万里の長城はなぜ“世界一長い”のか?全長・歴史・観光スポット【徹底解説】

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中国旅行をする人がぜひ一度は訪れてみたい場所、それが「万里の長城」だと思います。

学校の世界史の教科書にも登場しますし、ギネス世界記録にも登録されている世界遺産ですから、ぜひ写真だけではなく目の前で見てみたいと考える人は多いはずです。

今回の記事では、万里の長城の基本的な情報からその歴史、観光する場合におすすめの場所、観光時の注意点まで、私が実際に訪れた時の経験談なども交えながら紹介して行きたいと思います。

万里の長城の基本情報

世界中から多くの観光客が訪れている万里の長城は、多くの中国の文化遺産を代表する世界遺産の一つです。

壮大なスケールと見渡す限り長くどこまでも続いていく壁の存在感は、写真だけではなくぜひ目の前で見てみたくなる迫力があります。

ここでは訪れる前にまずは知っておきたい、万里の長城の基本情報を紹介していきます。

世界遺産に登録された文化遺産

万里の長城は1987年にユネスコの世界遺産に登録されました。

その分類は「文化遺産」で、中国の歴史と文化の象徴的存在として世界的に認められています。

日本との時差は1時間で、飛行機なら日本からおよそ4時間でアクセスできるため、海外旅行先としても比較的行きやすい場所といえるでしょう。

総延長は驚きの6,352km!

現在の万里の長城の長さは6,352km!これは日本列島をぐるりと囲む距離にも匹敵すると言われており、人類史上最大の建築物と言われることにも思わず納得してしまいます。

西の端は甘粛省の「嘉峪関」、東の端は河北省の「山海関」とされており、まさに中国の広大さを体感できる構造となっています。

ちなみに、中国人の友達から「実家の近くに万里の長城があるからよく行っていた」という話を聞いてびっくりしたことがありました。

これだけ長いので、観光地化されている場所とされていない場所があるそうです。

北京からのアクセスもいい

万里の長城自体はとても長いですが、観光しやすいエリアとして知られているのが、首都北京からアクセス可能な場所です。

北京市内から2時間ほどで行くことができる場所もあり、最も有名なのが「八達嶺」です。

観光コースとしても整備されていて、馬5頭が横に並んで通ることができるという幅約6mの道を実際に自分の足で歩くことができます。

また、自然の景観を楽しみながら歩ける「慕田峪」は、ロープウェイに乗って見学することが可能で、初心者でも訪問しやすいという特徴があります。

実際どれくらい長い?

万里の長城と聞くと、「とても長いのだろう」という印象は抱くと思いますが、実際どれくらいの規模なのかはなかなか想像できないかもしれません。

しかし、その長さを正確に知ると、スケールの大きさに改めてびっくりするはずです。

ここでは公式に発表する数値や現在残っている部分の長さをもとに、万里の長城の長さについて解説していきたいと思います。

総延長は2万km越え!

万里の長城は、2012年6月に中国の国家文物局によって「総延長21,196.18km」と発表されました。

これは、秦・漢・明など歴代の王朝が建設したさまざまな長城を含んだ総合的な数値で、現存しない部分も含まれています。

中国の広大な国土を思い浮かべれば納得のスケールですが、それでもこの長さには驚きます。

ちなみにこの調査は中国が公式に万里の長城の全長を測定して発表した初の取り組みで、それだけでも歴史的な意義があります。

現在残っている長城の長さ

しかし建設された全てが今も残っている訳ではありません。

実際に観光することができる、現存する万里の長城の長さは、既に紹介したように6,352kmとされています。

この長さは、日本列島でいうと北海道から沖縄までをぐるりと囲めるほどの距離にあたります。

すべてが一本の直線でつながっているわけではなく、場所によっては二重・三重になっている箇所もあります。

地形や時代背景によって構造が異なるため、測定が非常に難しかったという背景もあるそうですが、それでもこれだけの長さが現存しているという事実には本当に驚きます。

最西端から最東端まで

現在の万里の長城の最西端は「嘉峪関」、最東端は「山海関」とされています。

この2点を結ぶだけでも6,000km以上あり、中国の北部を大きく横断する形になっています。

実際に観光する場合、万里の長城を全て巡ることは難しいですが、それぞれの地点で少しずつ異なる表情を見せてくれるのも、万里の長城ならではの魅力です。

いつ誰が何のために?

