
ヴェルサイユ宮殿は、その豪華な景色を一目見たいと世界中から観光客が集まるフランスの人気スポットです。
特に5月頃から夏にかけてのピークシーズンは、長蛇の列ができることもあります。
本記事ではヴェルサイユ宮殿を効率良く楽しむために、チケット予約やアクセス方法、見どころ情報をまとめました。
また、モデルルート例やタイムスケジュール例も紹介するので、ぜひフランス旅行計画の参考にしてください。
- ヴェルサイユ宮殿の必見ポイントと魅力
- アクセス方法:パリからの行き方と所要時間の比較
- チケット種類と予約のコツ:公式サイトの情報を活用
- 所要時間の目安:半日からまる一日までの見どころ整理
- 効率よく回るためのモデル観光ルート案
- まとめ
ヴェルサイユ宮殿の必見ポイントと魅力
ヴェルサイユ宮殿は世界遺産に登録されており、バロック様式というヨーロッパの建築スタイルを代表する建物の一つです。
筆者も一度訪れたことがありますが、華麗な宮殿や広大な全体面積、手入れが完璧に行き届いた庭園には圧倒されました。
これから紹介するヴェルサイユ宮殿の歴史や特徴を頭に入れてから訪れると、より楽しめますよ。
ヴェルサイユ宮殿の歴史
ヴェルサイユ宮殿はフランス絶対王政の象徴的存在であり、17世紀〜18世紀に建てられました。
きっかけはルイ13世が幼少期の頃に父と狩りのために訪れ、ヴェルサイユの土地を気に入ったことでした。
そして王位に就いた後、狩猟を楽しむための館として建設されたそうです。
その後1661年に王位継承をしたルイ14世が、建築家ル・ヴォーとマンサール、加えて画家・装飾家のル・ブランに設計を依頼し、約49年の歳月をかけて現在のヴェルサイユ宮殿が完成しました。
当時、絶対王政の真っ只中だったフランスでは豪華な装飾が王権の権威を示す上で重要だったので、ルイ14世は膨大な資金を投じて増築・改修したとされています。
つまり、ヴェルサイユ宮殿はルイ14世の権威の象徴ともいえます。
ヴェルサイユ宮殿は最初から豪華だったわけではなく、改築プロジェクトに関わる建築・造園・絵画・装飾などの各分野の一流職人を集め、じっくり時間をかけて華麗な姿となったのです。
ヴェルサイユ宮殿の魅力
ヴェルサイユ宮殿の魅力ポイントは、大きく分けて2つあります。
1つ目は、敷地の圧倒的な広大さです。
ヴェルサイユ宮殿は全ての離宮・庭園まで見学すると1日かかるほど広く、その面積は約800ヘクタールもあり、東京ドーム175個分に匹敵します。
庭園のスタート地点からの眺めは、まるで終わりがないかのような広大さです。
また、ヴェルサイユ宮殿のなかでも最も大きな居住区域には、当時5,000人以上が生活していたといわれています。
2つ目の魅力は、バロック様式とロココ様式が組み合わさった建築デザインです。
宮殿内には、繊細に装飾されたステンドグラスや豪華な家具、美術品が数多く保管されています。
また、広間の洗練された天井画や壁画も必見ポイントです。
アクセス方法:パリからの行き方と所要時間の比較
ヴェルサイユ宮殿はパリから南西へ約20キロの場所にあります。
ここからはパリ市内からヴェルサイユ宮殿までの行き方をいくつか紹介するので、比較して自身に合ったものを選んでくださいね。
公共交通機関での行き方
まずは公共交通機関を使った行き方を4パターン紹介します。
1.電車(RER線)を利用するルート
パリ市内のRER-C線が運行している駅から電車に乗り、「Versailles Chateau Rive Gauche(ヴェルサイユ・シャトー・リヴ・ゴーシュ)駅」で下車します。
「Invalides(アンヴァリッド)駅」からの場合は、乗車時間は約30分です。下車後、宮殿までは徒歩10分程度で到着します。
