
実際に海外に住み、英語環境で英語漬けの環境で生活をすることは刺激的ですが、それだけで英語力を大きく向上させることは難しいです。
近年人気のフィリピン留学では、短期間で成果を出せると評判ですが、実際には留学生の努力や勉強方法に鍵があるのです。
この記事では、フィリピン留学で英語力を伸ばす効果的な方法を紹介します。ぜひ参考にしてください。
- 予習・準備は留学前に!基礎は日本で作る
- マンツーマン授業を100%活かす方法
- 復習は反復が命!忘却に抗う学習術
- シャドーイング・リピーティングで聞く力・話す力UP
- 英語日記で“英語脳”を定着
- 学習習慣の定着とゴール設定で成果を出す
- まとめ
予習・準備は留学前に!基礎は日本で作る
留学前に大切なのが、出発前にする予習や準備です。準備といっても何をしていいのかわからない人も多いでしょう。
ここでは日本ですべき予習と準備についてくわしく解説します。
日本でやっておくべき準備
フィリピン留学に向けて日本でできる準備といえば、目標の設定と学校選びです。
「なぜ留学したいのか」「英語力をどのくらい伸ばしたいのか」「リスニング、スピーキング、読解力など、どこに重点を置いたレッスンを受けたいのか」など、留学中にどうありたいかをイメージしておくことが大切です。
目標が明確になれば、次は学校選びです。フィリピンにはさまざまなスタイルの語学学校があります。自分の目標に合った語学学校を選ばなければ、留学後に思ったような結果が残せない可能性が出てきます。
語学学校は授業スタイルや講師陣、生活環境などがそれぞれ異なります。学校のクチコミや卒業生の体験談が書かれたブログなどの生の声を参考にしながら、事前に必要な情報を集め、自分の目標に合った語学学校を見つけましょう。
自分だけで探すことに不安がある人は、留学エージェントの利用もおすすめです。費用はかかりますが、プロの目線から留学生に合った学校を選定してくれますので、ぜひ活用してみてください。
日本でできる予習
予習といってもフィリピンでの留学生活のイメージがわかなければ、予習の方法すらわからないかもしれません。
しかし、まず第一に英語留学では、「英語の授業についていく必要」があります。
英語初心者の人は最低限の英語力がなければ、講師の言っていることが理解できず、授業で何が行われているかわからないまま終わってしまう恐れがあります。
それを避けるためには、基本的な英文法や中学から高校レベルの英単語をある程度習得しておくことをおすすめします。
「テキストでの勉強だけでは不安」と思う人は、日本でオンライン英会話のレッスンを受けておくと安心です。
日本のオンライン英会話では、フィリピン人講師を採用しているプラットフォームも多く、ネイティブ講師に比べて安価でレッスンを受けられます。
また、オンラインではありますが、マンツーマン形式のレッスンに慣れることもできるため、講師と1対1で話す練習をしておくと、現地で緊張せずに授業を受けることができるでしょう。
日本での入念な準備や、学習はフィリピン留学をより効果的にするために重要です。出発までに少しずつでもステップアップをしておきましょう。
マンツーマン授業を100%活かす方法
フィリピン留学の大きな魅力のひとつと言えば、ズバリ、「マンツーマンレッスン」です。マンツーマンレッスンでは、他に生徒がいないため、自分が発言できる機会が多く、ある程度自分のペースで授業を進めることができます。
マンツーマンレッスンで効果を感じるためには、以下のポイントを意識しながら授業に挑みましょう。
発言の機会をどんどん作る
マンツーマンレッスンでは、生徒はひとり。グループレッスンと比較すると、アウトプットする機会が非常に多いです。
それでも、レッスン後に「ほとんど先生が話していた」となってしまうこともあるため、積極的に発言し、自分のペースで授業に参加していきましょう。
恥ずかしがらず何でも質問する
グループレッスンではたくさんの生徒がいるため、授業時間内に質問する機会がないことも多いでしょう。
マンツーマンレッスンでは疑問に思ったことや、不明点などをどんどん質問していきましょう。講師もたくさん質問をされることで、生徒が苦手な部分やつまづいている部分を知ることができ、双方にメリットがあるでしょう。
事前準備をしておく
自分のペースでレッスンを受けられるとはいえ、全く準備せず授業に挑むことはおすすめできません。
ある程度授業内容に関するフレーズや単語を事前に練習しておくと、授業がスムーズに進みやすくなります。授業の準備以外にも、スモールトークの練習も日常会話を習得するのにとても有効です。
講師にリクエストをする
講師へリクエストができることはマンツーマンレッスンの醍醐味です。
グループレッスンではなかなか難しい個人的な希望も、マンツーマンレッスンでは周囲に遠慮せず、リクエストできます。
などなど、具体的なリクエストをすることで、より学習効果を高めることができます。ちょっとしたことでもいいので、ぜひリクエストしてみましょう。
復習は反復が命!忘却に抗う学習術
学んだことは時間と共に忘れてしまうことが多いですが、反復して復習することで、記憶に「定着」させることが重要です。
英単語、英文法、発音など、1度授業を受けただけで定着させることは非常に難しいです。学習した内容は意識して定期的に何度も復習することで、初めて自分の知識として落とし込めます。
以下に復習のおすすめ方法を紹介します。
参考書を読むだけでは定着しにくいことも、上記の復習方法を繰り返すことで、フレーズの意味や文法を自分の中に落とし込むことができます。
アウトプット中心の復習は、記憶の定着だけでなく、実際の場面で使えるようになることが大きなメリットです。
読み方や意味がわかっていても、使えなければ本当の意味で「身についた」とは言えません。この学習方法を参考にし、ぜひ「使える英語」を身につけましょう!
