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「フィリピン人って、本当にダンスが好きって知っていましたか?」
フィリピン人にとって、ダンスは特別なものではなく生活の一部なのです。
お祭りや家族のお祝い事はもちろん、ふとした瞬間に音楽が聞こえてくれば自然と体が動き出すほど。
この記事では、フィリピンの伝統的なダンス事情を、古くから伝わる伝統的な踊りから最新の流行まで、一気にご紹介します!
- フィリピンのダンス事情
- フィリピンの伝統的なダンス:バンブーダンス(ティニクリン)
- フィリピンの伝統的なダンス:シンキル
- フィリピンの伝統的なダンス:マロンダンス
- フィリピンで流行っているダンス
- まとめ
フィリピンのダンス事情
フィリピンには、日本のその土地に伝わる踊り、例えば、エイサーや阿波踊りのような踊りがあります。
お祭り(フィエスタ)は、守護聖人を祝う村のお祭りで、ダンスは欠かせない要素でした。この踊りの風習が今でも残っており、これがフィリピンのダンスの原点のようです。
また、ダンスを楽しむ場として、結婚式や誕生日会だけでなく、週末にはパブやバーでフィリピン ダンスを楽しむ人も多くいます。
フィリピンの人々は、ダンスを踊る日に備えて日頃から練習をするそうです。友人や家族が練習を重ねて、お祝いの場を盛り上げるのはフィリピンの素敵な習慣の一つです。
楽しむダンスの種類は、若者に人気のヒップホップです。
フィリピンではK-POPがとても人気で、ヒップホップやK-POPを学べるダンス スタジオやダンス スクールも多くできています。
また、退職者などのコミュニティでダンスパーティーが行われたり、社交ダンスの教室もたくさんあります。
タキシードとドレスで正装したソーシャルダンスなどは、今でも楽しまれています。
また、ダンスは単なる娯楽だけでなく、健康のためのフィットネスとして取り入れられることも多いです。
昔はよく、舞踏会(ballroom dance party)が開催されていたそうで、フィリピンの人々のダンス好きがよくわかりますね。
「バヤ ニハン・フィリピン国立舞踊団(Bayanihan Philippine Dance Company )」は、 フィリピンの伝統舞踊を国内外に広めるために設立された、とても有名な舞踊団です。
コンサート ホール(「CCP: Cultural Center of the Philippines」)で楽しむことができます。
このバヤ ニハン・フィリピン国立舞踊団は、万博のような国際的なイベントでも公演を行なっています。
フィリピンの伝統的なダンス:バンブーダンス(ティニクリン)
フィリピンの伝統的なダンスの一つにフィリピンダンスバンブー(ティニクリン)があります。
ビサヤ地方発祥で、最も代表的な伝統舞踊の一つです。
農作物に感謝する説もありますが、実際は農民の抵抗や自由への憧れを表現していると考えられています。 由来に関わらず、現在では、フィリピン全土で親しまれているダンスの一つです。
この「Tinikling」(ティニクリン)は、フィリピンに生息する足が長いティクリンという鳥の動きを表現しています。
バンブーダンス(ティニクリン)の踊り方
ティニクリンは、長い2本の竹を使って踊ります。
踊り手はその竹の間をステップを踏みながらすばやく移動し、足を挟まれないようにダイナミックに跳びます。
このステップが、ティクリンという鳥が罠をうまく避けながら逃げる様子と似ているのです。
踊り手の息がピッタリと合い、ステップと竹が打ち付けられる音がマッチするととても素晴らしい踊りになります。
バンブーダンス(ティニクリン)に使われる曲は?
バンブーダンス(ティニクリン)には、特定の曲が使われることが多いです。
ワルツのリズムであれば基本なんでも大丈夫です。
バンブーダンスを体験できるツアー
セブ島やボホール島では、竹ダンスをガイド同行で体験できるツアーがあります。
大人や子どもを含むグループに向けた割引や、ホテルからの送迎や貸切対応などは、嬉しいサービスですね。
また、「セブ市内」のカルチャーセンターや一部リゾートホテルでは、民族音楽とともに踊りを学べるワークショップがあり、所要時間は、1.5〜3時間で1,000〜2,000ペソ(約2,500〜5,000円)です。
旅行中の思い出づくりとしておすすめです。
踊り方を習って、実際に体験してみるのはどうでしょう?
フィリピンの伝統的なダンス:シンキル
シンキルは、ミンダナオ島に住むマギンダナオ族やマラナオ族に伝わる、格式の高い伝統的なダンスです。
フィリピンの伝統的なダンスで、Singkil(シンキル)と呼ばれるダンスがあります。
先ほどのバンブーダンス(ティニクリン)とは全く雰囲気が異なり、シックで優雅なダンスです。
シンキルは物語性があるため、それを表現するため、ダンサーが身につける衣装もとても豪華で華やかです。
ダンスというよりもミュージカルのようで、とても見ごたえのあるダンスです。
シンキルは、「マニラ」のコンサートホールや、世界的な場である万博で鑑賞することができます。
また、シンキルを含む伝統舞踊を、「マニラ」でのダンスショーとして楽しむこともできます。
例えば、日本語ガイド付きのツアーで、送迎付き、料理を楽しみながら、優雅な舞を間近に観賞するプランもあり、伝統文化に触れる体験としておすすめです。
シンキルの踊り方
シンキルでは、ティニクリンと同じ竹を使うのですが、シンキルでは2本ではなく、4本から6本の竹を使います。
また、その竹を持つ人も複雑な配置になっています。
王子は、剣と盾を持っており、王女を竹から守るために竹を払いながらステップを踏んで表現しています。 剣をうまく振り、竹を払うことから、踊りも竹の動かし方もとても複雑になります。
そのため、この踊りは、フィリピンの人々に親しまれる踊りというよりは、フィリピンの伝統舞踊という位置付けです。
フィリピンの伝統的なダンス:マロンダンス
マロンダンスは、彼らの日常生活に欠かせない「マロン(Malong)」という筒状の布を使って踊られます。
「マロンダンス(Malong Dance)」は、フィリピンの「ミンダナオ島(Mindanao)」に住むマナラオ族の中で伝わってきたダンスです。
「ミンダナオ島」は、フィリピンのイスラム教徒の多くが住む地域であり、マロンダンスにはイスラム文化の美意識が表現されています。
マロンダンスの最大の見どころは、ダンサーが踊りながらマロンを次々と変化させていく点です。
ターバンやベール、ケープ、そしてハンモックのように見立てて手や腕を複雑にでもとても美しく動かします。
音楽は、インドネシアのガムランに似た打楽器が使われ、神秘的な音色がマロンの美しさを引き立て、ダンスをより魅力的にします。
マロンダンスの衣装はどんなもの?
