英語教育の質が高く、高校生の留学先として人気の国オーストラリア。
英語力をアップしたい、国際交流をしたい、卒業後に海外の大学へ進学したいなど、留学の目的はさまざまだと思いますが、治安もよく日本からも近いので、初めての海外という高校生にもおすすめの留学先です。
今回は、オーストラリア高校留学のメリットや、おすすめの都市などについてご紹介いたします。
オーストラリア高校留学の特徴
オーストラリアは、世界200ヶ国から人が集まる多民族国家です。そのため、国際的な環境に身を置くことができます。
また留学生を受け入れている高校には、留学生を対象とした英語クラスが設置されていたり、生活の相談事にも乗ってくれるコーディネーターが常駐しているなど、受け入れ体制も整っています。
オーストラリア高校留学の費用目安
公立と私立で留学費用は変わってきますが、公立の場合、留学期間1年の費用は250万円〜350万円ほど、私立の場合は設備や教育の質、サポートの体制も充実していることもあり、その分費用も高くなって350万円〜500万円ほどかかります。
これは入学金、授業料、生活費、航空券、保険、学生ビザ申請費などを含めた価格です。これに加えて留学手続きのサポートや学校選びなど、留学エージェントを通じて相談する場合は追加費用が発生する場合もあります。
公立、私立のいずれにしても、経済的負担は小さくないので、奨学金プログラムなどの活用も検討してみましょう。
オーストラリア高校留学の滞在方法
オーストラリア高校留学で現地に滞在する場合、ほとんどがホームステイか学生寮のどちらかになります。ここではそれぞれの特徴とメリットについてご紹介します。
ホームステイ
ホームステイは、ホストファミリーの家に住んで食事をしたり、休日は一緒に出かけたりと、家族の一員のように生活を共にします。
現地の家族と一緒に生活をすることで、語学力の向上が見込める上、オーストラリアの一般家庭の生活も味わうことが出来るので、異文化交流という観点でもおすすめです。
オーストラリアで未成年の学生を受け入れるためのホストファミリーになるためには、無犯罪証明書の提出など、厳しい規定をクリアした家庭であることが条件となっているので、安心してお世話になることが出来ます。
ただし、ホストファミリーとひとつ屋根の下で生活するので、門限を守る、騒音に注意する、節水に気をつけるなど、基本的な生活マナーには気をつける必要があります。
学生寮
オーストラリアの高校は、キャンパス内に学生寮を用意している学校もあります。
複数人で1つの部屋をシェアするケースが多く、同じ学校の学生たちと一緒に生活をするので、1人で暮らすよりも、たくさんの友人を作るチャンスがあります。学生寮には管理者がいるので安全な上、生活の面倒を見てもらえるほか、集団生活の中で協調性が養えたり、通学時間が短いなどのメリットもあります。
人生における成長過程の大事な時期に、同級生たちと寝食を共にすることによって、かけがえのない友人に出会うことが出来るかもしれません。
高校留学におすすめの奨学金
オーストラリアの高校留学は、語学力のみならず、国際感覚を身につける上でも非常に魅力がありますが、経済的な負担も大きいものです。
そんな場合に検討をおすすめしたいのが奨学金制度です。ここではオーストラリア高校留学で活用できる奨学金制度をご紹介します。
トビタテ!留学JAPAN
「トビタテ!留学JAPAN」は、日本の未来を創る将来のグローバルリーダーを育成することを目的に、文科省が取り組んでいる留学促進キャンペーンです。
留学を通じて素養を身に付ける意欲のある高校生や大学生が、海外に踏み出す機会を作るために2013年に開始されました。
自ら考えた留学計画書を準備して採用されれば、14日〜1年間の期間で渡航先を自由に選択できる仕組みで、返済不要の奨学金を受けることが出来ます。帰国後は現地での経験を生かした活動を行います。
日本学生支援機構
日本学生支援機構は、経済的な理由で修学をすることが困難となった学生を対象に、学資の貸与や給付サポートを行なっています。
学習したいという意欲や、世帯収入などの条件をクリアすれば、高校生の留学を対象とした奨学金を受けることが可能です。
オーストラリア高校留学でおすすめの都市
豊かな自然や輝く太陽と白い砂浜、歴史的な建造物など、都市によってさまざまな特徴があるオーストラリア。ここでは留学先として代表的な都市をご紹介します。
シドニー
オーストラリア最大の人口を持ち、経済の中心でもある都市シドニーは、アジアやヨーロッパ系の移民がコミュニティを形成して、 200以上の言語が日常的に使用されている多国籍都市です。
留学生も世界中から数多く訪れています。もちろん世界の観光客がやってくる観光都市でもあり、オペラハウスやハーバーブリッジ、ショッピングモール、カジノなどは常に観光客で賑わっています。
生活インフラも整っていて、電車やバス、フェリー、路面電車などさまざまな公共交通機関が発達しています。少し割高にはなりますが、日本の食品が簡単に手に入るので、日本が恋しくなった時も安心です。
メルボルン
