ワーホリ制度(ワーキングホリデー)を使ってカナダに行ってみたいけど、1年の海外長期滞在にどれくらいのお金が必要なのか気になりますよね?
ビザ申請にかかる費用を含む初期費用や行きたい都市、また、現地で語学学校に通うかどうかでもワーホリの費用は変動します。
この記事では、カナダでワーホリを1年間する際の費用について解説していきます。どれくらいの費用がいるのか、必要資金の目安を把握して渡航準備に役立ててみてください。
カナダのワーホリ(1年間)の目安
1年のカナダワーホリでかかる費用は約130万円〜250万円と言われています。現地での収入を差し引いたとしても、行きたい都市や生活スタイル、語学学校に行くかどうかで変動します。
思うように仕事が見つからない場合もあるので、最初の3ヶ月は貯金で賄えるように最低でも120万前後は用意していたほうがワーホリ生活を充分に楽しめると思います。まずは、1年の生活にどのような費用があるのかみていきましょう。
ワーホリ申請にかかる費用
初期費用は主に「ビザ申請費・航空券・海外旅行保険」の3つです。語学学校に行く予定の方は、入学金や授業料など語学学校に通うのに必要な費用が入ってきます。
また、留学エージェントを使って手続きを行う場合はその費用も上乗せされます。
現地での滞在費用
渡航してからかかる費用は、現地での「家賃・生活費・移動費・交際費・娯楽費」の5つが主になっていきます。
どの都市に住むのか、シェアハウスか一人暮らしか、どれくらい娯楽に使うのかなどの生活スタイルで変動します。
カナダのワーホリ費用(1年間)の内訳
カナダワーホリにかかる費用内容がはっきりすると実際の内訳が気になってくると思います。滞在先や生活スタイル・渡航時期で変動しますが、カナダでの暮らしを想像しながら資金準備の参考にしてみてください。
語学学校に通う場合は最高でも6ヶ月通うことができます。州や学校によってカリキュラムの内容や条件が違ってきますので、自分に合った学校や気になる学校の授業料に差し替えて考えてください。
事前費用内訳(申請費用や航空券、保険など)
ビザ申請料 | 約4万円 | 3種類の申請料の合計が約340〜350カナダドル必要。 |
航空券(片道) | 10〜20万円 | 渡航する時期や経由便や直行便かどうかなどで変動。 |
海外旅行保険(1年) | 20〜30万円 | 加入するプランで変動。 |
学費 | 10〜100万円 | 通う学校や期間で変動。 |
カナダへの渡航費用には、ビザ申請料、航空券代、海外旅行保険、学費が含まれます。
ビザ申請料は、渡航目的に応じた種類ごとに費用が異なるため、必要な手続きを確認して準備する必要があります。航空券代は、渡航時期や直行便・経由便の選択により変動し、早期予約やプロモーションを利用すると費用を抑えることが可能です。
また、海外旅行保険や学費については、補償内容や選択するプランによって異なるため、ワーホリの目的に応じた選択をしましょう。
現地での費用内訳(家賃・生活費・交通費など)
家賃 | 月7万円〜10万円 | シェアハウス・一人暮らし、都心か郊外かなどライフスタイルで変動。 |
生活費 (食費・交通費等含む) | 月5〜10万円 | 生活スタイルで変動。観光などもしたい場合はもっと多めに見積もるといいでしょう。 |
携帯代 | 月3,000〜 | 契約するキャリアやプランで変動。 |
カナダでの生活費は、家賃・生活費(食費や交通費など)、携帯代が主な項目となります。家賃は、月7万〜10万円が目安で、シェアハウスや一人暮らし、また都心か郊外かといったライフスタイルによって変わります。
生活費には、月5万〜10万円ほどかかり、生活スタイルや観光を楽しむ場合にはさらに多めに予算を見積もると安心です。
カナダのワーホリはどれくらい稼げる?
