近年、英語教育の重要性が高まり、小学生のうちから海外留学を検討する家庭が増えています。その中でも、「費用を抑えたい」というニーズや、「長時間のフライトが不安」というような不安に応えるフィリピン留学の人気が高まっています。
アメリカやイギリスなどに比べて費用が比較的安く、日本にも近いので、海外留学へのハードルが低いのが大きな魅力です。フィリピンは公用語が英語であり、英語教育に力を入れているため、英語を学ぶ環境として非常に適しています。それだけではなく、クラス形式の授業に加えて、先生とマンツーマンの授業も受けられるのが嬉しいポイントです。
本記事では、小学生がフィリピン留学をするメリットや種類、注意点、費用、そしておすすめの学校について詳しく解説します。小学生のうちから英語を学ばせたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
- 小学生がフィリピン留学をするメリット
- 小学生ができるフィリピン留学の種類
- 小学生がフィリピン留学をする際の注意点
- 小学生のフィリピン留学にかかる費用目安
- 小学生のフィリピン留学におすすめの学校
- まとめ
小学生がフィリピン留学をするメリット
1.英語漬けの環境で学べる
フィリピンは東南アジアに存在しながらも、英語が公用語の国です。そのため、語学学校の授業だけでなく、生活の中でも英語を使う機会が多く、自然と英語に慣れることができます。特に、現地の講師やスタッフとのコミュニケーションを通じて、沢山の日本人が苦手とするリスニング力やスピーキング力を向上させることが可能です。
また、語学学校という国際的な環境の中で様々なバックグラウンドを持った仲間と学ぶことができるため、英語を使った生きたコミュニケーションを実践することで英語を話す習慣を身につけやすいのが特徴です。
2. マンツーマン授業が多い
アメリカ、イギリス、オーストラリアなどのメジャーな留学先では、大規模な語学学校が主流で、授業のスタイルはグループレッスンが一般的です。しかし、フィリピン留学では、グループレッスンに加えて1対1の授業が多く、生徒ひとりひとりのレベルや性格に合わせた指導を受けることができます。
初めての海外留学でまわりとのレベルが違う場合でも、取り残されることなく、細やかな指導を受けることができるため、苦手な部分を重点的に学べるのもメリットです。
3. 費用が比較的安い
フィリピン留学は、欧米への留学と比べて授業料や生活費が安いため、コストを抑えて留学が可能です。例えば、アメリカやイギリスへの短期留学では1週間で30万円以上かかることもありますが、フィリピンでは同じ期間で10万〜20万円程度で済む場合が多いです。費用を抑えながらも高品質な英語教育を受けられるのは、大きな魅力の一つです。
4. 異文化体験ができる
フィリピンは多民族国家であり、異文化を学ぶ良い機会となります。また、フィリピンの人々はフレンドリーで親しみやすいため、異文化に対する抵抗感が少なくなることもメリットです。フィリピンでの現地の生活や文化に触れたり、語学学校で様々な国からの学生と交流することで、日本とは比べ物にならない体験をすることができます。異なる価値観や文化習慣に触れることで、これからの英語学習のモチベーションとなることでしょう。
小学生ができるフィリピン留学の種類
1.サマーキャンプ・ウィンターキャンプ
夏休みや冬休みなどの学校の長期休暇を利用して参加できる短期留学プログラムです。語学学校や主催団体が語学学校と提携し主催しています。プログラム期間中は、英語学習だけでなく、スポーツや博物館、アウトドアなどのさまざまなアクティビティが組み込まれていて、煩雑な現地コーディネートを任せられるのが魅力です。
ただ英語を勉強するだけではなく、いろいろなアクティビティーを通じて英語を使う実践練習ができるので楽しみながら英語力を挙げることができると好評のオプションです。小学校低学年から高学年まで、幅広い年齢におすすめです。
2. 単独留学(ガーディアン付き)
親が同行せずに、子どもだけで留学するプログラムです。学校が提供する寮や現地のサポートスタッフが子どもを見守るため、親がいなくても安心して学ぶことができます。保護者の元を離れて子ども一人での経験は、日本語に頼る場面が少なくなるので、英語力アップが期待できます。また、英語力だけではなく、海外で保護者無しで生活するという経験は、生徒にとって大きな自信につながるでしょう。これは小学校中〜高学年におすすめの選択肢です。
3. 親子留学
親子で一緒に留学するプログラムで、アテンドが必要な、小学校低学年の子どもに特におすすめです。これは保護者が子どもと一緒に同行するだけではなく、子どもがプログラムに参加している間、親も一緒に英語を学ぶことができ、親子そろって海外留学を経験することができます。慣れない海外でも、親子そろって安心して海外生活を送れます。多くの場合、ホテルやコンドミニアムでの滞在が多く、快適な環境で過ごせるのも魅力です。
4. オンライン留学
イレギュラーではありますが、フィリピン留学を検討中の方や、実際に渡航するのが困難な方には、オンライン留学がおすすめです。これは、フィリピンの語学学校や語学教師とオンラインで繋がり、英語学習やゲームなどを通じて英語を学ぶ方法です。興味はあるけれど、講師のレベルを確かめてからにしたい、渡航するのは抵抗があるけれど、何かしら特別な英語学習をした証しとして考える方にお勧めです。
