最終更新日:2019-08-24
みなさんこんにちは!
英語の勉強は順調に進んでいますか?
今回は英語学習においてリスニングでつまづいている方(英語が聞き取れない)に特におすすめの内容になっています!
英語は基本的には4つスキル(リスニング・リーディング・スピーキング・リーディング)に分かれているのは多くのみなさんがご存知だと思います。
今回のブログでは日本人の多くが苦手にしている英語のリスニングスキルの中で、発音におけるReduction(リダクション)の説明やその使い方についてシェアさせていただきます!
Reductionとは
まずReductionの意味をCambridge辞書で調べてみると、
“the act of making something, or of something becoming, smaller in size, amount, degree, importance, etc.”
(「物事のサイズ、量、程度、重要性などを小さくすること、またはその行為)
と説明されています。
つまりReduction(リダクション)とは、本来のスペリング上発音されるべき音が弱く発音されることで変化したり、または全く発音しなくなったり(脱落したり)することを言います。
ドラマや映画でアメリカ人などのネイティブが話す英語を聞いた事があると思いますが、彼らの話すナチュラルな英語は受験英語や英検、TOEICで聞くオーディオとは異なり全然聞き取れないと感じたことはありませんか?
これはただ単にスピードが早いから聞き取れないのではなく、このReductionが起こっており文字通りに英語が発音されていないから聞き取ることが出来ないからです。
(英語の文字通りに発音していると思いこんでしまっている場合は知っている単語なのに聞き取れないということが起こります。)
上記のように英語ではreductionによって特定の音が消えたり、弱くなったり、変わったりします。
この聞こえない音の存在を知ることで聞き取れる可能性が上がりますし、リスニング力はぐんとアップしますよ!
☆音声は全て、1回目リダクションなし/2回目リダクションあり、となっておりますので聴き比べてみてください!
消える“ t / d ”
まずは破裂音である“t”と“d”の発音が消える単語の発音をチェックしてみましょう!
(アポストロフィー(‘)で表示されているところは発音しません)
【 “ l ” の前の “ t / d ” 】
exactly
→ exac’ly
(正確に、厳密に、きっかり)
honestly
→ hones’ly
(正直に、率直に、正直なところ)
repeatedly
→ repeate’ly
(繰り返して)
ここではt”と”d”の発音が消える場合の例文を見てみましょう!
Ex. Honestly I don’t exactly know.
(正直にいうと正確には分かりません。)
【 “ t / d ” + 弱母音 + “ n ” 】
この場合、弱母音が欠落しさらに子音“ t ” の音が消えることがあります。
sentence (文、文章、判決)
→ sent’nce
→ senn’nce
button(服のボタン)
→ butt’n
→ bu’’n
forgotten(forgetの過去分詞、(…を)忘れる、思い出せない)
→ forgott’n
→ forgo’’n
important(重要な、重大な、大切な)
→ import’nt
→ impor’nt
それでは破裂音のあと弱母音とそのあとの子音tが消える場合の例文を見ていきましょう!
Ex. It’s important to think about it.
(それについて考えることは重要です。)
【 “ n ” の後ろの “ t ” 】
“ n t +弱母音 ” のとき、 “ nt ” の “ t ” が “ n ” に代ったように発音されます。
これは特にアメリカ英語で顕著に現れるReductionです!
winter(冬、冬季)
→ winner
internet(インターネット)
→ innernet
center(中心、中心点、中央)
→ cenner
twenty(20、20 個の)
→ tweny
ではここでも例文を見ていきましょう!
オーディオを何回も聞いてReductionされていることをしっかり確認してくださいね!
Ex. There’re twenty dentists in the health center.
(その医療センターには20名の歯科医がいます。)
消える“ f / v ”
【弱音の “ f / v ” 】
単語の最後の弱音 “ f ” が落ちます。また弱音の “ v ” は、よく“ f ” の音に変化し、更に落ちることがあります。
(前置詞“ of ” の “ f ” の音は良く落ちます。)
sort of(多少、いくらか、まあまあ)
→ sort o’ → sorta
kind of(ある程度、やや、多少、ちょっと)
→ kind o’ → kinda
out of(~から外へ、~から抜け出して)
→ out o’ → outta
have to(~する必要がある、~すべきである)
→ haff to → hafta
※実は、o'clock は、もともと of clockだったものから、“ f ” の音が落ちたものだそうです。
またフレーズになっても同じことが言えます。
消えている箇所を意識しながら例文を聴いてみましょう!
