「フィリピン留学に行ってみたいけれど、治安が不安で踏み切れない」──これは留学を検討する人が必ず通る悩みです。
結論から言うと、フィリピン留学は“正しい情報を持って、行動ルールを守れば”十分に実現可能です。
ただし、日本と同じ感覚で過ごすとトラブルに遭いやすいのも事実。
ここでは、データや外務省の海外安全情報の読み方を押さえたうえで、留学生活で本当に気をつけるべきポイントと、安全対策を具体的にまとめます。
「フィリピンは危険」は本当?治安の現状と正しい理解
データで見るフィリピンの治安:日本との比較
「危険かどうか」は体感だけでなく、指標からも整理すると冷静になれます。代表的な参考データの一つにNumbeoの犯罪指標があります。
Numbeoはユーザー投稿を基にした統計のため公的な統計ではありませんが、現地在住者の体感的な治安の傾向を把握する上で参考になります。
最新のデータ(2025年版など)では、フィリピンの犯罪指数は日本より高い水準にあり、特に「Manila」や「Quezon City」といった大都市圏が上位にランクインしています。
ただし、マカティやダバオなど、一部の都市は東南アジアの中でも比較的安全な都市として評価されている点も併せて理解することが重要です。
ここで大切なのは、「フィリピン=即危険」ではなく、リスクの種類が違うという理解です。留学生活で現実的に多いのは、凶悪事件よりもスリ・置き引き・ひったくりなどの“軽犯罪”です。
つまり、行動ルールで避けられるリスクが中心になりやすい、というのがフィリピン留学の治安の捉え方です。
外務省の海外安全情報(危険度レベル)を正しく読み解く
治安情報の一次ソースとして最優先で確認したいのが、外務省の海外安全ホームページです。
外務省の危険情報はレベル1〜4で示され、レベル1は「十分注意」、レベル2は「不要不急の渡航は止めてください」、レベル3は「渡航は止めてください」、レベル4は「退避してください」と定義されています。
フィリピンについては、ミンダナオ地方の一部などでレベル2・レベル3が設定されている一方、マニラ首都圏を含むその他の地域はレベル1(十分注意)とされています。
つまり、フィリピン留学で一般的に候補になりやすい地域(セブ島、マニラ首都圏、バギオ等)を含め、広域としてはレベル1の範囲に入ることが多い、という読み方になります。
ただし「レベル1=安全」ではなく、「注意して渡航する前提」という意味です。留学先が決定したら、必ず外務省の海外安全ホームページで最新の危険度レベルを自己責任で確認しましょう。
留学生活で実際に注意すべきこととは?
フィリピン留学の治安で大切なのは、“危険な場所を避ける”よりも“狙われる行動をしない”ことです。
具体的には、ながらスマホ、貴重品の見せびらかし、夜間の徒歩移動、人気の少ない路地、初対面の人からの過剰な誘い、このあたりがトラブルの入口になりやすいです。
軽犯罪は「隙」を狙うので、隙を減らすほどリスクは下がります。
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フィリピン留学で注意すべき主な犯罪と手口
なぜ留学生が犯罪のターゲットになりやすいのか?
