
フィンランドと聞いて思い浮かぶものは様々です。日本でもブームになったサウナ、人気の根強いムーミンやサンタクロース、幻想的なオーロラ、マリメッコやイッタラに代表されるテキスタイル。落ち着いた空気感や洗練されたデザインが息づくフィンランドは、女子旅にもぴったりな旅先です。
この記事では、なかでも首都ヘルシンキに焦点を当て、定番観光スポット、現地で味わいたいグルメ、サウナ文化、見逃せない建築まで凝縮してご紹介します。筆者が実際に訪れた際の実感も交えながら、ヘルシンキの魅力を分かりやすく解説していきます。
- ヘルシンキの基本情報と旅行の安心ポイント
- ヘルシンキの定番観光スポット8選!
- 観光中に見ておきたい!ヘルシンキの珍しい建築について
- サウナ文化の本場「フィンランド流のサウナ」について解説!
- ヘルシンキのグルメ&カフェ情報
- まとめ
ヘルシンキの基本情報と旅行の安心ポイント
まずは、フィンランドやヘルシンキの基本情報について解説します。
フィンランドといえば?
フィンランドと言えば、「世界幸福度ランキング」で常に上位に名を連ね、豊かな自然とそれを愛する国民性で知られます。「森と湖の国」と呼ばれる通り、国土の約75%が森林、湖が多く、都市と自然が近接して、様々な場面で自然を体感できます。
社会的な側面としては、フィンランドでは女性の社会参画が進んでおり、政界を含む様々な意思決定の場で女性が活躍しています。2019年に34歳の最年少の女性首相が誕生したことも記憶に新しいです。教育水準が高く、少人数教育や教員の質の高さが評価されています。
また、Nokia、Wolt、Ouraなど国際的に知られる企業やプロダクトが生まれ、LinuxやMySQLの開発など、IT・スタートアップ分野でも存在感があります。
ヘルシンキの基本情報
ヘルシンキは、フィンランドの南、フィンランド湾に面する港湾都市で国の首都です。市の人口は約69万人、都市圏では約160万人です。1550年にスウェーデンのグスタフ1世が建設し、1812年にロシア支配下で首都に指定されました。
公用語はフィンランド語とスウェーデン語です。街では英語が通じやすく、通貨はユーロです。ヘルシンキの観光のベストシーズンは、6〜8月です。気温は20〜25度と快適で、街も賑わい、散策に最適です。
ヘルシンキの中心部はコンパクトで半日〜1日の散策でスポットを回ることができます。フェリーで約2時間でアクセスできるエストニアのタリンへの日帰り観光も人気です。
全体的に治安の良い国ではありますが、ヘルシンキ中央駅などでは観光客を狙ったスリがあることもあるので、注意は必要です。
ヘルシンキの定番観光スポット8選!
ヘルシンキは主に徒歩で移動することが可能ですが、バスやトラムなどの公共交通機関を用いるとより便利です。まずは、王道の見どころから解説します。
ヘルシンキ大聖堂
市内中心部にそびえる緑のドームが象徴的な大聖堂は、ヘルシンキのシンボルで、福音ルター派の大聖堂です。建築様式は、ネオクラシック様式で、1852年に完成しました。目の前には元老院広場があり、市民の憩いの場になっています。
ウスペンスキー大聖堂
北欧最大級のロシア正教会の大聖堂です。赤レンガ造りと金色のタマネギ形の屋根、クーポラが映えます。1868年にロシアの統治下に建立されました。内部の金色の祭壇や細かな装飾が施された壁画は見応えがあります。
キアズマ美術館
1998年にオープンしたフィンランド国内最大級の現代アートの美術館です。アメリカの建築家スティーブン・ホールによる設計の建物は、建物自体が必見の建築物になっています。
マーケット広場とオールド・マーケットホール
マーケット広場は、バルト海の港に面した青空市場です。新鮮な魚介類、ベリーなどのフルーツや野菜、民芸品などが並びます。夏の週末は規模も大きくなり特に賑わいます。オールドマーケットホールには、屋内の市場には魚介類、肉、乳製品、パン、コーヒーなど多彩な食材を扱う約20の店舗が並びます。
エスプラナーディ公園
市内中心部を東西に貫く公園です。フィンランドの偉人の像や噴水が点在し、散策やショッピングの合間の一休みに最適な場所です。
ユネスコ世界遺産のスオメンリンナ要塞
港沖すぐにある海上要塞で、世界遺産です。フィンランドの戦いの歴史を知ることができます。マーケット広場からフェリーで訪れることができます。スウェーデン支配下で砦が建設され、ロシアの支配下では海軍基地として利用されていました。
ヌークシオ国立公園
フィンランドらしい森林と湖の自然を楽しむことができる公園です。ヘルシンキから電車とバスでアクセスできます。公園内では、ハイキングやベリー&きのこ狩りなどの自然体験が楽しめます。
マリメッコ本社
マリメッコのファンであれば、ぜひ訪れたいのがマリメッコ本社です。マリメッコは、フィンランドを代表するテキスタイルブランドで、鮮やかな色使いとプリント柄が特徴です。本社では最新のマリメッコの商品や、アウトレット商品の購入ができます。社員食堂ではランチが楽しめます。
観光中に見ておきたい!ヘルシンキの珍しい建築について
ヘルシンキには、建築的な見どころも多くあります。ここでは、そんなヘルシンキで見られる建築についてご紹介します。
福音ルター派のデザイン教会
フィンランドの福音ルター派の教会は、カトリックの教会とは異なるモダンな建築が見られます。テンペリアウキオ教会は、岩をくり抜いて造られたユニークな建築です。別名「ロックチャーチ」とも言われます。天井は銅製のドームに覆われており、外観は教会らしからぬ佇まいが印象的です。
カンピ礼拝堂は、宇宙船を思わせる形と柔らかな曲線が特徴です。こちらは木のぬくもりを感じながら、静謐な時間が流れます。
カタヤノッカ地区のアール・ヌーヴォー建築
ウスペンスキー大聖堂があるカタヤノッカ地区には、19世紀末から20世紀初頭に建てられた、アール・ヌーヴォー様式の建築が多く残っています。建物の外観を眺めながら散策するのがおすすめです。
アアルトの建築
20世紀のフィンランドを代表する建築家と言えば、アルヴァ・アアルトです。アアルトは、フィンランドデザインの礎を作りました。アカデミア書店のカフェ・アアルト、フィンランディアホール、アアルト自邸やアトリエなどヘルシンキ周辺にアアルトの建築の見どころが集まっています。
見どころある現代建築
市民に親しまれているオーディ(Oodi)ヘルシンキ中央図書館や、大胆な空間のアモス・レックス美術館など、現代建築の見どころも外せません。
サウナ文化の本場「フィンランド流のサウナ」について解説!
