みなさんは、アメリカの「ボストン」と聞いて、どのようなもの・ことをイメージするでしょうか?
野球がお好きな方であれば「ボストン・レッドソックス」という野球チームを思い浮かべる方も多いでしょう。また、アメリカのなかでもなんとなく寒そうなイメージを持っているという方もいるかもしれません。
しかし、「ボストン」と「留学」はなかなか結びつかないのではないでしょうか。実はボストンはアメリカのなかでも屈指の学術都市であり、落ち着いて学べる環境が整っています。そこで、今回の記事では、ボストン留学のメリット・デメリット、費用や留学生活について詳しくご紹介していきたいと思います。
アメリカ・ボストンの基本情報
「ボストン」という名前は聞いたことがあっても、アメリカのどこにあるのかわからないという方も多いのではないでしょうか。まずは、アメリカ・ボストンの基本的な情報からチェックしていきましょう!
ボストンの地理
ボストンは、アメリカ東部のマサチューセッツ州にあります。緯度は日本の札幌とほぼ同じです。面積は約230㎢です。
ボストンと日本の時差
アメリカは国内でも時差がありますが、ボストンは東部時間帯(米国イースタン・タイム)に属しています。日本との時差はー14時間で、サマータイム中はー13時間です。ボストンにいるときは、冬時間では2時間(夏時間では1時間)足して昼夜を逆にすると日本の時間になります。
ボストンの気候
春から夏にかけてはとても過ごしやすい気候です。後ほど詳しく解説しますが、冬の寒さは厳しいです。四季がありますが、春はやや短めです。夏は日本より湿度は低いものの、30度近くになることもあります。また、朝晩と日中との気温の寒暖の差が大きいことが特徴です。
ボストンはアメリカ屈指の学術都市
ボストンは、アメリカのなかでも特に学術都市・学園都市として有名です。ボストン周辺には多くの名門大学があります。
たとえば、アメリカの大学ランキングで第1位、2位の常連であるハーバード大学、マサチューセッツ工科大学があります。ほかにも、タフツ大学、ボストン大学といった世界的にも有名な大学があります。また、音楽の名門校バークリー音楽大学のメインキャンパスもボストンにあります。
そのほか、日本ではあまり有名ではないかもしれませんが、ブランダイス大学、ウェルズリー・カレッジ、バブソン・カレッジなどの魅力的な大学もあります。
ボストン留学のメリット
ここからは、ボストン留学のメリットをご紹介します。アメリカ留学に興味があるけれど、どの都市にすべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
学術都市で学びの環境が整っている
先ほどもご紹介したとおり、ボストンはアメリカのなかでもトップレベルの大学がある学術都市です。そのため、アメリカ国内だけでなく世界中から優秀な学生が集まります。
ボストンは人口が約70万人(2022年)なのですが、そのうちの3分の1にあたる20~25万人が学生とも言われています。高い意識を持った学生と知り合う機会も多いでしょう。
また、自分が留学する大学以外のキャンパスを休みの日に訪れたり、学生たちの姿を見たりするのも良いでしょう。英語や自分の専攻の学習のモチベーションアップにつながるはずです。
コンパクトな街で移動が楽
ボストンは街がコンパクトなことで有名です。また、さまざまな交通手段があるので、移動に困ることはないでしょう。生活をするうえで車はいらないと言われるほどですから、留学生も安心ですよね。
たとえば、バス・電車・地下鉄・タクシー・フェリーなどの交通手段があります。なかでも地下鉄は5つの路線が通っています。地下鉄を使う際には、チャージ式のICカードであるCharlie Card(チャーリーカード)が便利ですので、ぜひ使ってみてください。
また、レンタサイクルも市内各所で利用できます。ボストンの街並みを楽しみながら自転車をこいだら、運動不足解消にもなりますね。
歴史ある街並みを楽しめる
ボストンは、アメリカ独立運動の拠点ともなった、アメリカで最も歴史の古い都市の1つです。歴史的な建造物が立ち並び、とても美しい街並みが広がります。
アメリカ最古の大学であるハーバード大学、アメリカ最古の公園であるボストンコモン、アメリカで最も歴史の長い公立図書館のボストン公共図書館、1876年に設立されたボストン美術館など、歴史を感じられるような建物・場所が多くあります。
アートとスポーツが身近にある
ボストンは、アートとスポーツを楽しみたい方にもおすすめの街です。
先ほどもご紹介したボストン美術館は世界三大美術館のひとつであり、45万点もの世界中のさまざまな美術品・芸術品を楽しむことができます。そのほか、ボストン・コンテンポラリーアート美術館、ジョン・F・ケネディー図書館などがあります。アートギャラリー、博物館などもありますので、文化に親しむことができます。
