英語のスピーキング力を伸ばす方法として、語学留学は近道です。
日本で英会話レッスンなどに通っていても日常的に英語を使う機会は少なく、スピーキング力が伸びないと悩む方も多いでしょう。
海外で英語を学びながら日常生活でも実践することで英会話力の上達スピードは速まり、異文化を学ぶ経験にもなります。
加えてスピーキング重視の語学学校を選ぶことで、さらなる英語力アップが期待できるのです。
今回は英会話力の向上に特化した”スピーキング留学”に関してご紹介します。
フィリピンでスピーキング力を伸ばす!
英語スピーキング力を身につけるための留学先として人気があるフィリピン。
おすすめの理由は以下3つあります。
マンツーマンレッスンが多い
フィリピンの学校ではマンツーマンレッスンが多く、徹底的に英語を学ぶことができます。
1対1の授業であれば、シャイな日本人の方でも気楽に発言や質問をすることができますし、英語を話す量もクラス式と比べて多くなるのです。
また、周りの生徒に左右されることなく、自分のペースで集中して授業を受けられるのも魅力でしょう。
日本から近いにも関わらず本格的な英語が学べる
日本からフィリピンまでは飛行機で約4〜5時間という近さで直行便も多く、気軽に行くことができます。それにも関わらず、本格的な英語が学べるのがメリットです。
フィリピンの公用語はタガログ語ですが、世界からも高い評価を得るほど英語力が高い国として知られています。
背景としては、1987年までアメリカの支配下にあったことが考えられるでしょう。また7000以上の島国で構成されるフィリピンでは、地域ごとにローカル言語も存在するため、アメリカ統治下では英語が必要でした。
昔から英語が浸透しているフィリピンの英語教育は小学校の時点からハイレベルで、家庭内でも英会話を併用することが多いようです。社会に出ても英語力のレベルが競争に影響するため、よほど都市部から離れた田舎以外では、ほとんどのフィリピン人が英語を話すことができます。
つまり、フィリピンに行けば語学学校で良質な授業を受けられることはもちろん、日常生活でも英会話力を伸ばすことができるのです。
留学費用が抑えられる
留学といえばアメリカ・カナダ・オーストラリアが特に主要で人気のある場所ですが、コストの高さがデメリットです。
しかしフィリピン留学であれば、物価の安さはもちろんのこと、距離的にも近いので飛行機代も節約できます。生活費を含めた総合的な費用を考えても、上記3国に比べ半額もしくはそれ以下に抑えられるでしょう。
「なるべく留学費用を抑えて英語のスピーキング力を強化したい」という方にフィリピンはとってもおすすめです。
スピーキング重視の語学学校
フィリピンの語学留学で、英語でのスピーキング力を最大限に伸ばすには学校選びも大変重要です。
スピーキング重視のコースがあるか、またどのようなプログラム内容なのかなどを調べ、自身に合いそうな学校を選びましょう。
フィリピンの語学学校ではスピーキングに特化したコースを用意していることも多いです。
「発音矯正に力を入れたい、文の型を覚えて瞬間的に話せるようになりたい」という基礎強化を求める人から「さらにレベルアップして、人前で自分の意見や考えを提案・主張できる英語力を身につけたい」など上級者向けのコースを求める人もいるでしょう。
IELTSやTOEFLの試験で必要になるスピーキングテストに特化したコースを用意している学校もあります。
学校を選ぶ際には、自分が重要視する目的に合ったコースがあるかどうかを確認することが大切です。
以下のWebサイトでは、フィリピンにあるスピーキング重視でおすすめの学校をチェックすることができるのでぜひ参考にしてください。
https://www.ph-ryugaku.com/point/speaking/
スピーキング力を向上させる方法
いくら語学学校で質の良い英語授業を受けても、授業以外で何もしなければ結局スピーキング力は伸びないままでしょう。
ここからは語学留学中にさらにスピーキング力を向上させる勉強方法をご紹介します。
インプット・アウトプット
インプットで大切なことは、ボキャブラリーを増やすことです。日常で聞き取れた英単語や英語の本などを読んで見つけた新しい単語をノートにメモし、意味を調べましょう。単語帳アプリなどを使っても良いですね。日々の隙間時間で単語帳を見るだけでも語彙力が上がります。
他にも、洋画や海外ドラマを英語音声と英語字幕で見たり、ポッドキャストで英語関係のチャンネルを聞くのもおすすめのインプット方法です。読むだけではなく耳で音として覚えることができます。
そして重要なのはインプットしたものをアウトプットすること。覚えた英語は実際に使わないと身につきません。
留学中であれば学校内で日本人とばかり日本語だけで話すのではなく、積極的に他国の生徒に話しかけ、英語を使うことを意識しましょう。
学校外では国際交流イベントを探して参加する、洋画などを見ながら真似をして声に出すシャドウイングをする、英作文を作成するなどのアウトプット方法があります。
スマホアプリの活用
英語学習ができるスマホアプリを使えば場所を選ばず、忙しくてもちょっと空いた時間を使っていつでも勉強することができます。
現在は語彙力だけでなく、文法力やリスニング力を上げることができるアプリなど多種多様な時代です。自身が重要視するカテゴリーに合わせて試してみると良いでしょう。