万里の長城は2000年以上にわたって中国の歴史とともに築かれていた巨大な建築物です。

どの時代にどんな目的で造られてきたのかを知ることで、実際に訪れた時にその壮大さや歴史の長さがより身近に感じられるでしょう。

ここでは、万里の長城が作られた時代やその背景について紹介します。

春秋時代に防御のための施設として

万里の長城のルーツは、春秋時代にさかのぼります。

この時代は中国全土がいくつもの小国に分かれていた時代で、各国が自分たちの領土を守るために、それぞれ独自に城壁を築いていました。

ちなみにこの頃の城壁は現在のように一本につながった長城の形では無く、防御壁として点在していました。

秦の時代に長城が統一される

秦の時代になると、ばらばらだった各国の城壁がつなぎ合わされ、一つの大きな防御線として再整備されました。

このときの目的は、北方からの侵入を防ぐことで、特に遊牧民族の南下を防ぐために、山や谷を利用しながら戦略的に長城が配置されていきました。

ちなみに北からの遊牧民の南下を防ぐことは、シルクロード貿易を保護しようとする目的があったそうです。

明の時代に現在の長城が再構築

現在観光地として整備されている万里の長城の多くは、実は明の時代に再構築されたものです。

この時代は外敵の侵入が再び問題となり、特に北京周辺を中心に長城の建設が進められました。

長年にわたり補強と拡張が繰り返され、石やレンガで頑丈に造られた長城が完成していきます。

現在の八達嶺など人気の観光エリアも、この明代に築かれたものが多くて、保存状態も比較的良好です。

観光で訪れやすい万里の長城エリア3選

万里の長城はとても長いので、一度の旅行で全てを回るのは難しいです。

しかし北京紀行にはアクセスしやすくて、それぞれに個性がある観光スポットがあります。

中でも、「八達嶺」「慕田峪」「箭扣」は旅行者からも人気のある代表的な観光エリアです。ここではそれぞれの特徴を紹介していきます。

八達嶺長城

北京市の北西約70キロに位置する八達嶺長城は、観光地としてもっとも有名なエリアです。

全長は約3.7キロ。南北に分かれたルートのうち、北側の「女坂」は傾斜がゆるやかで歩きやすく、初心者にもおすすめです。

一方で、南側の「男坂」は急な階段が続くためやや体力を要しますが、ロープウェイがあるので安心です。

また、山頂からは雄大な景色が一望できるほか、八達嶺長城博物館360度映像を楽しめる円形スクリーンもあり、インタラクティブに長城観光を楽しむことができます。

慕田峪長城

北京市内から北へ約70キロの場所にある慕田峪長城は、保存状態の良さで知られ、自然豊かな環境に囲まれています。

秋には紅葉が見事に色づく紅葉スポットとして多くの人が訪れています。

アクセスはロープウェイでの移動が便利で、体力に自信のない方でも無理なく長城の絶景を楽しむことができるエリアです。

私はこの慕田峪長城に行きました。

ちなみにロープウェイの乗り場までは少し坂道を歩きますし、長城のある場所まで到着したらそこを歩く必要があるので、動きやすい服装はここでも必要です。

箭扣長城

北京市懐柔区にある箭扣長城は、険しい山岳地帯の尾根に沿って築かれたことで知られ、整備がされていない「野長城」「残長城」としてそのままの姿をとどめています。

ただし登山は禁止されており、見学はあくまで遠くからの観賞に限られます。

それでも、その荒々しい自然と共にそびえ立つ石造りの風景には、整備された観光地ではなかなか味わえない迫力があります。

いつ行くのがベスト?