留学生は「土地勘がない」「移動や支払いに慣れていない」「スマホで地図を見がち」という理由で、どうしても目立ちやすい存在です。
さらに、言葉が不安だと反論しにくく、ぼったくりや詐欺に遭っても泣き寝入りになりやすい。
だからこそ、事前に“よくある手口”を知っておくだけで、治安リスクはかなり下がります。
スリ・置き引き・ひったくり(スナッチング)
観光地や混雑エリア、公共交通機関、イベント会場などではスリが発生しやすいです。
セブでも、観光や市街地での注意点としてスリや盗難、タクシーの料金トラブルなどを挙げる情報があります。
また、シヌログの時期に警察がスリ対策の注意喚起をしている例もあります。
対策はシンプルで、バッグは前持ち、スマホは手に出しっぱなしにしない、財布は分散、混雑では立ち止まってスマホ操作しない、です。
タクシーやトライシクルでのぼったくり・料金トラブル
メーターを使わない、遠回りする、相場より高い料金を請求するなどのトラブルは定番です。
初めてのフィリピン留学なら、移動は配車アプリ(Grabなど)を基本にすると安心度が上がります。
現地でどうしてもタクシーを使う場合は、乗車前にメーター確認、行き先の地図表示、到着前に支払いの想定を持つことが大切です。
睡眠薬強盗
飲み物に薬を混ぜる、親切を装って飲食を勧める、といった手口が過去に報告されています。
発生頻度は極めて低いものの、被害に遭うと命に関わるため、「知らない人からの飲み物・食べ物は受け取らない」「目の前から飲み物を離さない」は鉄則です。
特にナイトスポットや初対面の人との交流時には、開放感で気が緩まないよう注意しましょう。
美人局(ハニートラップ)や色仕掛け詐欺
SNSやナイトスポットでの急接近から、金銭要求や恐喝につながるケースが稀に発生しています。
フィリピンではフレンドリーな人が多いですが、不自然に距離が近い、金銭や個人情報に言及するなど、違和感を覚えた際は、すぐに距離を取るのが安全です。
【エリア別】フィリピン主要留学先の治安情報
セブ島:リゾート地と市街地で異なる治安レベル
セブ島はフィリピン留学の人気エリアで、観光客も多い一方、エリアによって雰囲気が変わります。
旅行者向けの安全対策として、スリ・盗難・タクシーの過剰請求などに注意しましょう。
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観光客が多いリゾートエリア(マクタン島)の注意点
マクタン島はホテルやリゾートが多く、警備が見える場所が多いのが特徴です。
とはいえ「観光客が多い=狙われる機会も増える」ため、モールやビーチ周辺の混雑時はスリ対策を徹底しましょう。
夜の移動は徒歩より配車アプリのほうが安心です。 -
危険なエリアとされるダウンタウン(コロン地区)
セブ市内のColon Street(コロン)周辺は、混雑が多く、スリの話題が出やすいエリアとして言及されることがあります。
行くこと自体が絶対NGではありませんが、昼間に短時間、貴重品を最小限に、スマホを出しっぱなしにしない、というルールで動くのが安全です。
マニラ:首都ならではの注意点と安全なエリア
マニラは都市規模が大きい分、エリア差があります。基本的には「夜の徒歩移動を減らす」「混雑とスリを警戒する」など、都市型の防犯が重要です。
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比較的安全なビジネス街(マカティ・BGC)
一般的に、マカティやBGCは整備されたエリアで、滞在先として選ばれやすいという声が多いです(旅行者向け情報でも、比較的安全な地区として挙げられています)。
ただし、どこでも油断は禁物なので、夜間の移動はGrab利用、貴重品管理は徹底しましょう。 -
観光客が狙われやすいエリア(マラテ・エルミタ)
マラテ・エルミタ周辺は観光施設が多い一方で、スリへの注意が必要という旅行者向けの注意喚起が見られます。
夜は特に単独行動を避ける、路地に入らない、必要ならタクシーや配車を使う、といった基本が大切です。
バギオ:フィリピン屈指の治安の良さを誇る学園都市
バギオは学園都市として知られ、旅行者向けの安全性評価で上位に挙げられることがあります。
例えば、World Travel Indexの指標を基に「安全な都市」として紹介する報道もあります。
もちろんバギオでもスリ等はゼロではないため、夜の人混み(ナイトマーケット周辺など)では基本の警戒は必要です。