かかる費用の目安がわかったけれども、実際に現地で仕事を始めた場合どれくらい稼げるのでしょうか。カナダの最低賃金は州によって差がありますが、最低賃金の平均は15ドル〜19ドルです。
1ヶ月に稼げる金額は日本円で約30万円ほどであり、日本の最低賃金に比べると高いので、日本にいる時よりは稼げると思います。
また、チップが稼げる仕事につけた場合だともっと稼げる可能性もあります。自身の英語のレベルや、経験などで就ける職種、シフト数でも変わりますが、どのような仕事があるかも合わせて英語力別に時給の参考にしてください。
英語初級レベル 最低賃金15ドル〜18ドル
就ける仕事:日本食レストラン、日本人が多く来店するお土産屋など
スタッフも含め日本人が多いので英語力がゼロに近くても働けます。キッチンでの皿洗いや調理補助の仕事がメインになっていきます。多少英語力があれば、ホールを任せてもらえるため、時給が上がったりチップで稼ぐことができます。
英語中級レベル 18〜25ドル
就ける仕事:現地レストランやカフェのホールスタッフ・バリスタ、ハウスキーパーなど
ある程度の日常会話ができ、英語での指示も理解できるようであれば仕事の幅が広がるので、時給の高い仕事を見つけることができます。また、フロントに立てるチャンスも増えるため、チップで稼ぐことも可能です。
英語上級レベル 20ドル〜30ドル
就ける仕事:専門職、日本人向けツアーガイド、現地のレストランやカフェ、ホテル業、オフィス業など
スタッフやお客様と英語で高度なコミュニケーションを取れることが必須のポジションのため、高時給で働くことができます。経験とスキルも必要になってくるため、他の業種と比べると仕事を得る難易度は高くなりますが、自身のスキルアップにもなり帰国後も有利になるでしょう。
カナダのワーホリで費用を抑えるコツ
カナダでのワーキングホリデーは、多くの経験を得られる一方で、費用がかさむこともあります。しかし、少し工夫するだけで出費を抑え、充実した滞在を実現することが可能です。
ここでは、具体的な節約術や工夫についてご紹介します。
1)渡航前に英語力を上げていく
語学学校に入学を検討されている方は、少しでも日本にいる間に英語力を上げていくことで学費を抑えられます。また、時給の高い仕事につくチャンスも上がってきますので、現地での費用をカバーすることができます。
2)航空券を安く購入する
ハイシーズンを避け、ローシーズンの期間に行く、直行便ではなく安く行ける経由便やLCC航空会社を使うと航空券代を抑えることができます。
3)海外旅行保険のプランをしっかり確認する
海外旅行保険を複数の保険会社で比較しましょう。また、プラン内容も必要以上についていないか、過剰な補償内容になっていないかも費用を抑えるポイントです。
州によっては、現地の外国人向け保険に加入できる場合もあるので、合わせて確認し比較するといいでしょう。
4)シェアハウスに住む、自炊をする
海外はルームシェア率が高いです。一人暮らしをするよりも家賃や光熱費を抑えることができます。都心部よりも少し離れた郊外などの方が家賃が安い場合もありますので、家を探すエリアを広げてみましょう。
外食するとチップ代もかさみます。なるべく自炊した方が食費が抑えられます。レストランで働けた場合、賄いがもらえるお店であれば1、2食分抑えることも可能です。
5)ワーホリではなく別の留学制度・助成金を使う
カナダは他の国に比べるとワーホリだけではなく「CO-OP留学」という学校でスキルを学びながらインターン先を探し働ける制度もあります。
語学留学となると国からの奨学金や自治体の助成金に応募できることもある為、一度応募資格を確認することをおすすめします。
また、留学エージェントを使うことで提携校割引などがある場合もあります。エージェントをうまく活用することも費用を抑えるポイントとなるでしょう。
長期滞在の選択肢が多いことも魅力的なカナダ留学です。自分の目的に合った制度で渡航すると費用を抑えることが出来ます。
都市・エリア別の物価事情
カナダワーホリで人気都市上位3位の物価を参考に、実際の生活を想像して行きたい都市を決めてみるのも費用の参考になると思います。
バンクーバー
カナダの中でも温暖な気候、海や山と自然も豊富な大都市。アジア人が多く、日本食も他の都市に比べると比較的手に入りやすく、初めての長期海外生活でも過ごしやすい都市です。最低時給も他の都市に比べると高いところも人気の1つです。
物価はスーパーで買う食材で比較します。
・水1.5L:3ドル(約330円)
・牛乳1L:約4ドル(約430円)
・卵1パック:約6ドル(約650円)
外食する場合は1人平均25〜30ドル(3,000〜4,000円 ※チップを含まない)
マクドナルドなどのチェーン店で、1番安いセットメニューが15ドル〜と全体的に日本より高い印象です。
トロント
カナダで1番大きな都市で、カナダの経済の中心になっています。アジア人率はバンクーバーより低いため、英語をさらに伸ばしたい人にはうってつけの都市です。
物価
・水1.5L:2.5ドル(約300円)
・牛乳1L:約4ドル(約430円)
・卵1パック:約4.5ドル(約500円)
外食する場合は1人平均30〜60ドル(3,000〜6,500円 ※チップを含まない)
マクドナルドなどのチェーン店で、1番安いセットメニューが14ドル〜と全体的に日本より高いです。
カルガリー
日本人が少ない都市として人気です。大自然に囲まれている州なので自然が多いところが好きな人に向いています。
物価
・水1.5L:2.2ドル(約240円)
・牛乳1L:約3ドル(約330円)
・卵1パック:約5ドル(約540円)
外食する場合は1人平均28ドル(3,000円 ※チップを含まない)
マクドナルドなどのチェーン店で、1番安いセットメニューが14ドル〜と全体的に日本より高いですが、上位2位の都市に比べると物価は安いと言えるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
この記事では、カナダでワーホリを1年間する際の費用について解説してきました。
カナダのワーホリにかかる費用は最低でも約130万は必要です。渡航前に英語力を上げることで現地での費用を抑えることが可能ですが、現地に着いてすぐに仕事が決まるとも限らないので、最初の3ヶ月は生活を賄える貯金があると安心です。加えて、行く都市の物価や特徴なども合わせて比較検討することでさらに費用のやりくりができるでしょう。
現地でやりたいことや行きたいところがたくさんある場合は、上の記載以上の費用が必要になっていきます。お金が足りなくて途中で帰国しないといけない。ということがなく素敵なワーホリ生活ができるよう、余裕を持った資金計画をおすすめします。