それでは万里の長城を訪問するのに一番良い時期はいつなのでしょうか。

春夏秋冬それぞれに気候・観光の特徴があって、長城の観光にはあまり向いていないといえる時期もあるので、ベストシーズンを見極めることが大切です。

ここでは、万里の長城を観光するのに最適な訪問時期と理由、そして混雑を避けるコツについて紹介して行きたいと思います。

ベストシーズンは9月末から10月初旬

万里の長城を観光するのに一番適した時期は、気候が安定して紅葉が美しい9月中旬から10月上旬です。

中でも9月末頃には気温が快適になって歩きやすく、かつ混雑のピークも少し外れているので理想的なタイミングです。

標高の高い場所に位置している長城では、強い日差しや風を受けやすいため、過ごしやすい気候であることは重要な要素となります。

景色の美しさと快適さを両立した時期を選ぶなら、このタイミングが狙い目です。

万里の長城観光を避けたい時期は?

一方で春は黄砂の影響があって視界が悪くなる日があるため観光には不向きです。

また、夏は気温が高いので長い階段や山道を歩く長城観光では熱中症のリスクが上がります。

冬になると11月からは路面凍結の恐れがあり、12月以降は積雪により足下が非常に滑りやすくなるほか、防寒対策をしていても寒さが辛い場合があります。

こういった時期は気候による負担が大きいので、避けた方が良いでしょう。

混雑を避けられるコツは?

とても混雑する時期を避けたとしても、万里の長城は世界遺産で中国国内外から多数の観光客が訪れる人気スポットであることは変わりありません。

特に中国の祝日や週末の午後は観光客が集中します。

混雑を避けたいなら、平日の朝早い時間帯に訪れるのがおすすめです。

人の少ない朝であれば、長城の壮大な景色を静かに楽しむことができますし、朝日が差し込む幻想的な風景にも出会えるかもしれません。

訪問時の注意点

万里の長城の観光を快適かつ安全に楽しむにはいくつか注意点があります。

例えば観光地とはいえ、標高が高くて整備されていない道も多いため、事前の準備を怠ると体長を崩したり、思わぬ事故にあう可能性もあります。

ここでは、服装や季節ごとの対策など訪問前に知っておくべきポイントを紹介します。

歩きやすい服装と装備で

実際に訪問するエリアにもよりますが、全体的に万里の長城は軽登山に近い環境での散策になります。

長い石段や傾斜のある道を長時間歩くことになるので、ヒールのある靴よりスニーカーなどの歩きやすい靴と動きやすい服装がおすすめです。

長城を歩いている間は日差しや風を遮る屋根も無いので、帽子もあると良いでしょう。

ちなみに私が訪問した時はバスツアーのような形で、観光できる時間が決まっていました。

長城はずっと先まで長く歩いて行くこともできますが、時間内に観光するためには自分の歩くスピードや疲れ度合いなどと相談しながら観光範囲を決めるのも大切です。

季節ごとの気候に備えることが重要

夏の万里の長城はとても暑くて熱中症のリスクがあるため、水分補給紫外線対策が欠かせません。

現地でも売店で飲み物を購入できますが、価格は市街地よりも少し高いので、あらかじめ準備しておいた方が安心です。

また冬は凍結降雪によって道が滑りやすくなるため、滑りにくい靴しっかりとした防寒具を用意するようにしましょう。悪天候の場合には無理をしない判断も必要です。

チケット購入と現地支出に注意

観光地として整備されている万里の長城ですが、入場にはチケットが必要なことが多く、チケット売り場が混雑している場合もあります。

特に人気のある八達嶺などでは、オンライン予約や事前購入が推奨されることもあるため、旅行前にチケットの情報を確認しておくと安心です。

また、現地の売店では飲料やお菓子が販売されていますが、観光地価格のため割高になる傾向があります。小銭や電子決済アプリなど、支払い方法の準備も忘れずにしておきましょう。

まとめ

世界遺産の万里の長城についてはよく知られているけれど、まだ行ったことがない人も多い場所ではないでしょうか。

訪問前に万里の長城の歴史や、観光する時のアクセス・観光エリアなどについて知っておくことで、余裕を持って計画を立てて楽しむことができるはずです。

また、季節によって気候が変わるため、服装などにも気をつけて観光に向かうようにしましょう。今回の記事が実際に観光する際に少しでも参考になれば嬉しいです。

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