クラーク・ダバオ・イロイロなどその他の都市の治安傾向
都市ごとに雰囲気は違いますが、留学先選びでは「学校の立地」「生活導線」「夜の移動が必要か」を基準に考えると実用的です。
外務省の危険情報は地域別に示されるため、候補都市が決まったら必ず最新の危険レベルを確認してください。
語学学校の安全対策は万全?安心して留学できる理由
24時間体制の警備員と防犯カメラの設置
多くの語学学校は、留学生を受け入れる前提で、警備員配置や監視カメラなどの基本的な防犯対策を整えています。
学校選びでは「寮の出入り管理」「受付体制」「夜間の警備」を確認すると安心です。
安全な立地選定と門限などの校則
留学生の安全を優先する学校ほど、生活導線がシンプルになるよう設計されています。
門限や外出ルールは面倒に感じることもありますが、治安リスクを下げる仕組みでもあります。
自由度と安全性のバランスを理解して選ぶのがコツです。
日本人スタッフ常駐による安心のサポート体制
日本語で相談できる窓口があると、トラブル時の初動が速くなります。
治安面の不安が強い人は、日本人スタッフや日本語対応の範囲を確認しておくと安心度が上がります。
新入生へのオリエンテーションでの安全指導
フィリピン留学では、到着後のオリエンテーションで「危険エリア」「移動手段」「夜間行動」「貴重品管理」などの説明が行われることが多いです。
ここを聞き流さず、生活ルールとして取り込むことが安全対策の第一歩です。
今すぐできる!フィリピン留学の安全対策マニュアル10選
貴重品・お金の管理方法:分散させてリスクを減らす
現金とカードを一箇所にまとめない。
財布には最小限、予備は別の場所、パスポートは基本的に寮で保管(学校ルールに従う)。
これだけで被害のダメージが激減します。
狙われないための服装と持ち物
高級ブランドの強調、派手なアクセサリー、露骨な現金の出し入れは避ける。
バッグは前持ちが基本です。
「ながらスマホ」や公共の場での居眠りは厳禁
スリやひったくりは、隙を狙います。
混雑地でのスマホ操作は最小限にし、立ち止まるなら安全な場所へ。
安全な移動手段の確保(配車アプリの活用)
可能ならGrabなどを基本に。
車両情報が残る移動手段は、心理的にも安全面でも有利です。
夜間や危険なエリアへの立ち入りを避ける
夜の徒歩移動を減らすだけで、治安リスクは大きく下がります。
行くなら複数人+短時間+配車帰宅。
知らない人からの親切や誘いには警戒する
親切そのものを疑うのではなく、「不自然に距離が近い」「金銭や個人情報が絡む」場合は距離を取る。
万が一強盗に遭遇したら:命を最優先に
抵抗はしない。命と身体が最優先です。
後から対処できるよう、カード停止や連絡手順を準備しておきます。
「たびレジ」登録と現地情報の収集
外務省の「たびレジ」は、渡航先の最新安全情報を日本語で受信できる無料サービスです。
留学前に登録しておくと、治安情報のアップデートを追いやすくなります。
海外旅行保険への加入は必須
治安は“被害の有無”だけでなく、病気やケガのリスクも含めた安全です。
医療費は留学中の大きなストレスになり得るため、保険は削りすぎないのが基本です。
家族や友人との定期的な連絡
連絡頻度を決めておくと、お互い安心できます。
位置情報の共有は必要に応じて。
もしもの時のために!緊急連絡先と対処法
警察・消防・救急車の呼び方
フィリピンの全国緊急番号は「911」です。警察・消防・救急の共通番号として運用されています。
ただし、地域や時間帯によっては対応に差が出る可能性も考慮し、留学先の学校や滞在先の緊急連絡先(ガードマン、日本人スタッフなど)も必ず控えておきましょう。
ダバオ市のように911の運用が特に進んでいる都市もありますが、基本は911を覚えておき、必要に応じて学校のサポートを頼るのが最善です。
パスポート・クレジットカード紛失時の手続き
まずカード停止。
次に学校・エージェントへ連絡し、必要なら警察の紛失証明を取得します。
パスポートは在外公館の案内に従って手続きを進めます。
病気や怪我をした場合の病院・医療機関
保険会社の連絡先にまず電話し、キャッシュレス受診の可否や受診先を確認します。
留学中は「自己判断で動かない」ほうが結果的に早く解決します。
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