このルートが電車の運行本数が多く、駅から宮殿までの距離が最短なので、最も一般的なアクセス方法です。
2.サンラザール駅から電車を利用するルート
「Paris Saint Lazare(パリ・サンラザール)駅」からL線を利用し、「Versailles Rive Droite(ヴェルサイユ・リヴ・ドワット)駅」で下車します。(乗車時間:約35〜40分)下車後、宮殿までは徒歩約20分です。
3.モンパルナス駅から電車を利用するルート
「Montparnasse(モンパルナス)駅」からN線を利用し、「Versailles Chantiers(ヴェルサイユ・シャンティエ)駅」で下車します。(乗車時間:約20分)下車後、宮殿まで徒歩約25分です。
※期間限定の工事により急にダイヤが変更になることもあるので、時刻は必ず前日に確認してください。
4.メトロと市バスを組み合わせるルート
メトロ9号線「Pont de Sevres(ポン・ドゥ・セーブル)駅」の出入り口近くにあるバス停から171番のバスに乗車します。
バス停「Chateau de Versailles(シャトー・ドゥ・ヴェルサイユ)」で下車してください。(乗車時間 約40分以上)宮殿の正面に到着するので便利です。
※交通状況によって乗車時間は大幅に変動するので注意が必要です。
タクシーや配車アプリでの行き方
続いてはタクシーもしくは配車アプリを使って行く方法です。
1.タクシー
路上で止まっているタクシーの利用は、ぼったくりなどのトラブルリスクがあるため、おすすめしません。
最寄りのタクシー乗り場、または宿泊しているホテルの受付で手配してもらいましょう。
※タクシー会社によって予約手数料などが追加される場合があります。
※お持ちのクレジットカードが対応していない場合があるので、現金も準備しておきましょう。
2.配車サービス(Uberなど)
ぼったくりや支払い方法のトラブルがなく、アプリで簡単に配車できるので便利な方法です。
ただし、待ち合わせ場所の変更がある場合は電話で連絡が来ることもあり、コミュニケーションが困難だとキャンセルされる可能性があります。
※事前に利用規約をしっかり確認しましょう。また利用方法を細かく確認し、渡航前に登録しておくのがおすすめです。
レンタカーでの行き方
レンタカーを利用してヴェルサイユ宮殿に行く方法もありますが、事前に国際運転免許証の取得が必要です。
日本を出発する前に準備しておきましょう。
レンタカーは保険も含まれたお得なプランがあるので、事前に日本でまたはオンラインから予約した方が安心です。
ヴェルサイユ宮殿までのルート案内は、レンタカーに搭載されたナビやスマホのGoogle Mapに「Place d'Armes 78000 Versailles」を入力しましょう。
※フランスの交通ルールは日本と異なるので、十分注意して利用してください。
観光バスツアーでの行き方
言語によるトラブル、慣れない土地での電車やバス移動が不安な方は、ツアーを予約するのがおすすめです。
英語や日本語によるガイド案内、チケット付きでスムーズに入場できるうえ、効率的にヴェルサイユ宮殿を回れます。また、往復の移動が手配されているのが楽で安心です。
チケット種類と予約のコツ:公式サイトの情報を活用

ヴェルサイユ宮殿の庭園は、夏季(4〜10月)の噴水ショーの日を除いて通常は無料で入場できます。
入場チケットを現地のオフィスで購入することもできますが、当日の空き状況次第では入れない可能性も考えられます。
ちなみに筆者は予約をしないで行ったのですが、そもそも月曜日は休館日で宮殿内部には入れなかったのでご注意を...!