マラオナ族の伝統的な衣装で、現在でも日常生活で使われています。
「マロン(Malong)」と呼ばれる、この地域特有の衣装は、とてもカラフルな糸で織られた筒状の布です。
この布を腰で巻いて履く「チューブスカート(tube skirt)」は、女性だけでなく男性も着用できます。
マロンは、ベッドシーツやブランケット、ハンモック、お祈りマットなどさまざまな用途で使われており、マラナオ族の生活に深く根ざしていることを象徴しています。
かわいい伝統的なダンスのフィリピンダンスパロパロ
ダンサーが蝶のようにしなやかに舞い、手や腕で羽を表現しひらひらと動かすのが特徴です。
フィリピン ダンス「パロパロ」は、タガログ語で「蝶」を意味する伝統舞踊です。
このダンスは、豊かな自然とそこに生きる生命を愛する気持ちを表現しています。
フィリピンで流行っているダンス
ここまでの記事で、フィリピン人は、伝統的にダンスに触れてきたことが理解できたと思います。 ここでは、現在フィリピンで流行っているダンスについて取り上げていきます。
フィリピンでは、流行を取り入れたダンスに独自性を加えることで、フィリピンらしいダンスを楽しんでいます。
特に現在は、SNSを通して話題になっている「マッシュアップダンス」や、有名人(セレブ)が火をつけたダンスをご紹介します。
さらに、ダンス好きのフィリピン人だから閃いたダンスを取り入れたリハビリテーションや仕事とダンスの捉え方もご紹介していきましょう。
マッシュアップダンス
マッシュアップダンスは、複数のフィリピンのダンス曲を組み合わせて、エネルギッシュなミュージックに合わせて踊るスタイルです。
「New TikTok Mashup 2025」といったキーワードで動画が毎月のように更新され、この動画のダンスを練習し、パーティーやイベントに取り入れています。
有名人(セレブ)が火をつけたダンス
ハ・サルバドールのような有名な俳優や歌手のパフォーマンスが、ダンスのトレンドに大きな影響を与えています。
また、ニアーナ・ゲレロは、世界中で大流行した『Despacito』のダンス動画がきっかけで、国民的ダンサーになりました。
彼女の動画に影響され、多くの人々が音楽が流れると踊り始めるようになりました。
刑務所の囚人によるダンスパフォーマンス
セブプロビンシャル・デタンション・アンド・リハビリテーション・センター(CPDRC)の受刑者がダンスを通して薬物依存や暴力を克服しようと試みを始めました。
2007年、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を踊るオレンジ色の囚人服を着た受刑者達の動画がYouTubeで公開されると世界的に拡散。
その後も囚人たちがさまざまな楽曲で踊る動画が公開され、多くの人に感動を与え支持されています。
ダンスを通して、ストレスの発散をし、チームワークで人と繋がる楽しさを感じて社会復帰を目指すこの取り組みは、ダンス好きのフィリピンだからこそ生まれた試みです。
仕事中もいつでもダンス!
フィリピンでは、交通整理をする警察官が踊っている動画が拡散され、話題になりました。
仕事中にダンスを取り入れても大丈夫!また、国民的ファストフード店「Jollibee(ジョリビー)」のマスコットキャラクター『Mr.Jollibee』が、場所などに関係なくダンスを踊る様子なども受け入れられています。
フィリピンでは、年齢や職業など垣根を越えて、とにかく音楽が始まると体が動き始めるのです。
まとめ
フィリピン人にとって、ダンスは特別なものではなく生活そのものです。
昔から受け継がれてきた伝統的なダンスを大切にしながら、SNSを通して世界に発信する新しいトレンドも楽しんでいます。
その奥深いフィリピンのダンス文化は、今も進化を続けています。
フィリピンを訪れた際、どこかで音楽が聞こえてきたら、そのあたりを探してみてください。
きっと、街角やイベント会場、SNSの画面の向こうで、誰かがミュージックに合わせて楽しそうに踊っているはずです。
フィリピン人のエネルギッシュなダンスは、きっとあなたに元気を与え、フィリピンの豊かな文化を肌で感じさせてくれるでしょう。
英検2級
◇海外渡航経験
渡航先での経験内容(仕事、旅行など) 子供の頃、父が海外赴任。休暇は父の元で過ごす。夫の海外赴任に帯同。12年海外で暮らす。その間様々な国に旅行。海外で2人の子供を出産。子供達が現地校、インターナショナルスクールに在籍中に、独学で学んだ英語で保護者ボランティアやイベントに参加。
◇自己紹介
3人の子供を持つ母です。子供の成長を通して様々な国の方に触れ、豊かな経験を重ねてきました。英語を話せるようになると、世界がどんどん広がります。皆さんの世界も、ネイティブキャンプの力を借りて広がりますように!