- Step1. カランメソッドの理解
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カランメソッドは非常に繊細に作りこまれているメソッドであり、レッスンの進め方は学習効果を考慮したうえで決められているため、講師は会員様の要望ではなくメソッドで決められた進め方を遵守するよう教育されています。
- Step2. レベルチェックテストを受講
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カランメソッドを受講される場合には最初に別途レベルチェックテストを受ける必要があります。
(この段階で教材を用意する必要はございません)テストの結果、ステージ1~12のどこかに割り振られ、次回から該当ステージを頭から進めていくことになります。
(テスト後に講師から指定された教材をご購入いただくことになります)第1回目のカランレッスンにて講師がレベルチェックテストを実施し、結果をレッスン後メッセージにてお伝えします。レベルチェックテストが早く終了した場合にはデモンストレーションを行います。
「ビジネスカラン」、「カランキッズ」ではレベルチェックテストはありません。
「ビジネスカラン」は「カランメソッド」のステージ8~10を修了したレベルの方が対象となります。
「カランキッズ」は一律ステージ1から開始してください。テスト内容
講師が特定の単語・文法事項が盛り込まれた質問をし、それに対して回答いただく形となっており、時間をかけずにスムーズに答えられるかを確認します。
回答ルール
その1 :
その文章全体を理解できているか、スムーズに使用することができるかを確認しているため回答は省略せずに質問文と同じ単語・文法でフルセンテンスで答えます。
その2 :
なるべくNoで答え始め、その後に肯定文を答えます。
例) No, the pen isn't in the book, it's on the book.
- レベルチェックテストは、実際のカランメソッドとは進め方が異なります。
- レベルはスピーキングとリスニング力をベースに判断されます。
- 該当箇所の知識がある場合でも実際に使用できていないと判断された場合、低いステージから始まる可能性もございます。
- 他校にてカランメソッドを受講された方も、再度テストを受けていただく必要がございます。
- Step3. カランメソッド教材の購入
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リーディングパートでは教材が必要となりますのでご購入をお願いいたします。
教材の購入方法、教材・関連ソフトウェアのダウンロード及びインストールでお困りの際にはネイティブキャンプ会員様サポートセンターまでお問い合わせください。
- Step4. レッスンを受けてみよう
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レベルチェックテストが終わり教材を購入したらカラン予約を取り実際にレッスンへ進みましょう。
レッスン1回目では全てが新しい内容となります。 レッスン2回目以降は Revision (復習) を中心としたレッスンの進め方となります。
最初はレッスンのスピードが速いと感じるかもしれませんが、すぐに慣れて聞き取れるようになっていることが実感できるようになります。
まずは思い切って始めてみましょう!
カランメソッドでは基本的に講師の質問に対して回答をする形でレッスンの大部分が進んでいきます。
大きく分けて以下4つの内容に分かれます。
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復習
Revision - レッスン全体の70%
レッスンは前回習った内容の復習から始まります。
復習が大事なことがわかっていても、時間の都合で中々追いつかないという方もいるでしょう。
カランメソッドでは復習を生徒に託すのではなく、レッスンの進行に組み込むことで確実に誰もが復習を行っていけるように設計されています。
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新単語/表現
New work - レッスン全体の20%
次に新しい単語や表現を学びます。
イラストを使用して視覚的にもその単語をイメージし易くしており、イラストが無い場合には講師はジェスチャーを多用することによりイメージ化を手助けします。
新しい単語や表現を学んだ後は、それらの含まれた文章を使って文章の中でその表現の使い方を練習していきます。
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リーディング
Reading - レッスン全体の10%
過去に行った質問文や回答を読む練習です。
オンラインでは講師が同時に読むと生徒側の声が聞こえなくなってしまうために、生徒が一人で読み進めていきます。
講師は間違いに耳を研ぎ澄ませているので、ミスがあればその都度修正してくれます。
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聞き取りとライティング
Dictation - 自習
聞き取りとライティング(ディクテーション)はオンラインレッスンでは授業中に実施せず、自習として行っていただきます。カランレッスンをご利用いただく方はカラン機構の自習用プラットフォームをご利用いただけます。(カラン未受講者を除く)