そのほか1月1日、5月1日、12月25日は閉館しており、臨時休館することもあるので、事前に公式サイトで最新情報を確認するのがおすすめです。
また、言語がわからないことでコミュニケーションが不安な方は、事前にネットで予約しておけば安心ですよ。
それでは、ヴェルサイユ宮殿のチケットの種類や予約方法を紹介していきます。
ヴェルサイユ宮殿の入場チケットの種類
ヴェルサイユ宮殿の入場チケットには、いくつか種類がありますが、最も主要なチケットは以下の2つです。
| 種類 | 料金 | 入場可能エリア |
| Passport(パスポート) | ・32ユーロ(4月〜10月) ・24ユーロ(11月〜3月) |
敷地内の全ての施設(ヴェルサイユ宮殿、トリアノン宮殿、マリー・アントワネットの離宮、庭園、馬車ギャラリー) |
| Palace ticket(宮殿チケット) | 21ユーロ | ヴェルサイユ宮殿と無料施設(庭園、馬車ギャラリー ) |
上記のほかティータイムや食事付き、手漕ぎボートやサイクリング付きなどのチケットもあるので、公式サイトからチェックして希望のものを選んでくださいね。
ヴェルサイユ宮殿の入場チケット予約方法
ヴェルサイユ宮殿のチケットは「ヴェルサイユ宮殿の公式サイト(英語)」で予約するのが正規ルートです。
チケット予約完了後は、メールアドレスに送信されるPDFを印刷するか、スマートフォンの画面を提示すれば入場できます。言語表示は英語です。
Google翻訳などを使えば問題ないですが、入力は英語でする必要があるので、不安な人は日本語チケット手配サイト「Tiqets」からの予約もおすすめです。
料金も定価と同じ価格なので安心ですよ。
所要時間の目安:半日からまる一日までの見どころ整理
ヴェルサイユ宮殿は、敷地内の全てを堪能しようと思うと、半日~一日が必要になります。
見どころをまとめたので、プラン計画の参考にしてください。
鏡の回廊
鏡の回廊はヴェルサイユ宮殿内で最も豪華な空間です。
73メートルもの大廊下の壁一面には、当時極めて高価だった鏡が357枚も張られています。
同場所は当時、王族の結婚式における舞踏会場や祝典の会場として使われ、1919年に第1次世界大戦を終結させたヴェルサイユ条約調印の会場でもあります。
フランス王室の栄光をヨーロッパ全土に轟かせ、王侯貴族の憧れの場所となりました。
王の寝室と王妃の寝室
王の寝室は、王の生活空間であると同時に執務室であり、聖域でもありました。
当時は起床と就寝の儀式もあったそうです。
ルイ14世は1715年9月1日にここで生涯を終えました。
王妃の寝室はルイ14世妃から歴代の王妃が使用し、最後の王妃がマリー・アントワネットです。
王妃はこの部屋で1日の大半を過ごし、人々の面会を受け、公開出産も行われました。
現在公開されている家具や内装は、マリー・アントワネットが使用していた時代のものを復元しています。
ドメーヌ・ド・トリアノン
庭園内にある運河の北側にはドメーヌ・ド・トリアノンと呼ばれるエリアがあります。
この場所は、堅苦しい宮廷生活に疲弊した王家の人々が、憩いを求めて訪れた場所です。
同エリアにあるグラン・トリアノンは、ルイ14世が愛人と過ごすために建設させたもので、優美なイタリア風邸宅です。
バラ色の大理石で造られた美しい列柱回廊は、ルイ14世のアイディアといわれています。
プティ・トリアノン
プティ・トリアノンは、前項のドメーヌ・ド・トリアノンにあります。
もともとはルイ15世とポンパドゥール夫人のために建設されましたが、後にマリー・アントワネットに贈られました。
マリー・アントワネットはこの場所で、子どもたちや親しい友人と自由奔放な日々を過ごしていたといわれています。宮殿とは対照的な軽やかで女性らしい内装が特徴的です。
王妃の村里
庭園の端には、わら葺き農家を集めた王妃の村里があります。
派手好きなイメージとは真逆なマリー・アントワネットの素朴な一面が感じられる場所です。