Ex. I kind of had a crush on you.
(あなたのことにちょっと夢中だったんだよね。)
消える “ h ”
【単語の頭の “ h ” 】
like him → like ’im
like her → like ’er
when he → when ’e
Ex. Let him go.
(彼を行かせてあげて。)
消える “ g ”
語尾くる “ g ”や “ ing ”も消えます!
厳密に言うと実際正しい方法で発音されているのですが、弱音になるので聞こえなくなります。
Walking →wakin’
Thinking →thinkin’
Coming →comn’
want to と going to
want toは、まず “ t ” の連続により一つの “ t ” が落ち、次に “ nt ” の “ t ” が欠落します。
want to → wan' to → wann'o → wanna
going to は上記の “ ing ” のルールにより、最後の “ g ” が殆ど発音されないため “n t ” という並びになり、その “n t ” の “ t ” が欠落します。
going to → goin’ to → goinn’o → gonna
going to に限らず、***ing to の並びでは、同じように音が変化することがあります。
trying to → tryin’to → trynn’o → tryna
Ex. He’s thinking about it.
(彼はそれについて考えている。)
Linkingとは
関連用語でReductionと共にリスニングにおいて重要であるLinking(リンキング)というものがあります!
Linkingの意味をこちらもCambridge辞書で調べてみるとLinkという原型で、
“to make a connection between two or more people, things, or ideas”
(2人以上の人、物、または考えなどに繋がりを作ること)
と書かれています。
英語の発音においては「単語と単語が繋がり、それがあたかも一つの単語として発音される現象のこと」を言います。
linkingについて知識をつけることはReductionと同じくリスニング力のアップに繋がりますし、スピーキング面に関してもネイティブが話す英語により近づけるようになります。
Linkingについてはこちらのブログで詳しく(オーディオ付き)でご説明していますのでぜひご参照ください!
ネイティブなのにネイティブの英語ではない?
最近では海外から旅行にきている方以外にも、日本に留学や仕事などの理由で日本に住んでいる方も東京をはじめどんどん増えてきています。
その中で英会話学校や大学などで英語を教えているネイティブの方もいますよね?
しかし、英会話学校で働いている先生方たちが話す英語は例えばアメリカやイギリスで話されている英語と異なることが多いです。
理由としてはReductionやLinkingをあえて使わないではっきりと話す方が日本人にとって聞き取りやすい、理解しやすいということがわかっているからです。
特に日本に長く滞在している方はそのようにゆっくりはっきり話すことに慣れているため、英語学習者にとって理解しやすい英語を話す方も多いです。
(とってもありがたいことですね。ただし日本人慣れしていない人の話す英語が早すぎて全く聞き取れなかったことに絶望しました泣)
ナチュラルな英語を聞き取れるようになるように日々努力していきましょう!
まとめ
いかがでしたでしょうか??今回は”Reduction”についてご説明させていただきました!
Reductionは何も英語だけではありません。
私たちが何気なく使用している日本語も文字通りに話している訳ではなく、話しやすい、あるいは聞き取りやすく言葉を変化させて使用することが多いですよね?
英語もこれと同じようにreductionは心地いいタイミングで省略して話しているのと同じことなのです。
大事なことは「どういう場合にこのルールが適応されるのか」など基本的なルールを知り、意識してリスニングを行うことです。
そうすれば今まで聞き取れなかった英語がきっと聞き取れるようになるはずです!
そのために英語のドラマや映画をたくさん見てネイティブスピーカーのナチュラルなリズムに慣れることも上達方法の一つです!
(特にFriendsというアメリカのコメディドラマはおすすめです。ご存知の方も多いとおもいますが僕はこのドラマを何度も見ながらネイティブスピーカーの自然な英語を学びました。)
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この機会に今回学んだReductionについての情報を参考にして、ReductionやLinkingによって消える音を意識しながらリスニングやスピーキングの上達のためにレッスンを受講してみてはいかがでしょうか?
それではまた次回のブログでお会いしましょう!