オーストラリア第二の都市メルボルンは、近代的な大都市のシドニーと比べると、落ち着いていて住みやすいと言われていて、「世界で最も暮らしやすい都市」で1位を獲得したこともあります。
また、メルボルン大学やモナッシュ大学といった名門大学、専門学校や語学学校などがあり、オーストラリア有数の学園都市としても知られています。
街はビクトリア王朝時代の建造物や現代的なビル群、緑あふれる公園などミックスしていて、留学先としても人気の街です。メルボルンは人口の3割が移民なので、中国、韓国、イタリア、フィリピン、インドなどのコミュニティーが集まっているエリアが点在していて、飲食店では世界中の本格的な料理が味わえます。
また、「芸術の街」としても知られていて、アートが至るところに存在して街を彩っているので、芸術に興味がある方にもおすすめの都市です。
パース
パースは西オーストラリア州の州都で、世界で最も美しい都市と称される、雄大な自然が広がっています。シドニーやメルボルンなどの大都市とは異なり、パースは日本人が少ない都市です。
ヨーロッパからの留学生が多く、多国籍な生徒たちのいる環境で勉強したいという方におすすめです。
パースは地中海性気候に属しているので、年間を通して晴れの日が多く、温暖な環境の中で快適に過ごすことができます。
また移民も多く、さまざまな国のレストランがあり、和食料理も豊富です。スーパーマーケットにも、日本の調味料や食材が豊富に取りそろえられているので、留学中に日本の味が恋しくなっても心配ないでしょう。
ケアンズ
グレートバリアリーフが有名なケアンズは、オーストラリアの北東部に位置しています。
オーストラリアの観光スポットとして昔から人気があり、豊かな自然に囲まれて緑も海も豊富なので、毎年多くの観光客が世界中から訪れています。
常夏のリゾート地として人気ですが、近年は留学先としても注目されています。
大学付属の語学学校や、ビジネス系の専門学校も多いので、目的やキャリアに沿った留学プランを作ることができます。
日本人のコミュニティもあり、和食のレストランや日本のスーパーマーケットも多く、日本語が通じるホテルや医療施設も存在します。
ブリスベン
ブリスベンはオーストラリア第三の都市です。ブリスベンが属するクイーンズランド州は、「太陽の州」という別名があるほど温暖で、過ごしやすい地域です。
語学学校や大学、専門学校といった教育機関が非常に充実しているので、留学先としても人気の都市です。
オーストラリアの中でも、特に親日な都市として知られていますので、日本人留学生にとって非常に暮らしやすい環境であると言えるでしょう。
街には和食のレストランも多く、多くの学生が大学で日本語を学んでいます。 日本文化フェスティバルには2万人以上が来場し、祭りや伝統芸能が楽しまれています。
ゴールドコースト
オーストラリアの東部、ゴールドコーストには、世界有数の美しいビーチスポットを求めて、世界中から観光客が訪れています。透明度の高い海でのマリンスポーツ、熱帯魚やウミガメなどの生物との出会いも楽しむことが出来ます。
リゾートとして有名なゴールドコーストですが、最近は留学先としても人気です。
語学学校だけでなく、観光業や看護学、会計などさまざまな専門分野を学べるTAFEというプログラムがあり、実務に役立つ専門的なスキルを身につけるコースがたくさんあります。
大都市と比べて、ゴールドコーストの物価は低めで、特に家賃はシドニーやメルボルンと比べるとかなり安いので、全体的な留学費用を抑えることができます。
アデレード
南オーストラリア州の州都アデレードでは、街中や学校などで日本人に会うことも少なく、必然的に英語を話さなければならない環境に身を置くことができます。
学園都市としても有名で、ノーベル賞受賞者を5名輩出しているアデレード大学をはじめ、看護教育で有名なフリンダース大学や、アートから語学まで豊富な学部を揃えるサウスオーストラリア大学などがあります。
教育機関が発展しているので、優秀な学生が国内外から集まっていて、学習意識の高い人が多いのが特徴です。
留学生を受け入れるサポート体制も整っているので、安心して生活をすることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。オーストラリアは日本と時差がほとんどなく、学生ビザも比較的容易に取得可能です。
こうしたことから、日本人が選ぶ「留学したい国」でも、オーストラリアは圧倒的に人気があります。世界200ヵ国以上の人々が集まる国際的な国なので、留学生にとっては過ごしやすい環境だと言えるでしょう。
高校生のうちから海外留学を経験することで英語力が磨かれ、国際感覚を身につけることが出来るので、将来グローバル人材として活躍できるチャンスが広がります。
費用は決して安くはありませんが、人生の選択肢を増やすためにも検討してみてはいかがでしょうか。

◇経歴
英語圏での生活、業務歴10年以上
◇資格
TOEIC900点代後半
◇留学経験
ニュージャージーへ1年間
◇海外渡航経験
シンガポールで2年、台湾で3年、タイで2年仕事してました。
◇自己紹介
英語ができれば世界が広がります!
海外生活経験を活かして、楽しい部分だけではなく、リアルな生活をお届けします!