英語を話す友達を作る
やはり英語は使ってこそ話せるようになっていきます。ネイティブやネイティブ並みの英語力を持つ友達を作れる機会があるならベストですが、英語を学習中の日本人同士でも良いのです。
とにかく学んだフレーズや単語を実際に使うということがスピーキング力向上に繋がります。
英語が話せて日本語を学びたいという外国人に、日本語を教える代わりに英語を教えてもらうという”言語交換”ができる相手を探すのも1つの方法でしょう。
言語交換の相手はインターネットでも見つけることができますが、怪しい人ではないか見極める警戒は必要です。1対1ではなく、言語交換サークルなどを探すのもいいかもしれません。
オンライン英会話レッスンを受ける
学校での授業に加えて、オンラインで英会話レッスンを併用すればさらにスピーキング力向上のスピードは上がるでしょう。またオンラインレッスンはパソコンさえあれば、教室まで行く必要もなく気軽に受けられます。
上項でお伝えしたように、友達などと英語で話すようにするのも良いですが、講師のように細かく間違いを直してくれることはありません。その上、英会話講師と話すことで新しい文法や単語を学ぶこともできます。さらに自己学習や日常生活で疑問に思った英語などに関して聞くことも可能です。
スピーキングテスト対策
英語の総合力を測る英検・TOEFL・IELTSもしくはスピーキングに特化した試験、TOEIC S&Wテスト・VERSANTなどを受ける人は、スピーキングテスト対策が必要になります。
どのような対策が効果的か以下に解説するのでぜひチェックください。
文法力を鍛える
文法がしっかりしていなければ、自分の意見を相手に正しく伝えることはできません。ただし、難易度の高い文法を使わなければいけないということではないのです。
無理をして高度な文法を詰め込むよりも、まずは基礎的な文法またはすでに学んだ文法をマスターしましょう。そうすることで正確かつ自然な回答ができる土台を作ることができます。
発音とリスニング力を鍛える
自分の意見が正確に相手に伝わるかどうかは、正しい発音と質問を聞き取るリスニング力も重要な要素です。
発音とリスニング強化には、シャドウイングをおすすめします。
映画・ポッドキャスト・Youtubeなどでネイティブスピーカーの真似をしてみましょう。また、意味が分からない単語などは調べて、話している内容を理解してから真似をすることが重要なポイントです。
シャドウイングは、発音矯正とリスニング力を一度に鍛えらる一石二鳥の方法と言えるでしょう。
範囲を絞った語彙学習
自分が受ける試験でよく出題されるテーマを調べ、その範囲に絞って語彙の幅を広げることが大切です。質問されるテーマに関する単語が出てこなければ、回答することができません。
また、ただ単語を読んで覚えるのではなく、正しい発音を調べて声に出しましょう。仮に間違った発音をしては、相手に伝わらないかもしれません。
さらに、覚えた単語を使って英作文を作り、実際に考えを表現できるように練習することも重要です。
模擬テストを受ける
基本的なことですが、スピーキングテストの問題形式や流れを把握することは重要です。
インターネットでスピーキングテストの練習版を探すか、スマホアプリを活用することもできます。アプリで気軽にスピーキングテストを受けられるPROGOSもおすすめです。
ある程度の自信がついてきたら、自分が受ける試験の公式問題集を買って本番さながらの練習をするのも大切でしょう。またオンライン英会話レッスンなどで模擬スピーキングテストを頼み、採点とフィードバックをもらえばさらに効果的です。
回答の暗記はしない
模擬試験などを通して予想される質問に対する回答を準備しても、実際の試験では全く違う質問が来る可能性があります。そのときに暗記してきた回答が役に立たず、無言の時間が続くのは良くありません。
いくつかの型を覚えて、臨機応変に尚且つ自然に回答できるように練習しましょう。
文章構成力
分かりやすい文章を構成することができているか?を改めて考えましょう。
明確な文章を構成するには、結論(主要なポイント)から始まり、理由や具体例を説明することが大切です。また「However(しかし)」や「Therefore(従って)」など文章を整理するのに役立つ接続語を覚えることで、より滑らかで論理的な主張ができるようになります。
制限時間内に答える練習
スピーキングテストの回答時間には制限が決められています。
制限時間を超えた場合、いくら良い回答であっても採点対象外になってしまうのです。
対策としては、ストップウォッチを使用して時間内に回答する練習をしましょう。
練習を重ねることで、時間内に抑えつつ伝えたいことをまとめる力がつくはずです。併せて自分の声を録音したり動画を撮るなどすると、さらなる改善ポイントを見つけることができますよ。
まとめ
英語レベルが高く、マンツーマンレッスンが多いフィリピンで留学をすればスピーキング力を伸ばすことができるでしょう。さらに日本からの距離も比較的近く、留学費用が抑えられるメリットもあります。
語学学校を選ぶ際はスピーキング重視の学校かどうか、自分に合ったコースやプログラムの有無も確認してくださいね。
また、授業以外にも効果的な勉強法を併せて実践し、スピーキング力を上げる近道をしましょう!