期間別】おすすめのスマホ利用方法:1ヶ月未満
- 【期間別】おすすめのスマホ利用方法:1~3ヶ月程度
- 【期間別】おすすめのスマホ利用方法:3ヶ月以上
- フィリピンでスマホを使う際の注意点
- まとめ
フィリピンのスマホ事情:普及率やシェアなど
総務省の世界情報通信事情によると、2022年のフィリピンでの携帯電話やスマートフォンの契約率は144.0%です。
つまりこれは、フィリピンの国民の数で単純計算すると、1人1.4台携帯電話やスマートフォンを所持していることになります。
またフィリピン人はインターネットの平均使用時間は1日10時間56分と言われています。
日本人の平均が4時間25分なので、日本と比較するとフィリピンに住む人たちは、倍以上もインターネットを使用しています。
フィリピンはインターネット使用時間が世界最長の国であるともいわれています。
テレビに費やす時間よりも圧倒的にインターネットを使用する時間が長いようです。
SNSの普及率も日本より進んでいます。
フィリピン人がよく検索しているのはYouTubeや Google、Facebookなど日本人とあまり変わりませんが、SNSやメッセージアプリの使用率は人口の99.8%です。
フィリピン国民のほぼ全員がSNSを使用しているという結果には驚きですよね。
この結果から、世界的に見ても、フィリピンはスマホ/インターネット大国であるといえるでしょう。
【期間別】おすすめのスマホ利用方法:1ヶ月未満
短期間の旅行や、1ヶ月未満の短期留学の場合は、現地のフリーWi-Fiをフル活用しましょう。
実際に私も1週間の旅行でフィリピンに行った際は、ポケットWi-Fiの契約もせず、フリーWi-Fiだけで十分でした。
フィリピン国内にはたくさんのフリーWi-Fiのスポットがあります。
ホテルや空港、カフェ、レストランのほか、語学学校やショッピングモールにもフリーWi-Fiのスポットがあり、滞在期間が短ければ困ることはないでしょう。
ショッピングモールなどは基本的にパスワードがなく誰でも使えますが、ホテルやレストランはパスワードが設定されているところが多いです。
もし分からなければスタッフに積極的に聞いてみましょう。
語学学校にも基本的にはフリーWi-Fiが設置されているので、短期の留学なら通信で困ることはないとは思いますが、不安な方は留学前に学校に問い合わせておく方がいいでしょう。
しかし、フリーWi-Fiの問題点としては、下記のようなことが挙げられます。
・通信速度が遅い
・多くの人が集まる場所や悪天候の日は接続できないこともある
・緊急の連絡が必要な場合にフリーWi-Fiがない場所では困る
通信速度が遅かったり、人が多い場所では接続されず困ったりという他に、緊急の場合にフリーWi-Fiがない場所ではスマホが使えず焦りますよね。
場所や天候、速度など気にせず、より快適にスマホを使いたいという方はポケットWi-Fiを契約することをおすすめします。
ポケットWi-Fiの契約の仕方は、
・現地で契約する
という2つの方法がありますが、日本での契約・フィリピン現地での契約はそれぞれのメリットがあるので、どちらで契約するか悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。
まず、日本でポケットWi-Fiを契約した場合は、手続きが比較的簡単で空港や郵送などで受け取れるというのがメリットです。
しかし、日本でのレンタルはかなり高額になるケースがあります。
フィリピン現地でのポケットWi-Fiのレンタルは、
・フィリピン国内での回線を使用するため接続が安定している
・もし不調な場合もすぐに相談しやすい
・ショッピングセンターや語学学校など現地でレンタルできる
というメリットがあります。
費用も日本で契約するよりは安く抑えられます。
短期の留学や旅行で、最初はフリーWi-Fiだけに頼っていたけどやっぱりポケットWi-Fiも契約したいという方は、現地での契約をおすすめします。
【期間別】おすすめのスマホ利用方法:1~3ヶ月程度
滞在期間が1〜3ヶ月の中期留学の場合はポケットWi-Fiの購入をおすすめします。
中期留学となると、インターネットを使用する時間も増え、電話機能を使うこともあるでしょう。
フリーWi-Fiだけではスマホを使える場所が制限されて、不便を感じやすくなります。
ポケットWi-Fiは日本でのレンタルと、現地での購入/レンタルがありますが、費用と通信環境の面からみると現地での購入を最もおすすめします。
日本でポケットWi-Fiをレンタルした場合、短期の滞在期間だと費用面は安く抑えられることもありますが、滞在期間が1ヶ月以上になると費用は高額になってくることが多いです。
具体的には、ポケットWi-Fi本体が1日700〜2000円となるので、日割りで考えると滞在期間が長ければ長いほど費用がかかります。
現地でポケットWi-Fiを購入する場合、必要なものは下記の通りです。
・ポケットWi-Fi本体(2,500円〜)
・SIMカード(100円〜)
1ヶ月以上の滞在の場合、日本でのレンタル費用と比べると、現地で購入した方が圧倒的に安く済みます。
ポケットWi-Fiは現地でのスマホショップや、ショッピングモールなどで販売されているので、1ヶ月以上の中期滞在の場合は購入をぜひ検討してみてくださいね。
【期間別】おすすめのスマホ利用方法:3ヶ月以上
3ヶ月以上の滞在や長期留学で、自分のスマホがSIMフリー端末でない場合は、現地でのスマホ/携帯電話の購入をおすすめします。
