皆様の企業が用意している英語研修の期間はどのくらいでしょうか。
とあるメディアによると、新人研修の約8割が3ヶ月以内に終了し、1年近い研修は1割にも満たないという報告をしています。
また、多くの企業が英語研修を実施していますが、3ヶ月以内を想定している場合が多いようです。
限られた時間の中で英語を確実に伸ばすために、担当者様からよく聞くお悩みとして下記が挙げられます。
・今よりも効率よく社員の英語力を高めたい
・英語研修の受講率を上げたい
・社員の英語学習成果を可視化したい
せっかく英語研修を設けても、受講した社員の英語レベルが期待通りに伸びないことは会社にとって問題ですよね。
一方で、毎日受講していてもなかなか英語力が伸びず、実践の場で活かせないという場合があります。
今回は、そんな伸び悩む英語学習を飛躍的に改善する「カランメソッド」についてご紹介いたします。
Contents
毎日受講するだけでは英語が伸びない理由
とある企業の担当者様から、このようなご相談を受けたことがございます。
- 「英語研修の受講率はいいが、なかなか社員の英語が伸びていないように感じる。」
- 「0レベルの社員を3ヶ月以内にどうにか英語が理解できるレベルまで伸ばしたいが、中学英語も怪しいので心配。」
今回のケースでは、上記のように3ヶ月という期限が決まっており、英語のレベルがなかなか伸びないというご相談でした。
また、各社員様の受講状況を担当者様に確認したところ、初級レベルの社員様の多くが文法の教材ばかりを受講され、ある程度話せる社員様はスピーキング教材やフリートーク教材などを受講されていることがわかりました。
そこで私は担当者様にこのようなお話をさせていただきました。
文法の教材でも、講師と一緒に文章を読み上げたり、エクササイズで問題を解くことで「アウトプット」をしている気持ちになるかと思います。
もちろん英語を話すこと自体「アウトプット」でございますので、間違っているわけではありません。
しかし、文法の教材といわゆるアウトプットを学べる教材であるスピーキング教材とでは、大きな差がございます。
それは、「自分の頭の中で文章を組み立て、自分の言葉で正しい英語が口に出るかどうか。」
文法の教材は用意された文章を読み、ターゲットとなる文法が使えるようになるためのエクササイズになっているため、意外と文章の組み立てが楽になるように設計されています。
これは、文法を理解する第一歩としてとても大事なプロセスです。
しかし、それを応用するためには、“自分の言葉で”話せるようになる必要がございます。
毎日受講しているが英語が伸びないという悩みを抱えている担当者様・社員様がいらっしゃいましたら、もう一度、ご自身の学習方法を見直してみると良いかと存じます。
カランメソッドが選ばれる理由
先に述べたように、英語学習ではアウトプットの機会がないとなかなか上達が望めません。
しかし、初心者がいきなりフリートークに挑戦しても、何を話していいのかわからず辛いだけですよね。
そこで、インプットもアウトプットも確実に伸びる教材「カランメソッド」をおすすめさせていただきます。
カランメソッドとは、通常の4倍の速度で英語を習得できるロビン・カランが作った独自のメソッド。
レッスン中は生徒側が英語を多く話せるようにデザインされており、教科書を使わずにリスニングを頼りにレッスンが進むため、通常の4倍の速度で英語を習得することができます。
このカランメソッドが選ばれる理由は、大きく分けて4つ。
- 幅広いレベルに対応した12段階のステージ
- 個々のレベルに合わせたステージからのスタート
- 短時間で確実に英語力を伸ばせるメソッド
- 英語を日本語なしに理解し、素早く反応するための英語脳の習得
さらに、カランメソッドを弊社ネイティブキャンプで受講することのメリットは、
- プログラム正式提携校である信頼できるレッスンの質
- 24時間365日、時間や場所を選ばず受講ができる
- カランメソッド以外のレッスンが受け放題 ※1
- カランメソッドと合わせて学習できる教材が6,000以上
- 世界110ヶ国を超える講師陣
- 日本人によるカウンセリング
- AIによるスピーキングテスト
- 受講者の進捗状況をリアルタイムで管理
※1:プランによって異なる場合がございます。詳しくは、お問い合わせからご確認ください。
そんな、多くの企業様に選ばれているカランメソッドの受講方法を確認してみましょう。
