資料に載せた表を英語で説明したい。海外の取引先に工程表を送りたい。そんなとき、「表」を英語で何と言えばいいか迷った経験はないでしょうか。

この記事のまとめ・結論

日本語の「表」にあたる英単語は1つではありません。行と列で情報を整理したものは table、数値を視覚的に示したものは chartgraph、項目を順に列挙したものは list です。

さらに「貸借対照表」「時刻表」のように、日本語では「表」が付いても英語ではまったく別の単語になるものもあります。

この記事でわかること
  • table・chart・graph・list・diagram の意味とニュアンスの違い
  • 迷ったときに使える、使い分けの判断基準
  • 貸借対照表・工程表・勤務表など「◯◯表」の英訳一覧
 

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1. 「表」を表す英単語5つ|table・chart・graph・list・diagram

日本語では「表」の一言で済ませてしまうものが、英語では複数の単語に分かれています。まずは5つの単語の違いを一覧で確認しましょう。

table・chart・graph・list・diagram の違い
単語 何を表すか 形式の特徴 典型例
table 整理された情報 行と列がある 価格表、比較表、成績表
chart 視覚化された情報 図形や色で表現 円グラフ、フローチャート、天気図
graph 数値の関係・推移 多くは軸がある 折れ線グラフ、棒グラフ
list 並んだ項目 順に列挙 名簿、買い物リスト、目次
diagram 構造・仕組み 図解 配線図、系統図、ベン図

ここからは、それぞれの単語の意味とニュアンスを詳しく見ていきます。

table|行と列で整理された表

table は、情報が行(row)と列(column)に並べられた表を指します。日本語の「表(ひょう)」を訳すときの基本になる単語で、迷ったときの出発点と考えてよいでしょう。

数値だけでなく、テキストや項目名を整理した表にも使えます。特定の値を探して読み取るのに適した形式です。

The table below shows the price of each plan.

下の表に各プランの価格を示しています

なお table には「テーブル・食卓」という家具の意味もあります。こちらの用法は別記事で扱っています。

chart|視覚的に整理した図表

chart は、情報を視覚的にわかりやすく整理したものを広く指します。円グラフや棒グラフといったグラフ類はもちろん、フローチャート、天気図、海図、カルテなども chart です。

実務では、行と列でデータを並べたものを table、棒・線・円などで視覚化したものを chart と呼び分けることが多くなります。ただし chart が指す範囲はそれよりも広く、文脈によっては表形式で整理された情報そのものを指すこともあります。

This chart shows how our market share has changed since 2020.

このチャートは2020年以降の当社シェアの推移を示しています

graph|数値の関係や推移を示したもの

graph は、数値どうしの関係や時間による変化を示したもので、多くの場合は軸を使って表します。日本語の「グラフ」とほぼ同じ感覚で使えます。

chartgraph は重なる部分が多く、pie chartpie graphline chartline graph のようにどちらでも通じる組み合わせも少なくありません。厳密に区別しなくても支障はないと考えて構いません。

The graph indicates a steady increase in demand.

このグラフは需要が着実に伸びていることを示しています

list|項目を並べた一覧

list は、項目を順に列挙したものを指します。行と列の構造は必要ありません。名簿、買い物リスト、出席者一覧などが該当します。

日本語の「一覧」「目録」に近い単語です。listchart の使い分けはこちらでも解説しています。

Here is the list of participants for tomorrow's meeting.

明日の会議の出席者一覧です

diagram|構造や仕組みを示した図

diagram は、モノの構造や物事の仕組みを図式化したものです。配線図、系統図、ベン図などが含まれます。数値の大小よりも関係性や手順を示すことに重点がある点が、chartgraph との違いです。

The diagram explains how the system processes each request.

この図は、システムが各リクエストをどう処理するかを説明しています

2. どれを使う?使い分け早わかり

ここまで5つの単語を紹介しましたが、実際に書くときは「結局どれを選べばいいのか」で迷います。次の順に考えると判断しやすくなります。

形式から選ぶ判断の流れ

  • 行と列に情報が並んでいるtable
  • 数値の推移や割合を、棒・線・円などで視覚化しているgraph(または chart
  • 項目を順に列挙しているlist
  • 構造や手順を図で示しているdiagram

データを視覚的に整理したものであれば chart が広く使えます。ただし万能の言葉ではありません。構造を示す図なら diagram、論文中でグラフや図を番号付きで示すなら figure を使うなど、文脈によって適切な語は変わります。

形式で決まる言葉と、中身で決まる言葉

ここまでの5語は、主に見た目の形式や情報の見せ方による分け方です。一方で英語には、中身や用途によって決まる呼び方もあります。

schedule(予定表)、timetable(時刻表)、menu(メニュー表)、balance sheet(貸借対照表)などがそれにあたります。行と列で作られていても、予定や日程を示すものなら schedule、貸借対照表なら balance sheet と、専用の名前で呼ぶことがあります。形式としては table でありながら、実務では別の呼び名を使うということです。