3ヶ月以上となると、現地での人と連絡をとる頻度も増えるでしょう。
ポケットWi-Fiを使うよりもスマホを購入してしまう方が、好きな時に電話もしやすく使い勝手も良いです。
「現地でスマホ/携帯電話を購入なんて大丈夫なの?」
「なんだか手続きが大変そう。」
と思いますよね。
しかしスマホや携帯電話をお店で購入するだけなので意外と簡単にできます。
3ヶ月以上の長期滞在で購入すべきものを下記に3つ挙げました。
1.スマホ/携帯電話
2.SIMカード
3.プリペイドカード
物価が安いフィリピンは日本でスマホを購入するよりも比較的安く購入できますが、あまり安すぎるものは盗難品などの可能性もあるので1万円以上のものを選ぶのが良いでしょう。
SIMカードについて、フィリピンでの大手通信会社は
「GLOBE」
「SUN」
の3つです。
「SUN」は他の2つより安いですが、通話エリアが限られているので、迷ったら大手会社の「SMART」「GLOBE」を選ぶのが無難です。
また、フィリピンではスマホ/携帯電話の支払いは、必要な残高分チャージするプリペイド式が主になっているので、SIMカードを購入する際に、プリペイドカードも一緒に購入しましょう。
自分が元々持っているスマホがSIMフリーの端末だった場合は、現地でSIMカードを購入するだけで使えるので最も低コストで済みます。
日本では2015年以降、スマホのSIMロックを解除できるよう事業者に義務づけられています。 そのため、どの端末でもSIMロック解除ができます。
フィリピンで現地のSIMを使うには、あらかじめSIMロックを解除しておく必要があるので、出発前に念のため確認しておきましょう。
現地でどうしても通話をしなければいけなくなった時は、まずLINEなどのアプリを使うのがオススメです。
フリーWi-Fiを使用すれば通話料金もかかりません。
緊急時は、国際ローミングサービスを利用することで日本のスマホ/携帯でも問題なく通話ができます。
ただし非常に通話料金は高くなるので各携帯会社の定額プランに入り、使用時も緊急時のみにしておきましょう。
フィリピンでスマホを使う際の注意点
ここからはフィリピンでスマホを使う際の注意点を解説します。
知らなかった場合、高額請求をされることもあり、最悪の場合は現地でスマホが使えないということもあります。
フィリピンに行く前にしっかり確認してスマホや携帯が使えるように設定しておきましょう。
接続速度の遅さ
短期留学や旅行の場合は、日本から自分のスマホを持って行ってフリーWi-Fiを使う人も多いですが、接続速度は遅い場合もあります。
特に人が多く集まる場所や天候が悪い日、セブ島など都心から離れた場所は接続が悪くなる傾向があります。
フィリピンの回線の平均ダウンロード速度は日本の12分の1で、インターネット環境は世界的に見ても遅い部類に入るようです。
通信速度の遅さにストレスを感じるという方は、通信速度が速めのポケットWi-Fiを契約することもご検討ください。
コンセントの確認
日本からスマホを持っていき、いざフィリピンで充電しようと思ったのにコンセントの形が日本とは違って充電できないということもあります。
フィリピンと日本のコンセントは形状が異なることが多いです。
そのため、変換プラグを日本から持っていくことをおすすめします。
事前に滞在先の学校やホテルでのコンセントの形を確認しておくことも大切です。
SIMロックを解除する
日本製のスマホ/携帯電話はキャリア制限がされたSIMロック状態のものもありますので、SIMロックを解除していない場合はフィリピンで購入したSIMカードを差し込むことができません。
フィリピンでSIMカードを差し込んで使いたいという方は、必ず日本でSIMロック解除の手続きを行ってから行きましょう。
通信会社や携帯ショップで聞けば、SIMロックの解除の仕方について教えてもらえますよ。
データローミングの設定
フィリピンに到着する前、できれば飛行機に乗る前からデータローミングの設定はオフにしておきましょう。
もしもデータローミングの設定をオフにせず、そのまま海外で使い続けていると多額の請求がくる場合があります。
海外ローミングを使う場合は、携帯キャリアの定額プランに加入するようにしましょう。
海外ローミングは申込不要で使うこともできますが、こちらも後になって多額の請求がくる場合があるので要注意です。
停電
フィリピンは日本に比べて日常的に停電が発生します。
停電期間も短期間のものから、長期的に続くものまで幅広いです。
スマホの充電が少ない時に停電が起こったら困りますよね。
停電に備えて、モバイルバッテリーを常に携帯しておくと便利です。
また、停電から復旧した時、一時的にコンセントには高い電圧の電流が流れて危険なため、万が一の停電に備えて外出時は必ずコンセントから充電器は外しておくようにしましょう。
まとめ
本記事では、フィリピンでのおすすめのスマホの利用方法とその注意点について詳しく解説しました。
フィリピンでは、日本よりもインターネットやスマホの使用率は高いものの、データの通信速度は遅く、不便を感じやすい面もあります。
滞在期間に合わせた使い方をすることで、費用も抑えられ、より快適に使用することができます。
日本からスマホを持っていき、SIMカードを入れ替える際は必ずSIMロックを解除し忘れないように気をつけましょう。
こちらの記事がフィリピンでの快適なスマホ使用の参考になれば嬉しいです。