- カランメソッドでは会員様の教材にはページ番号がなく、代わりにパラグラフ番号が付いているため、講師は「◯◯パラグラフを見てください」と指示します。(リーディングの時間のみカラン教材の閲覧がある場合がありますが、基本的にレッスン中に教材を見ることはありません)
- ページ番号ではないのでご注意ください。
カランメソッドのルール
-その裏に隠された意図とは!?-
カランメソッドは学習者の抱える問題と真摯に向き合い、とても繊細かつ効果的にデザインされたメソッドです。
それにも関わらずその良さがイマイチ学習者に理解されないこともあります。
制作者がどのような意図を込めてこのメソッドを作り上げているのかを紐解いていきましょう。
- 講師は質問を2回繰り返し、回答を与えながら生徒を引っ張ります
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カランメソッドは非常に繊細に作りこまれているメソッドであり、レッスンの進め方は学習効果を考慮したうえで決められているため、講師は会員様の要望ではなくメソッドで決められた進め方を遵守するよう教育されています。
講師は質問をする際に2度同じ質問をします。
1回目はジェスチャーなどが入るため、少しスピードが遅くなることがありますが、2回目は質問文だけを高速で読み上げます。そして、質問が終わると間髪入れずに生徒の回答をリードし始めます。その理由は
生徒が答え始めるのを待っていると、母国語に翻訳し始めてしまいます。
本物のカランメソッドでは、質問が終わった後に、反射的に英語を話させることに狙いがあります。
講師は、質問が終わったら生徒の回答をリードし始めるよう教育を受けています。生徒は全てを講師頼みで受け身の姿勢になってしまうことも考えられます。
ただ答えをコピーするのではなく、「自ら答える姿勢」を持つことが大事であることは言うまでもなく、講師のリードなしでも回答できるように意識を高く持つ必要があります。理想的には、講師と生徒が同時に回答を口に出している状態がベストです。
もし回答するためにリードが必要不可欠であれば、講師の正しい発音を聞きながら回答をなぞる形で答えます。
- テキストを見ることができません
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リーディングの時間を除いて、レッスン中にテキストを見ることは一切許されません。
その理由は
カランメソッドは、スピーキングとリスニング能力の向上を願う学習者を念頭に置いています。
英語のスペリングは発音と関係性が薄いこともあり、読み書きを中心としてきた日本人は聞き取りも話すのも苦手としています。
音を頼りに言語学習することが重要なのです。
- フルセンテンスで答える
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自然な会話の流れとしては「Is the pencil black?」と質問された場合、「Yes, it is / No, it isn't (または Yes / No のみ)」 と答えますが、カランメソッドのレッスンでは「Yes, the pencil's black. / No, the pencil isn't black, it'sred.」と質問文の中の全ての単語とその文法構造を使って答えなければなりません。
その理由は
- しっかりとした文法構造を身につける
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これは、しっかりと意味の通じる文章を用いて英語を話せるようになるためのトレーニングです。英語で意思疎通を取るためには単語だけでなく、しっかりとした文法構造を身につける必要があるからです。
聞いてわかることだけではなく、自らも言えるように自分の口を動かして練習する必要があるのです。
- 短縮形を使う
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講師も生徒も共に短縮形を使用することが求められます
その理由は
ネイティブスピーカーは普段の会話で常に短縮形を用いて話すのが自然なことであり、彼らの会話を聞き取れるようになるためにも、初期の頃から短縮形に慣れることが重要だからです。
- 可能な限り回答は否定で始め、肯定文で答える
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講師は質問をした直後に「No~」と生徒の答えを決めてしまうことがあります。
- ビギナーレベルであるStage1の初期には当てはまりません。
その理由は
より長い文章を練習できるように、なるべく「No」を選ぶように講師は教育されているからです。
否定文と肯定文の両方を練習でき、反対の意味を持つ単語を学ぶことができます。- 毎回ではなく、Yes? No? と確認する場合もあります。
- 講師が答えを求める
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「No~」と答えさせられた際に、「でも本当は早起きしたのに…」と思う方もいるかもしれません。
しかし、カランメソッドでは回答が事実かどうかは必ずしも重要ではありません。その理由は