子どもたちと疑似農村生活を楽しむために作られたといわれています。
同場所にある王妃の家の外観は、わら葺き屋根の田舎風ですが、内部は離宮プティ・トリアノンのようなエレガントな造りになっているのが特徴です。
庭園
ヴェルサイユ宮殿の庭園はフランス式庭園の最高傑作といわれています。
設計したのは天才造園家アンドレ・ル・ノートルで、ルイ14世は毎日のように工事現場を見て回り、気に入らない箇所は細かく指示を与えて修正させるほど力を入れたそうです。
庭全体の面積は背後の敷地も含め、800ヘクタール以上もの広さがあります。
全てを歩いて回るのは体力的に難しいという方は、小さな観光用のバス(プチトラン)も利用可能です。
ただし、筆者が訪れた冬季は緑や花が少なかったり、一部のモニュメントにカバーがかけられていたりと少し寂しい印象でした。
その代わり人が少なくて静かにゆっくり過ごせるメリットもありますが、夏の景色を見たい人は6〜9月辺りに行くのがいいでしょう。
大噴水ショー
ルイ14世時代、庭園ではさまざまな工夫を凝らしたイベントが頻繁に開催されていました。
それを再現するのが水とバロック音楽の演出「大噴水ショー」です。期間限定(4月〜10月)で実施されています。
噴水の仕組みは300年以上前から変わっておらず、数箇所の大貯水池から全長約30キロメートルの配管を通した迫力のあるショーです。
夏には庭園が色とりどりにライトアップされる「夜の大噴水ショー」も開催されます。
効率よく回るためのモデル観光ルート案
ヴェルサイユ宮殿の敷地の構造的には、以下の順で回ると効率良く観光できます。
ヴェルサイユ宮殿内部
庭園
トリアノン宮殿
マリー・アントワネットの離宮
以下はモデルコースのタイムスケジュール例です。
10:30:庭園と噴水を散歩しながら見る(目安時間30~45分)
11:30:庭園内のレストランで昼食
13:00:トリアノン宮殿の見学(目安時間60~70分)
14:30:マリー・アントワネットの離宮(80~90分)
16:00:観光終了
【各施設の開館時間】
| 施設名 | 開館時間 |
| ヴェルサイユ宮殿 | ・4~10月 9:00~18:30 ・11~3月 9:00~17:30 ※入場は閉館の30分前まで ※毎週月曜、1/1、5/1、12/25、公式行事のある日は休館 |
| トリアノン宮殿 | ・4~10月 12:00~18:30 ・11~3月 12:00~17:30 ※入場は閉館の30分前まで ※毎週月曜、1/1、5/1、12/25、公式行事のある日は休館 |
| 庭園 | ・4~10月 8:00~20:30 ・11~3月 8:00~18:00 ※悪天候を除いて無休(季節により異なる)入場料は通常は無料だが、大噴水ショー、音楽の庭園開催日は除く |
まとめ
ヴェルサイユ宮殿は世界遺産にも登録されており、その広大なスケールや豪華さは圧巻です。
庭園のみであれば、大噴水ショーやイベント時を除き無料で入場できますが、宮殿内を見学したい方はあらかじめネットでチケット予約をすることをおすすめします。
チケットの現地購入も可能ですが、混雑状況によっては入れない可能性もあります。
また、効率よく観光するにはアクセス方法や見どころの確認、大体の回り方とタイムスケジュールを組んでおくといいですよ。
◇経歴
幼少期から英会話スクールに通い、大学は英語専攻に進学、社会人を経験した後にオーストラリアで1年ほどワーホリをしました。
◇資格
英検準2級、現在IELTSの受験勉強中
◇留学経験
オーストラリアの語学学校で2ヶ月英語を学びました。
◇海外渡航経験
オーストラリアでワーホリ(約1年)、現在フランス人のパートナーとフランス滞在中
◇自己紹介
オーストラリアでのワーホリを1年経験しました。
その時に出会ったフランス人の彼と現在フランスに住んでいます。
彼との会話は英語です。以前ライティングの仕事をしていた経験を活かし、Webライターとして活動しながら、英日翻訳家になるための勉強もしています。