シャドーイング・リピーティングで聞く力・話す力UP
シャドーイングやリピーティングは、アウトプット型の勉強方法として非常に効果が高いと言われています。何度も聞いて声に出すことで、英語のリズムが身につき、発音や文法も自然と頭の中に入っていきます。
シャドーイングとリピーティングの違いは以下の通りです。
・シャドーイング聞こえてきた音から少し遅れてそのままの文言を発声します。シャドーイングを繰り返すことで、英語のリズムやイントネーションに慣れることができます。 ・リピーティング
音声を一度最後まで聞き、聞こえた音を頭の中で整理して、文章を一文まとめて声に出します。リスニング力や文法力を鍛えるのに効果的です。
初心者の人はCD付きのテキスト(中学英語レベル)にある長文を、中級者以上の人は海外映画やドラマで出てくるフレーズを、何度も声に出して練習してみましょう。テキストが1冊が終わるころには、基本的な文法や語彙が身に付き、話す力の土台ができているはずです。
「中学英語は簡単すぎるかも…」と思ってレベルの高いテキストを用意してしまっても、いざ実践で使おうすると言葉がうまく出てこないこともあります。初心者の人はぜひ中学英語から始めてみてください。
また、海外映画やドラマを参考にする人は、英語字幕をオンにすると答え合わせができます。シンプルな表現こそ、日常会話でよく使われていますので、ぜひ試してみてください。
英語日記で“英語脳”を定着
英語で日記をつけることは、「英語脳」を作るのにとても効果的と言われています。
日本語で考えて英語でアウトプットするのではなく、英語で考え、英語でアウトプットする習慣を身につけることで、自然と英語のまま理解し表現する力が養われます。
なんでもない日常の出来事でも、毎日英語で書き残すことにより、日常的な単語や文法が定着しやすくなります。
また、日本語でも英語でも、「書く」ということは、思考が整理され、頭の中がクリアになります。
これは「ジャーナリング」と呼ばれ、英語圏で広く取り入れられている習慣です。単に出来事を書き記すだけでなく、感情や思考を掘り下げて頭の中をすっきりさせる効果があります。
留学中はストレスが溜まることもあるでしょう。そんな時こそ、英語で感情をノートに書き出し、心の整理を行ってみてはいかがでしょうか。
これらの習慣は、のちにそれを読み返すことによって、自分の英語力の成長の推移を振り返ることもできます。
日記は提出したり他人に見せるようなものではないので、間違いを気にせず、自由に英語で文章を書いてみませんか?ぜひ、留学中の出来事を英語日記につけてみてください。
学習習慣の定着とゴール設定で成果を出す
留学生活では、学習習慣をつけないとせっかくの英語漬けの環境を十分に活かせないこともあります。
フィリピン留学はスパルタであることで知られていますが、逆に言えばその規則正しい生活があるからこそ、学習習慣をつけやすいとも言えるでしょう。
朝から夕方まで授業が詰め込まれているカリキュラムでは、自習時間の確保が難しくなるかもしれません。だからこそ留学のゴールの設定を行い、優先すべき学習内容を可視化していきましょう。
先述した通り、優先すべき学習内容がわかれば、講師へ授業中にリクエストし、ゴールへの距離を縮めてみてはいかがでしょうか?
留学中は常に自分のゴールを意識しながら学習することが大切です。
せっかく英語漬けの環境にいられる留学生活ですので、その環境を最大限に活かしながら、活用できるものはすべて活用して英語力をアップさせましょう。
まとめ
フィリピン留学は欧米留学と比較して、留学費用や距離も含め、比較的手軽に留学しやすい留学先です。特にセブ島への留学はリゾート感を感じられることもあり人気を集めています。
留学先では適度に息抜きをしてメリハリをつけることはとても大切です。しかし、結果を出すために学習計画を立てたり、学習習慣をつけたりすることは、「留学後に理想的な自分」になるために欠かせません。
この記事で紹介した勉強方法を意識しながら、充実した留学生活を送ってください。
ブログ本文で紹介したオンライン英会話は、レッスン受け放題の「ネイティブキャンプ」がおすすめです。この機会にぜひチェックしてみてください。
◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。