カランメソッドの受講方法
カランメソッドは、通常の英語学習ではない独自のルールがあり、そのルールを知らずに学習を進めると、確かな効果が出ないまま英語学習を進めてしまう危険性がございます。
カランメソッドの特徴と陥りがちな間違い
まずはカランメソッドの特徴をご紹介いたします。
【カランメソッドの特徴】
- 講師のリードに合わせたシャドーイングのようなレッスン
- フルセンテンスで答える
- 短縮形を使う
- 講師がレッスンをコントロールする
- テキストを見ずに進める
- レッスン全体の70%が復習時間
- ノンストップで話し続けるレッスンはまるで英語のシャワー
レッスン時に講師が話すスピードはとても速く、早口で話しても追いつかないほどと言われています。
また、最初から完璧に講師の言葉をリピートできなくても、口をとにかく動かし、何度も繰り返していくうちに喋れるようになるというのが特徴です。
カランメソッドをやっても効果が出ないと悩む方の中には、
- レッスン中にテキストを開いている
- 講師にゆっくり話すようにリクエストをしている
- 聞き取れなかった文章を復習をしない
と言ったことがございます。
レッスン中にうまく話せない時、テキストを開いて目で見て確認したいという気持ちもわかりますが、それでは通常の教材を使ったレッスンと変わりありません。
また、早い英語を聞くことで英語脳を習得するメソッドで、講師がゆっくり話していては、頭の中で翻訳する力が伸びるだけで、本来習得すべき効果は得られません。
カランメソッドでは、そのようなリクエストを受け入れないよう、講師・生徒ともに「講師がレッスンをコントロールする」という認識を持つことが大切とされています。
そのため、講師は生徒からのリクエストや質問を受け付けることはありません。
そして、「とりあえずカランメソッドを受講していれば、そのうち英語ができるようになる」という勘違いから、復習をしないという方が意外と多いように感じます。
カランメソッドのレッスンでは、レッスン全体の70%が復習時間となっており、復習がいかに大事かを気づいていただけるかと思いますが、聞き取れなかったりわからなかったりした単語・表現などをそのままにして、内容の確認もせずに次のレッスンで話せるようになるということはほとんどありません。
また、カランメソッドの効果がすぐに現れないと感じ、一時的に辞めてしまう人もいますが、時間を開けてしまう事はとても勿体無い事でございます。
よくカランメソッドの頻度はどのくらいがいいかご相談を受ける事がございますが、弊社では必ず1日1回はご受講いただくことをおすすめしております。
弊社、法人向けサービスでは1日1回のカランメソッドがご受講いただける「法人プレミアムプラン」がございます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
カランメソッドのルール
続いてはカランメソッドのルールについてご紹介いたします。
こちらはカランメソッドの特徴にも似ているところがございますので、簡単にまとめさせていただきます。
【カランメソッドのルール】
- 講師のリードに合わせなければいけない。
- フルセンテンスで答えなければいけない。
- レッスンを止めてはならない。
- テキストをリーディングパート以外で見てはならない。
- カメラをオンにし、表情や口の動きが見えるようにする。
カランメソッドでは、講師は口の動きや表情も注意深く見ています。より効果的な学習を進めるために、カランメソッドではカメラをつけた状態で臨みましょう。
もし、学習方法やルールについて分からないことがあれば、日本人によるカウセリングを受けることも可能でございます。
カランメソッドの進み方
続いて、カランメソッドの進み方をご紹介いたします。
まずは、カランメソッドに出てくる用語を確認しましょう。
【カランメソッドの用語】
- New work・・・Q&Aとも呼び、新しい単語や熟語を学ぶパート。
- Reading・・・テキストを読み上げるパート。
- パラグラフ・・・カラン機構が定めたページ数のようなもの。進捗は全てパラグラフで管理されている。
- ヘッドワード・・・覚えるべき単語やフレーズ。各パラグラフにヘッドワードが設定されており、ヘッドワードの例文はカラン機構によって決められている。
