
英語を学びながら大学に行きたい方や、興味のある分野をより詳しく学ぶためにはアメリカに行きたいという方、いらっしゃいますよね。
そんなとき、語学力がついていけるかどうかもあるとは思いますが、費用面で不安になる方も多いのではないでしょうか。
「アメリカの大学に行きたいけど、学費はどのくらいかかるの?」
「なるべく費用を抑える方法はないの?」
今回は、そのような疑問にお答えするためにアメリカ留学にかかる学費と奨学金の情報をまとめてみました!
アメリカの大学の学費と奨学金について
学費を抑えるには、奨学金制度を利用するのが一番近道です。奨学金制度は、返済する必要があるもの、返済不要の給付型など制度によって条件が異なります。
そのため、どの奨学金制度を利用するのか決めると同時に、申請前に内容をしっかりと確認ておくと安心です。
具体的に、奨学金制度を活用するためにはどうしたらいいのか、本記事で詳しく解説していきます。 費用面がネックでアメリカ留学に踏み出せないという方はぜひ参考にしてみてください!
アメリカの大学の学費の現状
アメリカの大学の学費は世界一高いといわれています。
アメリカ留学を考えている方も、それを聞いたことがあるからこそ不安な思いをお持ちなのだと思います。
とは言っても、アメリカには4000以上もの大学があり、学費の差も非常に激しいです。
US Newsの2022年9月のニュースによると、2022年~2023年のアメリカの各大学の年間学費の平均は私立大学が$39,723(日本円でおよそ616万円)、州立大学(州外学生の学費)は平均$22,953(日本円でおよそ356万円)、州立大学(州内学生の学費)は平均$10,423(日本円でおよそ161万円)とのことです。
コロナウイルスの流行により2021年は授業料の据え置きや割引を実施した学校もありましたが、授業料は徐々に上昇しています。
授業料が高い学校の学生だからといって経済力があるというわけでもなく、アメリカの大学生の多くは奨学金をもらい学費を賄っているのです。
そのため、アメリカは各大学における奨学金制度が豊富にあります。
それぞれの大学がより優秀な学生を集めるために、少額なものから高額なものまでさまざまな奨学金制度を設けているということが特徴です。
アメリカの奨学金制度の概要
アメリカの大学生の多くはどのような奨学金制度を活用し学費を賄っているのでしょうか。
まず、アメリカの大学の奨学金には学生ローンという政府や大学、銀行などが提供する返済が必要な奨学金もあれば、返済の必要ない給付型の奨学金もあります。
この中には学生の経済的な必要性に応じて給付される「ニーズ・ベース」のものと、学生の能力に基づいて給付される「メリット・ベース」に大きく分かれています。
「メリット・ベース」の奨学金は、成績やリーダーシップなど学生の貢献度や能力への評価として給付されるため、誰にでも得られるチャンスがあります。
返済が必要な学生ローンは留学生は対象外となり、留学生も申請できるものはスカラーシップと呼ばれる給付型の奨学金となるため、アメリカの大学に通いたい日本の学生はこちらを申請しましょう。
スカラーシップについて、申請方法なども含めて解説していきます。
スカラーシップ
スカラーシップとは、成績優秀者や学費が不足している学生に対する大学などによる金銭的援助のことです。
日本ではこういった趣旨の奨学金であっても返済が必要な場合もありますが、アメリカのスカラーシップは返済が不要です。基本的に留学生も対象となる奨学金制度はこのスカラーシップのみとなります。
アメリカの場合、スカラーシップを狙う際は願書の提出と同時に申請します。申請結果は入学許可と同時に知らされるのが一般的です。
成績に問題がある場合などを除き、基本的に卒業するまで毎年受け取ることができます。
肝心の支給額は大学によって異なりますが、授業料と寮費、食費の50%ほどが支給されることが多いです。
スカラーシップの審査では高校時代の成績や大学区の前年度の成績が最重視され、そこに加えて留学の志望動機や学びたいことなどのエッセイや高校の先生からの推薦状、面接や英語力を証明する資格などで判断されます。
海外の団体・大学が提供する奨学金をいくつかご紹介します。
まずはブリティッシュ・カウンシルが主催する異文化間交流の促進を目的とした奨学金制度、IELTS奨学金。こちらは大学・大学院へ留学する方を各国から3名選出し、€1,000~€5,000(日本円でおよそ16万円~81万円)を学費補助として支給する制度です。
他には全米各地から60以上の大学が参画している「#YouAreWelcomeHere Scholarship」というものもあります。
留学生を温かく迎え入れているというメッセージを伝えるための奨学金で、リーダーシップに関するエッセイか動画を準備し提出することで申請できます。申請が通った場合は学費の50%以上が支給されます。
アメリカ留学で利用できる日本の奨学金制度
スカラーシップは留学先の大学で申請できる奨学金制度ですが、日本の奨学金制度をアメリカ留学で利用することもできます。
提供元は日本政府や自治体などの公的機関と、企業や財団法人など私的に運営されている機関の2つに分けられます。
日本の制度を利用する場合、日本語で手続きができる点と中には英語力などの条件がそれほど厳しくないものもあることがメリットとしてあげられます。
応募期間は各機関ごとに違うので、自治体や機関のホームページなどはこまめにチェックするようにしましょう。
日本で募集している返済不要の奨学金制度をいくつかご紹介します。
まずは日本の文部科学省が開始した留学促進キャンペーンである「トビタテ!留学JAPAN」。
他にも日本において学生に対する奨学金事業や留学支援・外国人留学生の就学支援を行う独立行政法人である日本学生支援機構(JASSO)が設けている大学または大学院での学位取得を目的とした留学で利用できる給付型の奨学金制度もあります。
その他にも地方自治体や民間団体などが設けている留学生向けの奨学金制度はありますので、積極的に様々な情報収集をしてみてください!