日本でも近年ブームになったサウナですが、フィンランドはまさにサウナの発祥です。フィンランドでのサウナの入り方についてご紹介します。
フィンランドのサウナ文化とは
フィンランドでは、サウナは単なる入浴を超えた生活文化です。心身を整え、家族や友人との団らんの場として大切にされています。政治などの重要な話もサウナで行われると言われるほどです。
水着は施設によって、着用/非着用に分かれます。クールダウンには湖や海など天然の水風呂に飛び込むスタイルはフィンランドならではです。
フィンランドでのサウナの入り方
サウナでは、以下の入り方を試してみましょう。
1.体を洗う:シャワーなどで清潔に。
2.サウナ室へ:ベンチにタオルなどのシートを敷いて座ります
3.ロウリュを楽しむ:サウナストーンに水をかけ、ロウリュ(蒸気)で体感温度を上げます。
4.会話とリラックス:無理のない範囲で滞在します。白樺の小枝を束ねた「ヴィヒタ」で体をたたいて血行促進を促します。
5.外気浴・水分補給:サウナ室を出たらベンチで休み、水分補給。湖や海、プールでクールダウンをします。2〜5を好みに合わせて繰り返します。
ヘルシンキで訪れたいサウナ
・アッラス・シー・プール (Allas Sea Pool):アッラス・シー・プールは、マーケット広場のそばにあるシティサウナで、温水と海水プールがあり、港景色をみながら外気浴が楽しめます。
・ロウリュ(Löyly):海沿いのデザインサウナで、上質なサウナ体験の後には、直接海でクールダウンできます。
ヘルシンキのグルメ&カフェ情報
フィンランド料理は、素朴さと滋味深さが魅力です。伝統的な定番料理には、ミートボールやトナカイ肉のローストにベリーのソースを添えて頂く肉料理、ニシンやサーモンのグリルをハーブのディルと頂く魚料理、サーモンスープなどのスープがあります。
またフィンランドは、コーヒーの消費量が世界的に多い国としても知られています。シナモンロールは国民食なので、ヘルシンキに来たら色々なシナモンロールを試してみましょう。
ヘルシンキで訪れたいレストラン
・Sea Horse :地元にも人気な伝統的なフィンランド料理が楽しめる老舗レストラン
・Ravintola KuuKuu :モダンな店内で、質の良い伝統的な料理を頂けるレストラン
・Natura:2022年に「ミシュラングリーンスター(持続可能な取り組みをしているレストラン)」を獲得したレストランで、モダン北欧料理を楽しめます。
ヘルシンキで訪れたいカフェ
・Cafe Aalto:アルヴァ・アアルト設計のアカデミア書店の2階にあるカフェ
・Ekberg Cafe :フィンランド最古のベーカリーカフェで、常に賑やかな有名店です。
・Andante:温かみのあるインテリアの店内で、美味しいコーヒーを頂けるお店です。
まとめ
この記事ではヘルシンキの定番観光地や、見逃せない建築、日本でも人気のあるフィンランドサウナの情報、おすすめカフェ・グルメの情報まで幅広くフィンランド・ヘルシンキの魅力をご紹介しました。
コンパクトで歩きやすく、洗練されたデザインと自然が共存するヘルシンキ、素敵な建築など女子旅にもぴったりです。この記事をもとにヘルシンキの旅を描いてみてください。
◇経歴
・国際教養学部卒業
・外資系企業に勤務経験があり、アドミや会計分野で、インド人、カナダ人、オーストリア人、フランス人など様々な国の出身の同僚と働いた経験があります。
◇資格
英検1級、TOEIC 900点、IELTS 7.5 など
◇留学経験
大学時代に交換留学プログラムでイギリスの大学へ1年間留学し、リサーチの基礎や英語学について学びました。
◇海外渡航経験
・高校時代にシンガポールで3週間ホームステイをし、現地の高校で授業を受講した経験があります。
・大学留学中は休暇を利用してヨーロッパ各国を旅行し、多様な文化に触れました。
◇自己紹介
英語が好きで、子どもの頃から自ら進んで勉強してきましたが、日本式の文法やリーディング中心の学習方法では、なかなか話せるようにならず、苦労した経験があります。ネイティブキャンプでの英会話に助けられました。
英語学習に役立つ情報をまとめたブログも運営しておりますので、よろしければご覧ください。
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