”東洋の真珠”マニラの街並みを巡る!おすすめ観光スポットガイド

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東洋の真珠(Pearl of the Orient)」とはアジアの都市の栄華や美観を称える表現であり、香港やセイロン島(スリランカ)などさまざまな場所に使われてきました。

なかでも
フィリピンの首都マニラは、16世紀から続く
歴史と文化が織りなす美しい都市です。

今回の記事では、マニラが東洋の真珠と呼ばれる所以でもある魅力的な観光スポット、旅行で市内をめぐる際に便利な交通手段について紹介します。

「東洋の真珠」とも称されるマニラ

マニラ湾に面し、パシッグ川の河口に位置するマニラは、その地勢的な条件から古来より、諸地域との交易の重要な拠点でした。

16世紀に入ると、そのアジア諸国との貿易に最適な地理的条件とキリスト教の布教を進めていたスペインにより植民地化が始まり、最初に拠点が築かれたのがマニラです。

スペインによる統治は1571年から1898年の約300年間に及び、マニラはその影響を大きく受けてきました。

こうして、西洋の文化と東洋の文化が複雑にまじりあう舞台となったマニラでは、カトリックの布教の拠点となる大聖堂や教会、コロニアル建築が街中に数多く残されることになりました。

そしてこうした歴史と文化に加え、マニラ湾に沈む美しい夕日やローカルの生活が垣間見える活気ある市場、現代的な都市を象徴するスタイリッシュなモールなど、多面的な魅力が、今もマニラが「東洋の真珠」の名にふさわしい都市であることを象徴しています。

美しい街並みを楽しめる観光スポット:サン・アグスティン教会

石造りで重厚な雰囲気を持つサン・アグスティン教会は世界文化遺産「フィリピンのバロック様式教会群」の4つのうちの1つに登録されるフィリピン最古の教会で1599〜1607年に建造されました。

力強い建築と繊細なインテリアが見どころ

地理的に地震や台風に見舞われやすい場所にあることから石灰岩などを資材として揺れや強風に耐えられるようにどっしりとした造りが特徴です。

実際に幾度の地震による揺れにも耐えながら、400年以上も当時の姿に近いまま残っています。

その圧倒的な力強さに加え、内部の回廊にはめ込まれたカラフルなステンドグラスや、天井から吊り下がる繊細なシャンデリアは必見です。

また、以前修道院があった場所には博物館があり、荘厳なキリスト教美術やアンティークインテリアが展示されています。

現在も生活の一部として機能する

建築的な美しさや希少性に加え、この教会は今でも地元の人の生活の一部として機能している点でも非常に重要な存在です。

皆さんも訪れた際には普段着で礼拝に来ているローカルを見かけることもあるかもしれません。

また、地元では結婚式を挙げる場所としても人気のスポットです。

結婚式が執り行われる際は内部に入って見学することはできないようなので、外からその美しさを堪能しましょう。

入場料・入館料 教会:無料
博物館:大人200ペソ
開館時間 8時~17時(博物館は12時~13時まで閉館)
注意点 結婚式など行事の際は観光客の入場は不可
場所 https://maps.app.goo.gl/S7jNEdpFNc5bPnHm7

美しい街並みを楽しめる観光スポット:イントラムロス

「イントラムロス」とはパシグ川の南岸に位置する旧市街

スペイン語で「壁の内側」という意味を持ちます。

スペイン統治時代に計画・建設された城塞都市であり、マニラの中でも極めてスペインの影響が色濃く残る地域として知られています。

残念ながら太平洋戦争末期に多くの建築物は破壊されてしまいましたが、今でもいくつかの美しい建築が残っています。

例えば、先ほど紹介したサン・アグスティン教会もこのエリアに位置します。

ぶらぶらと美しい街並みを堪能するのもよいですが、このセクションではいくつかの見どころを紹介します。

マニラ大聖堂

フィリピンカトリックの中心地であるマニラ大聖堂は、フィリピンで最も重要な教会と言われており、その大きさからイントラムロスのシンボルともなっています。

サン・アグスティン教会と同様にずっしりとした石造りの構造で、エントランスの何重にも重なったアーチが大変美しい建築です。

アーチ形の美しいステンドグラス、そしてアジア最大の4500本のパイプからなるパイプオルガンは必見・必聴です。

入場料 無料
開館時間 7時~17時
ミサ:月~金:7:30,12:10/土17:30/日7:00,8:30,10:00,11:30,18:00
注意点 地元の人の日常の場所であるため、写真撮影や会話などはお祈りの邪魔をしないように注意
場所 https://maps.app.goo.gl/D97CWVuVLpwKkXHu6