つまり、日本語で「表」と付いていても、機械的に table に置き換えると不自然に響くことがあります。具体的にどう言えばよいかは、次の章で一覧にしました。

3. ビジネスで使う「◯◯表」の英訳一覧

実務で登場する「◯◯表」を分野別にまとめます。日本語では共通して「表」が付いていても、英語では sheet schedule list などに分かれる点に注目してください。

会計・財務

会計・財務の「◯◯表」
日本語 英語
貸借対照表 balance sheet
損益計算書 income statement / profit and loss statement
明細表 itemized statement / breakdown
料金表 price list / rate table

会計書類では table より、sheetstatement が使われることが多くなります。

業務・スケジュール管理

業務・スケジュール管理の「◯◯表」
日本語 英語
工程表 project schedule / production schedule / Gantt chart
勤務表 work schedule / shift roster
予定表 schedule / calendar
時刻表 timetable(米国では schedule も一般的)
管理表 tracking sheet / tracker

時間や日程が絡むものには schedule が使われることが多くなります。なお process chart は工程の手順を順に図示したもので、日程を示す工程表とは別物です。

単語を覚えたら、資料を前にして使ってみる

balance sheet も work schedule も、一覧で見れば覚えられます。ただ会議で資料を指しながら説明するとなると、単語を知っているだけでは足りません。

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4. グラフ・図の種類の英語表現

プレゼンや資料作成でよく出てくるグラフ・図の名称をまとめます。

グラフ・図の種類
日本語 英語
円グラフ pie chart
棒グラフ bar chart / bar graph
折れ線グラフ line chart / line graph
帯グラフ 100% stacked bar chart
散布図 scatter plot

組織図(organizational chart)やフローチャート(flow chart)、設計図(blueprint)など「図」の言い方については、こちらもあわせてご覧ください。

表やグラフの各部分を指す言葉も押さえておくと、説明がしやすくなります。

表やグラフの各部の呼び方
日本語 英語
縦軸 vertical axis / y-axis
横軸 horizontal axis / x-axis
row
column
凡例 legend

5. 表やグラフを説明する英語フレーズ

単語を覚えても、実際に説明できなければ意味がありません。ここでは会議やプレゼンで使えるフレーズを紹介します。

表やグラフに注目してもらう

Please take a look at the table on page 3.

3ページの表をご覧ください

何を示しているかを説明する

「示す」にあたる動詞は複数あり、何が何を示すのかによって使い分けられます。

「示す」を表す動詞の使い分け
動詞 ニュアンス 使い方の例
show 最も一般的。資料が何を示しているかを述べる This table shows...
indicate 示す、指し示す。データや結果が何かを指し示すときに使う The data indicates...
represent 線・色・記号などが、何を意味するか・何に対応するかを表す The blue line represents...
illustrate 例や図などを使って、内容をわかりやすく説明する The chart illustrates...

This table shows the sales figures for the last three years.

この表は過去3年の売上を示しています

数値の増減を説明する

数値の増減を表す動詞
日本語 英語
増加する increase / rise / grow
減少する decrease / decline / fall
急増する surge / soar
急落する plunge / drop sharply
横ばいである remain flat / stay the same

Sales increased by 15% compared to last year.

売上は前年比15%増加しました

6. 「表」の英語に関するよくある質問

table と chart はどちらを使えばよいですか?

行と列で情報を整理しているなら table、棒・線・円などを使って視覚化しているなら chart と考えると判断しやすいでしょう。

Excelで作った「表」は英語で何と言いますか?

シート上に作った表そのものは table と呼べます。Excelのシートは worksheet または spreadsheet、Excelファイル全体は workbook と呼びます。

論文の表は Table、図は Figure で合っていますか?

はい。本文中では Table 1 Figure 1(または Fig. 1)のように番号を付けて参照します。ただしキャプションの位置はスタイルガイドによって異なります。表のタイトルを上、図のキャプションを下に置く方式が広く使われる一方、APAのように図のタイトルも上に置く規定もあるため、投稿先のルールを確認してください。

「一覧表」は英語で何と言いますか?

list が基本ですが、行と列がある場合は table も使われます。

7. まとめ

日本語の「表」は、英語では table chart graph list diagram などに分かれます。行と列があるかどうか、視覚化されているかどうかで判断すると、迷う場面が減っていきます。

もう1つ覚えておきたいのが、貸借対照表は balance sheet、時刻表は timetable、メニュー表は menu のように、日本語の「表」がそのまま table にならないケースが多いという点です。分野ごとに決まった言い方があるものは、単語ごと覚えてしまうのが近道です。

表を説明できるかは、話してみないとわからない

This table shows... という型を覚えても、実際の資料を前にすると詰まります。自分の数字を自分の言葉で説明する場面が要ります。

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