
リーズナブルに留学できると評判のフィリピン留学。
エンジニアリング系の大学への留学をお考えなら「マプア大学(mapua university)」がおすすめです。
この記事では、マプア大学を徹底解説。大学の特徴や入学条件もご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
マニラの基本情報
まずは、マプア大学のあるマニラについてご説明します。
マニラは、フィリピンの首都。正式名称は「メトロマニラ」(マニラ首都圏)で、フィリピンのルソン島南西部に位置するフィリピン最大の都市です。
メトロマニラはマニラ市(マニラシティ)を含む17の市と町で構成されており、一般的に「マニラ」というとこのメトロマニラを指します。
マニラはフィリピンの政治や文化、ビジネスの中心地。近年は次々と高層ビルや高級ホテルなどが建設されています。
一方で、そのような近代的なビルの横には、歴史的な建物があったり、一歩足を延ばせば、手つかずの自然が残されていたりなど、過去と現在が混在する不思議な街でもあります。
<マニラの基本情報>| 言語 | タガログ語、英語など |
| 宗教 | キリスト教が約80% |
| 時差 | 日本より1時間遅れ |
| 気候 | 年間を通して25~30℃の常夏。一年を通して蒸し暑い。 乾期(1月~4月)と雨期(5月~12月)に二分され、雨期に雨が集中する。 |
| 日本からのアクセス | マニラの主要空港はニノイ・アキノ国際空港。 日本から直行便が多数運行(所要時間約5~6時間) |
マプア大学の概要
活気ある街、メトロマニラのマニラ市にあるのが、「マプア大学(Mapúa University)」で、特にエンジニアリング・IT分野で高い評価を得ている工学・技術系の私立大学です。
マニラ市のイントラムロスという、マニラ最古の城壁都市にメインキャンパスがあります。
<マプア大学の概要>| 名称 | マプア大学(mapua university) |
| 大学の種別 | 私立大学(大学院もあり) |
| メインキャンパス所在地 | 658 Muralla St., Intramuros, Manila 1002, Philippines |
| その他のキャンパス所在地 | Makati (1191 Pablo Ocampo Sr. Extension, Brgy. Sta. Cruz, Makati City, Philippines) |
| 本部電話番号 | +63(2) 8247-5000 |
| 学期 | 3学期制(2024-2025年度より) |
| 創立年 | 1925年 |
| ウェブサイト | https://www.mapua.edu.ph/ |
| 偏差値(目安) | 52 |
| 学生数 | 約8,000人 |
| 外国人生徒率 | 約2% (日本人の受け入れ実績あり) |
マプア大学の特徴
マプア大学はフィリピン国内では、エンジニアリング・IT系ではトップレベルの大学として知られています。
エンジニアリング・IT系ではトップレベル
マプア大学は、エンジニアリング・IT系の学部ではトップレベルの大学として有名です。
フィリピン国内でトップレベルの大学であることはもちろん、世界でも2021年のQuacquarelli Symonds(QS)アジア大学ランキングで上位501~550位にランクインしています。
さらに、2025年の Times Higher Education (THE;タイムズ・ハイヤー・エデュケーション) World University Rankings (WUR:世界大学ランキング)で、世界最高峰の大学のひとつに選出されています。
また、マプア大学は、米国に拠点を置くAcreditteditation Board for Engineering & Techinology Inc.(ABET)に認められた大学です。これは東南アジアで初。
現在までに、生物工学、化学工学など、11の工学プログラムが、ABETの工学認定委員会によって認定されています。
また、コンピューターサイエンスなど、3つのコンピュータープログラムがABETコンピューター認定委員会から認定されています。
このようにマプア大学は、国内外から高い評価を受けているのが特徴です。
マプア大学は、アカデミックと実践的な知識を育める環境を提供することで、学生がグローバルに活躍できることを目標として、エンジニアリング・科学、建築学・デザイン、IT、ビジネス・健康科学、メディア研究の分野において、卓越した教育プログラムを提供しています。
3学期制を採用
一般的にフィリピンの大学は2学期制をとっていますが、これまでマプア大学はフィリピン国内でも珍しい4学期制を採用していました。
しかし、より積極的な成長を目指し、2024-2025年度より3学期制に移行しています。3学期制にして、国際化とグローバル競争力を高めるため、留学生のスムーズな移行を促進することを目標としています。
なお、2024-2025年は以下のタームとなっています。
ひとつのタームは14週(約3ヶ月)。1年を通して42週の学習期間と10週の休暇からなっています。なお、オプションで4週間のSummer termを受けることができます。
マプア大学の学部
マプア大学はエンジニアリング・IT系が有名ですが、次のような学部があります。
<イントラムロス キャンパス>| 学部名 | 特徴 |
| 建築・工業デザイン・建築環境学部 | マプア大学の中核をなす学部。 卒業生が世界で活躍できるよう、最先端の教育を提供。 |