サンチャゴ要塞

スペイン・アメリカ統治時代の軍事的な拠点であり、スペインによる植民地時代にフィリピン人による反乱を抑止するためにも使われました。

太平洋戦争中は日本軍もフィリピン占領時代に司令塔として使用し、フィリピン人やアメリカ人を地下牢に閉じ込め、残虐な行為をした歴史があります。

また、フィリピンの独立運動を率いた英雄ホセ・リサールが収監・処刑された場所でもあり、リサール記念館も併設されています。

入場料 大人:75ペソ、子ども50ペソ
開館時間 8時から23時
注意点 悲惨な歴史の舞台となった場所でもあるため節度を持った行動を心がける
場所 https://maps.app.goo.gl/7g6wreAkmjnaZRY67
https://visitfortsantiago.com/

マニラの歴史を学ぶなら:フィリピン国立美術・博物館群

フィリピン国立美術・博物館群は先ほど紹介したイントラムロスにほど近い、リサール公園に面するフィリピン最大の博物館群です。

東京の上野公園のように3つの博物館が集合しています。

国立人類学博物館(National Museum of Anthropology)

人類学と考古学の博物館です。

建物はもともとフィリピン財務省として使われたもので新古典主義建築(18世紀後半ごろに広まったシンプルかつ重厚感のある建築様式)であり、外観・内観ともに楽しむことができます。

展示物はフィリピン各地の先史時代からの遺物(土器や石器など)、各地の先住民族に関する展示に始まり、伝統工芸に関するもの、マニラ沖で沈んだ船の遺構まで、フィリピンで生きてきた人々の暮らしぶりを学ぶことができます。

入場料 無料
開館時間 9時から18時
場所 https://maps.app.goo.gl/EV9Z9HqUB6tB4UaG7

フィリピン国立美術館(National Museum of Fine Arts)

絵画や彫刻、現代アートまで様々な芸術作品を展示しています。

フィリピン美術の時代の流れを学ぶことができます。

特に見どころなのは、フィリピンの画家ホアン・ルナ(Juan Luna)のSpoliariumという作品で、4.22メートルx 7.675メートルの迫力のある巨大な絵画です。

入場料 無料
開館時間 9時から18時
場所 https://maps.app.goo.gl/eQkfFqA95Nt77MpQA

国立自然史博物館(National Museum of Natural History)

名称の通り、フィリピンの豊かな自然史の積層を学ぶことができる博物館です。

面白い仕掛けの展示も多く、楽しくフィリピンの自然を学ぶことができます。

世界最大のワニのはく製、マッコウクジラの骨格標本やフィリピン亀のはく製などの展示があります。

入場料 無料
開館時間 9時から18時
場所 https://maps.app.goo.gl/EUtM6oNSQ2vitwUZ8

マニラでおすすめの移動手段

このセクションでは、マニラの街を快適に移動するための3通りの方法を紹介します。

マニラは交通渋滞が深刻で、また残念ながらタクシードライバーによるぼったくり(相場よりも高い運賃の請求)なども多くみられます。

このあと紹介する交通手段を利用して、安全・快適にマニラ街めぐりを楽しんでください。

Grab(グラブ)

「Grab(グラブ)」は東南アジアで広く利用されている配車アプリで、マニラでも主流の交通手段として活用されています。

スマートフォンにアプリをダウンロードすれば、クレジットカードやデビットカードで支払いが可能。

乗車前に料金が確定するうえ、位置情報や通話記録機能などもあり、安心して利用できます。

タクシーだけでなく、バイクタクシーやフードデリバリーなどのサービスも提供されています。

公共交通機関の活用

マニラには日本と電車と同じような公共交通機関としてMRTやLRTのシステムが整っています。

通勤・通学の時間帯(午前7時〜9時頃、午後6〜8時頃)にはかなり混雑するので、移動開始時間は少しずらすのがおすすめです。

目的地の近くまで電車で行ってからGrabでタクシーに乗り換えると渋滞にはまる時間も削減できますし、お財布にも優しく済みます。

※ただし、混雑する車内ではスリや置き引きには注意しましょう。

ローカルな気分を味わいたい人におすすめ「Jeepney(ジプニー)」

ジプニーとは、Jeepを改装したフィリピンのローカルな乗り合いバスです。

決まったルートを往復しており、そのルート上であれば乗り降りの場所は自由な交通手段です。

フロントや屋根、側面に行き先が書いてあるので確認してから乗るようにしましょう。

ジプニーに乗る際には手を上げて停車してもらい、乗車後にお金を払います。

お金を払うときはドライバーに直接渡すか、ドライバーまで遠いときはバケツリレーのように隣の乗客にお金を渡して届けてもらいます。

降りるときは車体の天井を指やコインなどでたたいて音を出して運転手に知らせます。

※ジプニーには窓やドアがないので物を落とさないように、また降りるときには周囲を確認してから降りるようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、東洋の真珠と称される美しい都市マニラの旧市街イントラムロスを中心に見どころをたっぷりと紹介しました。

旧市街の街中は徒歩でも移動することができるので、体力や時間に余裕のある方はホテルからイントラムスまでは最後に紹介した交通手段で移動して、のんびりと観光するのもいいですね。

また、旅行会社では見どころをまわることができるガイドツアーも多数見つかるので、活用してみるのもよいでしょう。

暑い中の観光、適度に休みをとり、水分を補給しながら楽しんでください。

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