- Daily revision(デイリーレビション)・・・前回の学習を復習する時間。
- FSR(フルステージレビション)・・・Full Stage Revisionの略。該当のステージを最初から最後まで全てのQ&Aを復習する。各ステージが終わると必ず行われる。
- QSR(クイックステージレビション)・・・Quick Stage Revisionの略。該当のステージでカラン機構が定めた重要なQ&Aのみ復習する。偶数のステージが終わった時のみ行われる。
それでは、カランメソッドの進み方を見ていきましょう。
【カランメソッドの進み方】
初回のレッスンは、レベルチェックテストになっており、講師が診断したステージから開始されます。
レベルチェックテスト後、初めてのレッスンではNew workのQ&Aから始まります。
レベルチェックテスト後、2回目のレッスンからはレッスンの始めに「Daily revision」がございます。
「Daily revision」は、そのパラグラフより6パラグラフ戻った内容から復習を行います。
《New work(Q&A)〜readingの流れ》
1. New workでは、まずはヘッドワードのリピートを行います。
※ その後、講師がジェスチャーなども使いつつ「ヘッドワード」の説明や例文の紹介をします。耳を澄ませて聞きましょう。
2. 「Let’s practice.」と言われたら、講師が2回質問を繰り返しますので、2回目の質問が終わったら即座に回答をします。
※ 回答はフルセンテンスで、「Yes/No」を選ぶ問題であっても、回答がすぐにできなかった場合は講師がリードします。講師のリードに合わせて回答をしましょう。
3. 一通り質問と回答の練習が終わったら、次のヘッドワードに移ります。そこからは1・2番目の繰り返しです。
4. 残り5分になったら、リーディングパートが始まります。本を開き、指定されたところから読みましょう。
カランメソッドでは、生徒が回答を選択できる形式もありますが、それが事実と異なる場合であっても問題ないとしています。
本当は「Yes」だったとしても訂正する必要はありません。それがカランメソッドの「講師がレッスンをコントロールする」という特徴の一つです。
なお、リーディングパートは、New workが22パラグラフ進んだ時から始まります。
その後も22パラグラフ前後離れた状態をキープするよう講師はリードしますので、差が縮みすぎた場合に講師からストップをかけられ少し前のパラグラフを読むように声がけがある場合がございます。
こちらは、リーディングによる復習のタイミングが22パラグラフ前後離れているのがベストとであると、カラン機構が決めたルールに則ったものでございます。
効果的な復習方法
最後に、効果的な学習方法についてご紹介いたします。
ポイントは3つ。
- 聞き取れなかったヘッドワードやQ&Aは、教材を見て確認する。
- 教材を見ても理解できなかった場合は、辞書を引くかフリートークなどを受講し講師に質問をする。
- 長い文章や苦手な発音は、口を大きく開けて何度も口に出して練習をする。
文章を丸暗記する必要はありませんが、分からなかったものを調べたり聞いたりするようにすると、次回のレッスンで頭に状況を思い浮かべながら進めることができるようになります。
また、うまく話せない方の多くが、口を大きく開けていない場合があります。
英語は日本語よりもたくさん口を動かして発音しますし、舌の動きが少し違うだけで違う単語に聞こえてしまいます。
カランメソッドの速いスピードの中で、しっかりと発音をするためには大げさに口を動かして発音するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はカランメソッドの効果的な学習をメインにご紹介させていただきました。
カランメソッドは法人会員様にとても人気の教材でございます。
ビジネス英語を学習する上で、ベースとなる基本的な文法や単語の学習は欠かせません。
そのベースをいかに素早く身につけ、ビジネス英会話の習得につなげるかが重要です。
また、カランメソッドでは自分の思ったレベルよりも低いところから始まることがほとんどです。
速いスピードに慣れ瞬発力を磨く際に、知らない単語ばかりが出てくるよりも、知っている単語や文法が出てきた方がやり易いので、レベルが低かったことに落ち込まず、学習をコツコツ進めるようにしましょう。