反射神経・文章作成能力を高める
講師は質問した後、1秒でも早く生徒に話し始めさせることを使命としています。よく勘違いされますが、カランメソッドは会話ではありません。
質問に対して答える形式なので会話をしているように思われるのでしょうが、自分で考えた答えを言うことが重要なのではなく、英語の反射神経・文章作成能力を高めることが重要であり、その点に集中してトレーニングを行うためのメソッドなのです。
上図の場合、真実を探そうと考え込んでしまっている時間は無駄な時間 (本当ならもっと英語を話すことができたはずの時間) であり、これが積み重なれば少ないレッスン時間の中では大幅なロスとなってしまいます。
また、答えは何かなと考え込んでいる際は、恐らく日本語 (母国語) で考えてしまっていることでしょう。カランメソッドの重要な目的の1つである英語脳の確立という点でマイナスとなってしまいます。
そこで、答えが事実かどうかにこだわるのではなく、レッスン中は正しい英語をとにかく沢山話すことのみに集中することが大切なのです。
- Yes? No? や、その他の2択を聞かれることがある
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Noを選ぶのが必須では無い場合、講師は Yes? No? と素早く質問します。
また、質問の内容によっては講師は「What time do yousleep at night?」と質問した後に、「I sleep at 10? 11?」と2択で聞いてくることがあります。その理由は
Noを選ばせても文章が長くなるわけではない場合や、確認した方が良い場合があるからです。その場合、講師はチョイスを与えます。生徒側も素早く返す必要があり、答えが事実かどうかはそこまで重要ではありません。 考えるのに時間がかかってしまうようでは本末転倒なので、その場合には素早く何かを返してしまうのが良いでしょう。
- スピードが大切! 講師・生徒共にレッスンを止めてはいけない
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カランメソッドでは質問が速く読まれることが有名ですが、文章を読むスピードが速いだけではありません。講師は質問文を読み上げた直後にすぐに生徒のリードをするために回答を与え始めます。 レッスン全体を通して沈黙が発生することはなく、それは講師の努力だけではなく生徒側の積極的な参加態度が必要になります。
その理由は
実際の自然な会話は、教室の中の英語の授業のように遅くはないため、授業中にしか通じない英語ではなく、誰にでも通じる本物の英語力を身につけて欲しいという願いからです。
母国語へ翻訳させないように講師は質問が終わると即座にリードを始めます。生徒側も、母国語で考えることが少しでもなくなるようにその行動の意味を理解し協力する姿勢が問われます。
カランメソッドは講師と生徒の双方が協力することで最高のメソッドとすることができるのです。
- 生徒のどんなミスも見逃さず、即座に何度でも修正します
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1回の修正は3回までと決まっているのですが、同じミスを繰り返した場合は何度でも繰り返し修正します。講師は決してミスを許容しないように教育されているからです。
- フリーカンバセーションではない
- 修正なくして上達なし(修正があるから上達するとポジティブに捉える)
- 生徒のレベルに関係無く、ステージ1からしつこく行われる
- 間違いや変な癖は早い段階から直した方が良い
学習者は間違えて当たり前。
落ち込む必要はありません。
- レッスン中に質問を受け付けることはありません
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スピード感溢れるレッスンの性質上、質問をしようと思ってもする時間は本来ありません。仮に強引にレッスンを止めて質問しようとしても、講師はそれに応じることは許されていません。
その理由は
たくさん話すことに集中する為
レッスンの目的は、生徒が少しでも多くの時間をスピーキングに費やすことにあります。少しわからなかったからと言ってその都度レッスンを止めていては大幅に時間をロスしてしまうことでしょう。理解できないものの中には、学習が進んではじめて分かるものもあります。
レッスン中は沢山話すことに集中しましょう。
- 生徒が講師に注文をつけることはできません
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レッスン中に「このトピックはもう分かっているからやらなくていい、スキップしよう」などと注文をつけることはできません。講師はこのようなリクエストを聞いてはいけないと教育されています。
その理由は
カランメソッドで最も大事なことは
講師がレッスンをコントロールすること
英語学習の落とし穴として
「分かっているつもりでも間違えて覚えている」または「頭では分かっていても使えない」
ということがありえます。使えているかどうかは結局使わせてみるまでは分かりません。
カランの正式トレーニングでは「レッスン中は講師がボス、講師が全てをコントロールするのだ」と教育されます。
本来のレベルと極端に異なるステージにされてしまっているのであればステージアップは可能ですが、それが妥当かどうかの判断も講師が判断します。