フィリピンの
パラワン島は、
「フィリピンの最後の秘境」と呼ばれ、エメラルドの海、白い砂浜が美しく豊かな自然が魅力の島です。
例えばパラワン島のエルニドは、17世紀にスペインの航海者達が美しさに圧倒され「エルニド(海ツバメの巣)」と名付け、何もせずに立ち去ったという逸話があります。
パラワン島は「アジアのモルディブ」と言われる、高級リゾートがある一方で、島には先住民族が住む村やフィリピンの文化が残り、素朴で温かみのある町の雰囲気も魅力です。
旅行者の予算によって様々な楽しみ方ができる島であるとも言えます。
「パラワン島とはどんな場所?」
「パラワン島の魅力とは?」
「パラワン島に旅行する費用はどの位?」
この記事では、こんな疑問にお答えします。
フィリピン旅行やフィリピン留学中の遊びの計画に是非お役立てください。
- パラワン島の基本情報
- パラワン島が「フィリピン最後の秘境」と呼ばれる理由とは?
- パラワン島へのアクセスと交通費の目安
- 泊まってみたい、パラワン島のホテル
- アクティビティやツアーの費用
- 現地での食事や移動の費用
- まとめ
パラワン島の基本情報
パラワン島はフィリピンの南西に位置し、南北400kmにわたる、細長い形の島です。
州都はプエルト・プリンセサで、島の真ん中にあります。
島の大部分は山岳地帯で、透明度の高い海に囲まれています。
パラワン島の見どころには、世界遺産に登録されている「プエルト・プリンセサ地底河川国立公園」や「トゥバタハ岩礁海中公園」、ユニークな景観美の北部のエルニドや、透明度の高い海のコロンなどがあります。
パラワン島の気候は西と東で異なります。
エルニドやコロン・タウンの西側の気候は、雨季(6〜10月)と乾季(11〜5月)に分かれます。
一方、プエルト・プリンセサを含む東側は雨季と乾季の区別はそれほど明確ではありません。
パラワン島が「フィリピン最後の秘境」と呼ばれる理由とは?
パラワン島は「フィリピン最後の秘境」と呼ばれますが、それには理由があります。
近年までリゾート開発が進んでいなかった島
パラワン島は、フィリピン諸島の中心部であるルソン島から少し離れた場所に位置するため、リゾート地としての開発が遅れ、独自の自然環境が残されていました。
近年はリゾートの開発も進んできており、コロナ明けの2022年にはエルニドタウンにアジア資本の大型ホテルが2軒立つなど観光地化は急ピッチで進んでいます。
パラワン島にも開発の波が押し寄せて来ているため、手つかずの自然も少しずつ失われてきているのが現状です。
神秘的な雰囲気の自然
パラワン島の自然には、エメラルドグリーンの海、白砂の砂浜、マングローブといった南国リゾートのイメージだけではなく、黒石灰岩の景観、地下河川、洞窟など神秘的な雰囲気を感じられます。
また、パラワン島には、多くの珍しい動植物が生息しています。
豆ジカやキングコブラなどの珍しい動物がその例で、多様な生物に関しても、パラワン島が「フィリピン最後の秘境」と呼ばれる所以となっています。
パラワン島へのアクセスと交通費の目安
パラワン島へのアクセスにはマニラからの飛行機での移動が一般的です。
マニラ以外にもセブ島やボホール島、クラークからの直行便が数は少ないものの運行しています。
パラワン島には、州都のプエルト・プリンセサ空港(PPS)、エルニド・リド空港(ENI)、ブスアンガ空港(USU)の3つの空港があります。
成田空港(NRT) →マニラ ニノイ・アキノ国際空港(MNL)
成田空港(NRT)からマニラのニノイ・アキノ国際空港(MNL)までの飛行機での所要時間は、約4.5〜5時間程度です。
成田からマニラへの航空券は、航空会社やシーズンによって価格が異なります。
フルサービスキャリア(ANA、JAL、フィリピン航空など)
ピークシーズン(GW・夏休み・年末年始):往復60,000〜120,000円
