こんにちは、mikaです!
第1弾〜第4弾までの音で学ぶ発音ブログで
Phonics・Linking・Reduction・Flappingをご紹介してきました。
これらを学ぶことで、正しい発音が身につき、
消えたりくっついたりする早い英語を単語レベルで理解しやすくなります。
それでは今度はこれに「感情」「抑揚」を加えてみましょう!
文章はメロディのようにスムーズに聞こえ、伝えたい単語を強調して文章の主旨を明確に伝えられるようになります。
これがProsody(韻律)なのです!
プロソディ(prosody・韻律)とは、自然な英語を話す為の、“音の上げ下げ・区切る位置・長さや強弱”など、言語の音の特徴を表す総称です。以下のリズムやストレスはその代表例です。
では一緒に見ていきましょう!
リズム (rhythm / 緩急・間・テンポ)
これは今までご紹介してきたPhonics・Linking・Reduction・Flappingを含めた音の変化で
単語と単語がくっついたり、音が消えたりすることによってリズムが生まれることです。
Are you going to fly to Canada?
She taught it to me.
ストレス (stress / 強弱・強勢・アクセント)
強弱を表す「アクセント」には実は2種類あります。
- ①ストレス・アクセント (Stress Accent)
- ②ピッチ・アクセント (Pitch Accent)
英語のいわゆる「アクセント」は①のストレス・アクセントです。
発音記号の強勢(ストレス)する箇所を、ストレスと言ったり、
アクセントと呼んだりしますが、
ストレス・アクセントが正式名称です。
一方②ピッチ・アクセントのピッチとは、音の高低のことで、例えば・・
はし hashi
私たち日本人はこの二つ「箸と橋」をピッチを変えることにより言い分けられます。
この時に生じる音の高低をピッチといい、日本語は音の高低で発音を使い分ける言語で、
ストレス・アクセントが存在しないのです。
ですが、英語には①も②も存在するため、大変リズミカルな言語となっています。
そしてアクセントの違いで単語の品詞が変わってしまうので、
リスニングには必須項目です!!
(左が名詞、右が動詞)
REcord reCORD
PROject proJECT
PERmit perMIT
PROgress proGRESS
イントネーション (intonation / 高低・抑揚)
文章の語尾が上がったり、感情が入って抑揚がついたりします、
これをイントネーションと言います。
各言語にはそれぞれのプロソディーが存在し、それが崩れていると、
正確な発音をしても伝わりにくい事があるのです。
いわゆる「訛り」と言われているものがこれに当たります。
“I’d like you to read this book.” とyouを強調すれば、
「私は(他の誰でもなく)あなたにこの本を読んでほしい。」
という意味になりますし、
“I’d like you to read this book.” とthisを強調すれば、
「私はあなたに(他のものではなく)この本を読んでほしい。」
という意味になります。
似たような意味の文章ですが、文のメッセージの焦点が変わってしまうのです!
正しい発音を身につけると、正しく相手に伝えられるようになり、
正しい英語の発音が聞き取れるようになります。
正しいプロソディを身につけると、英語を英語らしく話せるようになります。
英会話においてスムーズなコミュニケーションを取るためには、
発音とプロソディはとっても重要なのです!!
ご自身が発音される時に気を付ける事で、相手のプロソディも気になってくるはずです。
是非スピーキング・リスニングの学習時にも役立ててみてはいかがでしょうか。