小学生がフィリピン留学をする際の注意点
このように沢山の魅力的なオプションが揃うフィリピン留学ですが、注意点についても確認しましょう。1. 治安や生活環境の確認
一般的に、語学学校が所在するエリアは治安が良く、安心して生活ができるようにできていますが、フィリピンは地域によって治安の差が大きいことをあらかじめ理解しましょう。語学学校を選ぶ際には、まず最初にどこのエリアの学校か確認することが大切です。特に、マニラなどの都市部は、数ブロックごとの違いで治安が大きく変化することもあり、これは現地の土地勘がないと判断がつかない場合もあります。口コミやブログなどの情報を参考にするのも良いでしょう。基本的には、セブ島やクラークなど、エリア一帯が比較的安全といわれる地域を選ぶと安心です。
2. 学校選び
フィリピンの語学留学は年々人気が増しているので、沢山の語学学校から自分に合った学校を選ぶことができます。特に近年は、日本人からの人気が非常に高く、多くの日本人留学生がいます。特にセブ島などの主要な語学学校には日本人が多く在籍しており、日本人スタッフが常駐している学校も少なくありません。これは、日本人の受け入れ体制が整っているメリットでもありますが、選んだ語学学校に日本人生徒が多く、英語を使う機会が少ない、といったリスクにもつながります。
その学校や地域によって、日本人の比率は異なります。マニラやクラーク、バギオなどの都市では比較的日本人が少ない学校もありますし、いわゆる「スパルタ校」として有名な厳しいカリキュラムの学校には日本人が少ないという傾向もあります。それぞれの語学学校に問い合わせて、日本人学生率を調べるのも良いでしょう。
3. 食事や健康管理
現地での健康管理や習慣に気を付ける必要があります。先ず、フィリピンは年間を通じて高温多湿で熱帯の気候です。しかし、室内ではエアコンが効いていて、何か羽織るものがないと寒い、という状況もよくあります。また、フィリピンの食事は日本と異なり、脂っこい料理が多いため、事前に学校の学食、近隣のスーパー・レストランなどをチェックしておくのもおススメです。また、現地の料理名はわかりにくいものもあるので、アレルギーがある子どもはより一層注意する必要があります。このような情報は、事前に学校側や留学プログラム主催者と共有することが大切です。
また、フィリピンの水道水は飲めませんので、日本の慣習からうっかり、ということがないように気を付ける必要があります。また、レストランなどで出される氷が水道水という場合もあるので、氷は避けるようにすると安心です。いずれにせよ、整腸剤は必ず持参するようにしましょう。
小学生のフィリピン留学にかかる費用目安
以下に、料金の目安をご紹介します。尚、これはあくまで参考であり、選んだ学校やその時のレートによって変動があり得ます。サマーキャンプ・ウィンターキャンプ:1週間あたり10万〜20万円
単独留学(ガーディアン付き):1カ月あたり20万〜40万円
オンライン留学:1カ月あたり5,000円〜2万円
小学生のフィリピン留学におすすめの学校
次に、日本の小学生のフィリピン留学の行き先として人気・おすすめの学校をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。1. CIP(クラーク)
所在地: クラーク(アンヘレス市)、パンパンガ州特徴:
ネイティブ講師が多く在籍し、マンツーマン授業が充実しています。
多国籍な留学生が在籍し、国際的な環境で学べます。
最大収容人数は約100名のアットホームな雰囲気の学校です。
プールやジムなどの施設が充実しており、快適な学習環境が整っています。
親子留学にも定評があり、親子での英語学習が可能です。
2. EV Academy(セブ)
所在地: セブ市、セブ州特徴:
2017年10月に新築キャンパスに移転し、最新の施設で学習できます。
プール、ジム、シアタールーム、キッズルーム、カフェなどの充実した設備があります。
スパルタ、セミスパルタからコースを選択でき、初心者から中級者向けのカリキュラムが充実しています。
サマーキャンプなどの短期プログラムも豊富に提供されています。
3. QQ English(セブ)
所在地: セブ市、セブ州特徴:
セブシティの中心地、ITパーク内に位置し、周辺環境が便利で安心です。
日本人スタッフが常駐しており、初心者でも安心して学べる環境が整っています。
自社開発の教材やカランメソッドを用いた多彩なプログラムが人気です。
4. JIC(バギオ)
所在地: バギオ市、ベンゲット州、フィリピン特徴:
学習環境が整っており、スパルタ式の指導でしっかりと英語を学べます。
涼しい気候の中、集中して学習できる環境が魅力です。
まとめ
小学生のフィリピン留学は、英語を楽しく学びながら異文化を体験できる貴重な機会です。目的に応じたプログラムを選ぶことで、安心して留学生活を送ることができます。安全面や健康管理には十分注意し、事前準備をしっかり行いましょう。費用を抑えながらも質の高い英語学習を実現できるフィリピン留学を、ぜひ検討してみてください!
◇経歴
海外在住5年目
◇資格
英検1級
◇留学経験
イギリスの大学で交換留学
◇海外渡航経験
学生の交換留学から海外現地採用。現在ヨーロッパにて現地就職
◇自己紹介
大学時代の留学を機に、今はご縁がありヨーロッパでOLしています。