オフシーズン:往復30,000〜60,000円
LCC(セブパシフィック航空、エアアジア、ジェットスター、ZIPAIRなど)
ピークシーズン:往復40,000〜80,000円
オフシーズン:往復20,000〜40,000円
マニラからの国内線
マニラからパラワン島への移動は、目的地によって利用する空港を選びます。
①プエルト・プリンセサとエルニドを巡る旅
まずマニラからプエルト・プリンセサ空港に到着し、サバンを経由して、バスでエルニド・タウンに向かいます。
エルニドでアクティビティを楽しんだ後にエルニド空港からマニラに戻ります。
②北部のコロンとエルニドを巡る旅
まずマニラからブスアンガ空港に到着します。
コロンからフェリーもしくは飛行機でエルニドに向かいます。
エルニドでアクティビティを楽しんだ後、エルニド空港からマニラに戻ります。
国内線の飛行時間は約1〜1.5時間です。
直行便を運営している主な航空会社は、セブパシフィック航空、フィリピン航空、フィリピン・エアアジアの3社です。
片道航空券の最安値は、2,300円程度で、オフシーズン(6月など)は、2,300〜4,500円台が多く、ピークシーズン(3月など)は、7,000〜21,000円程度まで値上がりします。
通常期では、約7,000〜9,000円程度が一般的です。
航空券は直近になると価格が上がるため、旅行の日程が決まり次第早めに予約をすることで、お得に購入することができます。
泊まってみたい、パラワン島のホテル
パラワン島には魅力的なホテルが多くあります。
特に高級リゾートホテルは、他国と比べてリーズナブルに宿泊できるところが多いです。
エルニド リゾーツ - パングラシアン アイランド (El Nido Resorts - Pangulasian Island)
パラワン島の高級リゾートの中でも特に人気の高いホテルです。
1島1リゾートスタイルのホテルで、島には宿泊客とホテルスタッフのみしかいないため、ラグジュアリーでプライベートな空間を楽しむことができます。
ハネムーンや特別な記念日、ファミリー旅行に最適です。
1泊あたり約12〜15万円程度です。
カワヤン アイランド リゾート(Cauayan Island Resort)
カワヤン アイランド リゾートはエルニドの離島に位置する高級リゾートです。
全室ヴィラタイプで、リゾート内でカラフルな鳥やサル、季節によってはウミガメの産卵を見ることができます。
リゾート内のレストランで提供される食事にも力を入れており、新鮮なシーフードを使った多国籍料理を楽しむことができます。
宿泊費は高級リゾートの中では比較的お手頃で、1泊あたり約8〜9万円です。
プリンセサ ガーデン アイランド リゾート & スパ (Princesa Garden Island Resort and Spa)
プエルト・プリンセサ市内中心部から約4kmの場所にあり、アクセスしやすい場所に位置するリゾートです。
中級〜高級のバランスの良いリゾートとして人気があります。
リゾート内の施設が充実しており、屋外プールやスパ、ミニゴルフ、ビリヤード、子供が楽しめる場所などがあります。
客室は、ツイン、ダブル、ヴィラタイプなど様々なタイプがあります。
グループ旅行や家族旅行に最適です。
1泊あたり1.5〜2.5万円程度です。
アストリア パラワン リゾート(Astoria Palawan)
プエルト・プリンセサ市内中心部から車で1時間ほどの場所に位置します。
世界遺産の地下河川にアクセスをするのに便利です。
プライベートビーチエリア、インフィニティープール、子供の遊び場などがあります。
館内はトロピカルカラーを基調としたモダンで明るいデザインです。
全室に薄型テレビ、無料WiFi、エアコンなどの設備が整っています。
ホテルは環境に配慮した建築資材を使用し、パラワンの自然との共存を目指す持続可能なホテルとして注目されています。