| 化学・生物・材料工学・科学学部 | 理論と実践を身に付けられるプログラムを提供。 |
| 土木・環境・地質工学部 | 国際的なOJT、優良機関との連携、交換留学プログラムなどを通して、世界に変化をもたらすイノベーターを育成。 |
| 電気・電子・コンピュータ工学部 | ABETの認定を受けたプログラムは、グローバルかつ専門的な内容。 |
| 経営工学・工学マネジメント学部 | 実践的な学習を通して、卓越したスキルを習得できるプログラムを提供。 |
| 機械・製造・エネルギー工学部 | エンジニアリングの運用、保守、設計、研究、そしてマネジメントに関する幅広いトレーニングを提供。 |
| 教養学部 | テクニカルコミュニケーションという、マプア大学独自のプログラムを提供。 |
| 数学科 | 分析的推論と実世界の課題解決のための基礎知識が身に着くようなプログラムを提供。 |
| 体育・運動学科 | スポーツプロフェッショナルとアスリートの育成 |
| 物理学科 | 充実したプログラムと世界的に評価の高いカリキュラムを提供。 |
| 学部名 | 特徴 |
| 情報技術学部 | ABETが認定するプログラムは、業界の専門家によって作成されており、ITの最新ツールと言語の習得に重点を置いている。 |
| メディア研究科 | 広告デザイン、放送メディア、デジタルフィルム、デジタルジャーナリズム、マルチメディアアートという5つの課程を通して、メディアプロフェッショナルになるための技術と知識を習得できるプログラムを提供。 |
| E.T.ユーチェンコ経営学部 (アリゾナ州立大学と連携) |
全米で最も革新的な大学といわれているアリゾナ州立大学と連携したビジネススクール。 |
| 健康科学学部 (アリゾナ州立大学と連携) |
世界水準の患者ケアを担う医療専門家育成のため、最高水準の健康科学教育を提供。 |
| 看護学部 (アリゾナ州立大学と連携) |
病院と提携して、看護の知識と実践に重点を置いたカリキュラムを提供。 |
マプア大学の入学条件・レベル
マプア大学の偏差値は52程度といわれています。
留学生が入学するためには、英語力の証明書を提出し、さらに大学独自の入学試験に合格しなければなりません。
英語力の証明
留学生は、TOEFL/IELTS試験で以下のスコアを有している必要があります。試験結果は入学申請書と一緒に提出します。
もし出願時に、TOEFL/IELTSの試験を受けていない場合は、Mapua English Language Test(MELT)という大学独自の英語診断力テストを受けて合格する必要があります。(英語力診断テストを受けるには受験料がかかります)
マプア大学独自の入学試験
英語力が証明できれば、次にMapua Program Placement Assessment(MPASS)という、マプア大学独自の入学試験を受けて合格する必要があります(受験料が必要です)。
このMPASSは、一般的な入学試験とは異なり、受験者の強みや能力を把握し、適切なプログラムを提案するための大学入学評価ツールです。
テストはオンラインで完結します。日本にいながら、自分の都合の良いタイミングで受験できます。
マプア大学へのアクセス方法
マプア大学のメインキャンパス、イントラムロス キャンパスは、フィリピンのメトロマニラ市内の中心に位置しています。
歴史的な建造物が周りにあるため、観光客も多く、ジプニー、タクシー、などの交通機関でも簡単にアクセスできます。おまけ:フィリピン留学のメリット・デメリット
最後にフィリピン留学のメリットとデメリットをお伝えします。
フィリピン留学にはメリットがたくさん。確かにデメリットもありますが、学校選びに気を付けるなど、対策を考えておけばクリアできるでしょう。
フィリピン留学のメリット
・欧米留学よりも費用を抑えられる(例えば、アメリカへの留学は1ヶ月約70~80万円なのに対し、フィリピン留学なら約40万円と、アメリカ留学の半分程度) ・マンツーマンレッスンが主流
(留学生のレベルやペースに合わせて受講できる) ・日本人留学生やスタッフが多い
(何かあったときにも安心) ・2~3食付きの寮生活が基本
(食事を作る手間がないから勉強に集中できる) ・リゾート気分も味わえる
(平日はしっかりと勉強して、週末はビーチで遊ぶなど、メリハリをつけた生活が可能)
フィリピン留学のデメリット
・ネイティブの指導を受ける機会が少ない ・インフラが整っていない場所がある ・アジア人が多く、インターナショナルな雰囲気ではないまとめ
マプア大学は、フィリピンの首都、マニラのイントラムロスにメインキャンパスを持つ私立大学。エンジニアリングやIT系の大学ではトップレベルです。
理論と実践的な内容を学べるので、工学系の学問に興味がある方は、ぜひ留学先の選択肢のひとつに入れてみてください。
◇経歴
幼少期に1年、30代で1年、アメリカに滞在
◇資格
実用英語技能検定準一級
TOEIC860点
◇留学経験
渡航先:アメリカ
(幼少期は現地のelementary schoolに、30代では現地のcommunity collegeに通学)
◇海外渡航経験
旅行:アメリカ、カナダ、オーストラリア、メキシコ、クロアチアなど。
◇自己紹介
海外旅行が好きなWebライター。なかでもアメリカが好きで、10回以上渡航しています。
またアメリカに行けるように、現在はオンライン英会話でレッスン中です。
分かりやすい記事をお届けできるよう頑張りますので、よろしくお願いいたします!