アメリカの大学にかかるその他の費用
ここまで、アメリカ留学で利用できる奨学金制度をいくつかご紹介してきました。
返済不要の給付型奨学金も活用できるため、学費に関してはなんとかなりそうと思えたのではないでしょうか。
ただ、アメリカの物価は一般的に日本よりも高く、学費以外にもさまざまなお金がかかります。
なんとなく学費以外にもお金がかかることはわかっていても、実際に何にどのくらいかかるのかがわからないと不安ですよね。
ここからはアメリカの大学留学においてかかる学費以外の具体的な費用を解説していきます。
寮費・食費
アメリカの大学に通う場合、寮で生活するのが一般的です。
寮での生活費には
食費も含まれている場合がほとんどなので、今回は寮費・食費とまとめて記載しています。
アメリカの大学の寮費・食費に関する1年間の平均額は私立大学で$14,030(日本円でおよそ210万円)、州立大学で$12,130(日本円でおよそ182万円)です。
大学によって多少の前後はありますが、学費と比べるとそこまでのばらつきはないでしょう。
教材費
学費の他に、アメリカの大学で学ぶにあたって教材費がかかります。
教材費は、年間で平均$1,200~$1,500(日本円でおよそ18万円~23万円)かかることが多いようです。
ハードカバーで分厚い教科書が多く、日本の教科書に比べると高く感じる方も多いですが、実際は中古の教科書を探してそろえる方もいます。
この場合は定価で$80(日本円でおよそ12,000円)ほどの教科書が$50(7,500円)ほどで購入できます。重要な部分にアンダーラインが引かれていることもあるため学生に人気があるのです。
最近は教科書自体もデジタル化されており、オンラインで買う学生も増えているため自分に合っているものを見極めるといいでしょう。
保険費
アメリカの大学の在学生は、医療保険に加入することを義務付けられています。
大学が提携している保険会社の保険プランへの加入が進められることが多いようですが、留学生の場合は留学生保険に入っているためそちらは免除されることもあります。
アメリカの保険システムは複雑で、留学生にとってはわかりにくいため、日本の留学生保険に加入しておくのがよいでしょう。
アメリカの大学に留学する場合にかかる保険費は、年間20万円~30万円が一般的です。
渡航費
アメリカに留学するには、日本とアメリカを往復するための渡航費がかかります。
出発時期やエリアによっても異なりますが、15万円~30万円ほどを見ておくといいでしょう。
飛行機代や、予約のタイミングやシーズンによって大きく変動があります。早めに予約したり、学生向けの格安航空券を探したりしてなるべく費用を抑えるようにしましょう。
諸手続き費用
留学のためにはパスポートやビザの準備が必要で、それらにも費用が発生します。
申請費として5万円~10万円ほどかかります。
申請のために役所に行く必要があったり、申請から取得までに時間がかかったりする場合もあるため早めに行動しましょう。
その他の費用
その他、アメリカの留学生活では日用品の購入や交際費が発生します。
ここには毎月$100~$200を見ておくといいでしょう。キャンパス内の購買や町のスーパーマーケットで購入するなど、なるべく安くすませる方法もあります。
それ以外にもコインランドリーの使用で1回につき数ドル必要になったりと細かい生活費が発生する場面があります。
日本の大学学費との比較
私立大学で比べると、アメリカは日本より約3倍学費がかかります。
それだけ聞くと、アメリカの家庭はどのようにこれだけの費用を準備しているのか不思議に思いますよね。
これには、学費に対する日本とアメリカの考え方の違いがあります。
まず、日本では奨学金制度もありますが親が中心になって子の学費を負担するという考え方があります。
それに対してアメリカでは、平均的な親の学費の負担割合は約20%、それ以外は資産運用を活用して大学進学の費用をまかなっていることが多いようです。
この資産運用では、州ごとに投資信託や上場投資信託を組み込んだ運用プランがあり、この運用益を授業料などの大学の費用に使う場合は非課税となるようです。
まとめ
今回はアメリカの大学に通う場合にかかる学費とそれ以外の費用、またそれをまかなうための奨学金制度についてご紹介しました。
留学を考え始めた段階の方には漠然と「アメリカの大学は費用が高いから留学は難しいかも・・・。」と不安に思っていた方もいると思います。
ただ実際には給付型の奨学金制度などもあるため、調べてみるとなんとかなることも多いです。
これらの制度は自分で調べて申請まで済ませないと利用ができないため、漠然と不安に思うだけではなく積極的に調べて留学を現実的にするためにはどのようにしたらいいかを早めに考えておくことをおすすめします。
◇経歴(英語を使用した経歴)
小中学生時代をアメリカ・ニューヨーク州で過ごした後、高校では英語を専門的に学び大学では主に英語教育を学びました。その中で、実際に中学生に対して学校で英語の授業を行ったり塾講師として受験英語の指導を行ったりしていました。
◇資格
・英検準1級
・TOEIC865点
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)
◇海外渡航経験
小学校3年生から中学生までの間、アメリカ・ニューヨーク州で生活し、現地の学校に通っていました。
この経験を通じて、異文化の中で生活する楽しさや戸惑いを肌で感じながら、英語や多様な価値観に触れることができました。
まだ幼いうちに新鮮な経験ができたこともあり、クラスメートとの交流や現地の行事への参加を通じて、自然とアメリカの文化に溶け込んでいく貴重な時間を過ごしました。
◇自己紹介
WEBライターのりんと申します。義務教育時代を海外で過ごした経験を活かして主に英語や教育に関する記事を執筆しております。