1泊あたり1〜1.5万円程度です。
アクティビティやツアーの費用
自然が美しいパラワン島では、多彩なアクティビティやツアーが楽しめます。
・アイランドホッピング
様々な島々を巡り、合間にカヤックやダイビング、バーベキューなどを楽しみます。
エルニドやホンダ湾でツアーが開催されています。
グループツアーとプライベートツアーがあり、グループのツアーの場合、5,000〜8,000円程度、プライベートツアーは、2名で20,000円程度です。
・ダイビング&シュノーケリング
世界的にも透明度が高くて有名なパラワン島では、ダイビングやシュノーケリングが人気です。
初心者向けの体験ダイビングは、1回8,000〜10,000円程度です。
世界遺産のトゥバタハリーフスや、コロンでの沈没船ダイビングは料金設定が高めとなっています。
・地下河川クルーズ
プエルト・プリンセサ地底河川国立公園のクルーズは、人気ツアーです。
ツアーは6,500円程度が相場で、通常ランチや送迎が含まれています。
現地での食事や移動の費用
ここでは、現地の食事や移動の費用について解説をします。
食事について
パラワン島では、新鮮な魚介類を用いたシーフード料理や、フィリピンのローカル料理、美味しいフルーツなどを楽しむことができます。
パラワン島ならでの名物料理には、タミロクという木虫を酢やスパイスでマリネをして食べるクセの強い牡蠣のような味がする料理や、クロコダイル・シシグというワニの肉を刻んでスパイスで炒めた料理などの珍味、ラトという海ぶどうの酢の物などがあります。
1食あたりの食事の予算としては、ローカルレストランや食堂では、1食500〜1,000円が目安です。
高級レストランでの食事の場合は、1食で数千円かかることもあります。
移動手段
パラワン島の移動手段としては、トライシクル、タクシー、バス・ジープニー、乗合バンなどがあります。
移動手段 | 料金の目安 | |
トライシクル(三輪タクシー) | 100~300ペソ (約260~770円) | 短距離移動に利用 |
タクシー | 300ペソ前後(約780円前後) | 都市部を中心に利用される。 初乗りは約40ペソ |
バス | 350~550ペソ(約910~1430円) | エアコンの有無等によって料金が変動 |
乗合バン | 700ペソ (約1,820円) | プエルト・プリンセサ~エルニド間、予約制 |
まとめ
以上、パラワン島を訪れる際の各種費用についての解説をしてきました。
パラワン島に旅行をする際の費用の参考になれば幸いです。
フィリピンには、タガログ語やパラワノ語といった現地の言葉もありますが、学校教育では英語で行われるなど、都市部や観光地では基本的に英語が通じます。
旅行の前に英会話を勉強することで、旅行中もより不便なく過ごすことができます。
事前学習には、24時間利用可能な『ネイティブキャンプ英会話』で英会話を練習し、英会話に慣れておくことがおすすめです。

◇経歴
・国際教養学部卒業
・外資系企業に勤務経験があり、アドミや会計分野で、インド人、カナダ人、オーストリア人、フランス人など様々な国の出身の同僚と働いた経験があります。
◇資格
英検1級、TOEIC 900点、IELTS 7.5 など
◇留学経験
大学時代に交換留学プログラムでイギリスの大学へ1年間留学し、リサーチの基礎や英語学について学びました。
◇海外渡航経験
・高校時代にシンガポールで3週間ホームステイをし、現地の高校で授業を受講した経験があります。
・大学留学中は休暇を利用してヨーロッパ各国を旅行し、多様な文化に触れました。
◇自己紹介
英語が好きで、子どもの頃から自ら進んで勉強してきましたが、日本式の文法やリーディング中心の学習方法では、なかなか話せるようにならず、苦労した経験があります。ネイティブキャンプでの英会話に助けられました。