また、ボストンはスポーツもとても盛んです。アメリカには4大メジャースポーツリーグと呼ばれるものがあります。メジャーリーグベースボール(MLB)、ナショナルバスケットボールアソシエーション(NBA)、ナショナルホッケーリーグ(NHL)、ナショナルフットボールリーグ(NFL)の4つなのですが、ボストンにはこれらのスポーツすべてに属するチームがあります。
大学スポーツも盛んですし、自分はスポーツをしないという方でもどこかのチームの熱狂的なファンだという方もいます。世界トップレベルのスポーツを身近で見られるのはとても良い機会になるのではないでしょうか。
留学生の大きな就職イベントが行われる
「ボストンキャリアフォーラム(通称ボスキャリ)」というバイリンガルのための就職・転職イベントがボストンで毎年秋に開かれています。優秀な留学生を採用したいと考えている企業が多く集まるため、グローバルなキャリアを築きたい学生にとってはまたとない機会になります。
とても有名なイベントのため、世界中から学生が集まります。ボストンに留学していれば、移動にかかるお金と時間を節約することができます。
ボストン留学のデメリット
上記のとおりボストン留学はメリットが多いですが、デメリットもあります。
物価が高く生活費がかさむ
ボストンはアメリカ国内でも物価が高い方です。学生ビザの場合、アメリカでは働くことができないため、経済的な負担が大きくなるでしょう。特に家賃が高いため、ホームステイや学生寮を利用するのがおすすめです。
冬の寒さが厳しい
ボストンの冬はとても寒いです。氷点下になることも多く、ー15~20度近くの日もあります。また、雪も多く降ります。
日本人が比較的少ない
メリットにもデメリットにもなり得ますが、ボストンは日本人が比較的少ないです。そのため、渡航してすぐに高い英語力が求められます。
ボストン留学の費用目安
ここからは、ボストン留学の費用の目安をご紹介します。
どのような留学をするのか、どこに滞在するのかなどによっても異なりますが、航空券(往復)・語学学校の学費・滞在費・食費を含めた目安としては
1か月が約40~60万円、
3か月が約90~130万円、
6か月が約170~250万円、
1年で約300~450万円となります。
ボストン留学中の生活はどんな感じ?
最後に、ボストン留学中の生活についてご紹介します。
グルメを楽しむ
ボストンはグルメの街でもあります。海に面しているため特にシーフードは有名で、クラムチャウダー、ロブスター、オイスターなどはぜひ食べてほしい料理です。また、レストランの数も多いです。
マリンアクティビティを楽しむ
ボストンでは、カヤックやクルージングなどのマリンアクティビティも楽しむことができます。勉強の息抜きに、友だちとの思い出づくりに、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
寒さ・雪対策は万全に
先ほどご紹介したとおり、ボストンの冬は厳しく、雪も多く降ります。そのため、厚手のコートやマフラー、帽子、手袋などは日本から持って行く、または現地で調達しましょう。コートは冬場はほぼ毎日着ることが想定されますので、複数持っておくか、手入れがしやすいものを選ぶと良いでしょう。
また、雪が降ったあとのケガ防止として、靴底がゴム製の長いレインブーツなどもあると便利です。
まとめ
今回の記事では、アメリカ・ボストン留学について、メリットやデメリット、費用や具体的な留学生活についてていねいにわかりやすくご紹介していきました。
記事のなかでもご紹介したとおり、ボストンは有名な大学も多く、学生もたくさん暮らす街であり、落ち着いた環境で勉強するにはぴったりの環境です。物価が高い、冬の寒さが厳しいなどのデメリットもありますが、ぜひ留学先のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。ぜひ、この記事でご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。
また、ご紹介したボストン留学について、「もっと詳しく知りたい」「ネイティブスピーカーの意見を聞いてみたい」と思った方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
アメリカ出身、ボストン出身の講師であれば、よりリアルな現地情報を聞くこともできます。ぜひ、みなさんの英語学習や留学前の準備にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!