至る所で使われる「as」。使い分けできていますか?

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「asってよく聞くけどどう使い分ければいいの?」

「接続詞のasと前置詞のasの違いが分からない」

英語のasは、さまざまなシチュエーションにおいて使われます。しかし、どのような意味でどう使い分ければ良いのか、分からない人も多いのではないでしょうか。

asには文脈によって異なる用法があり、接続詞としてのasであっても5種類もの使い分けができます。

そこで今回は、asの使い分け方法や、asを使ったフレーズについて分かりやすく解説していきます。asをマスターしたいと考えている方は、この記事をぜひ参考にしてみてください。

asの基本的な意味と用法

asは一言で言うと「イコール」であり、asの前後の関係を表す時に多く使われます。

例えば、

She runs as fast as Anna.(彼女はアンナと同じくらい速く走る)

という場合、asは「同じように」という意味で使用されます。このように、asは2つの物や状況を比べたり、関係を示したりする際に使われるのです。

接続詞「as」

まずは、もっとも一般的な使い方である、接続詞としての「as」について説明します。

〜なので(原因)

1つ目は、原因を表す「〜なので」という意味のasです。この用法ではasは文頭で使用され、その原因が明らかであるときに使用されます。

同じく「〜なので」を表す接続詞に「because」がありますが、becauseを使う際は相手が理由を知らない場合であり、asの場合は相手も既に理由を知っている際に使われるイメージです。一方、こちらのasは文頭で使用されることが多いフォーマルな表現です。

例文:

As I got a cold, I was absent from school.(私は風邪をひいたので、学校を休みました。)

するように(様態)

2つ目は、様態を表す「~するように」という意味のasです。「A as B」で「BのようにA」という解釈になります。

「〜するように」を意味するasには、定型表現も多く存在します。

例:

as always いつものように

as you know ご存知のように

as I said 申し上げたように

また、同じ意味を表す単語として、「like」という言葉が挙げられます。しかし、likeは前置詞であるため、使い方が異なることに注意してください。

例文:

Nobody can play the guitar as he does.(誰も彼のようにギターを演奏できない。)

She plays the piano like a pro.(彼女は、プロのようにピアノを演奏する。)

〜につれて(変化)

3つ目は、変化を表す「〜につれて」という意味のasです。「A as B」で「BにつれてA」という意味になります。

基本的には、「become, grow, get+比較級」という構文とともに使用されます。

例文:

As she grew older, she became more beautiful.(彼女は年を取るにつれて更に美しくなった)

〜するとき(時)

4つ目は、時を表す「〜するとき」という意味のasです。「As A, B」で「AのときB」という意味になります。

時を表す接続詞といえば「when」が挙げられますが、whenとasは同じ意味で使うわけではありません。whenは「一定の時間を表す表現」であることに対し、asは「AとBがほぼ同時に起こっている時に使われる表現」となります。

例文:

As she opened the door, she said, "Goodbye."(彼女はドアを開けたとき、さよならと言った)

When I got home at night, I took a bath right away.(夜、家に帰ってすぐにお風呂に入った)

上記の例文の通り、asはwhenよりも物事が同時に起こるニュアンスが強いことが分かるでしょう。

〜だけれども(譲歩)

5つ目は、譲歩を表す「〜だけれども」という意味のasです。「A as, B」で「AにもかかわらずB」という意味になります。

こちらのasは、「形容詞 / 副詞 / 動詞 + as + SV」という構文となり、主に文語で使われます。文を理解するには、「ある1つのことが事実ではあるが、もう1つのことも真実である」といったニュアンスで訳すと分かりやすいでしょう。

例文:

Japanese as he is, he speaks English like a native.(彼は日本人だけれども、ネイティブのように英語を話す)

→日本人であることも事実ではあるが、ネイティブスピーカーのように話すことも真実である 

前置詞「as」

続いて、前置詞として使用されるasについて説明します。接続詞においては、asの後ろに主語と動詞が続くのに対し、前置詞では後ろはすべて名詞となります。

as 名詞 ( ~として)

1つ目は、「〜として」という意味のasです。

「〜として」と訳す場合は、asの後ろは職業や役割、物の機能などを表す名詞がくることが一般的です。

例文:

As a consultant, he is great.(コンサルタントとして、彼は素晴らしい)

as 名詞 ( ~ように)

2つ目は、「〜ように」という意味のasです。

「〜ように」と訳す場合は、あるものが別のものに似ている場合や、比較するイメージで訳します。形容詞や副詞と一緒に用いられる場合も多いです。

例文:

The sweater is as warm as a blanket.(このセーターは毛布のように暖かいです)

副詞「as」

次に、副詞として使われるasについて説明します。副詞においては、「as A as B」で「AはBと同じくらい」という意味で使用されます。

2つのasの間には形容詞または副詞が入り、「as+形容詞 / 副詞+as」という形になります。また、否定文で使う場合は、「not as+形容詞 / 副詞+ as」という構文となります。

例文:

She is as tall as you.(彼女は私と同じくらい背が高い)

関係代名詞 「as」

続いて、関係代名詞としてasが使われる場合の用法について説明します。

よく使われる例としては、「such 名詞 as~(BのようなA)」や「the same 名詞 as~(〜と同じ)」があります。このように、名詞の前にsuchやsameといった単語が入る場合は、名詞の後の関係代名詞はasとなるのです。

分かりにくい場合は、asを「which」や「that」に置き換えてみると理解が進むでしょう。

例文:

Rose has the same bag as I bought last week.(ローズは私が先週買ったかばんと同じ物を持っている。)

Rose has the same bag that I bought last week.

asを使ったフレーズ6つ

最後に、asを使用した便利なフレーズを例文とともに紹介します。

as to

「as to」という表現には、意味が2つあります。

1つ目「~に関して」「~について」

例文:

As to the weekend plans, I haven't decided what to do yet. (週末の予定に関しては、まだ何をするか決めていません。)

2つ目「~に従って」「~によって」

例文:

Our teacher divided all the students as to their classes.(先生はクラスによって生徒全員を分けた)

as for

「as for」は「as to」と同じく「〜について」という意味の表現です。しかし、as forは主に人に対して使います。

例文:

As for my brother, he likes playing soccer in his free time. (私の兄弟について言えば、彼は自由時間にサッカーをするのが好きです。)

as well as

よく聞かれる表現である「as well as」には、意味が4つあります。

・「BだけではなくAも」

例文:

He enjoys playing video games as well as board games. (彼はボードゲームだけでなくビデオゲームも楽しみます。)

・「同様に」

例文:

She can speak English as well as French. (彼女はフランス語と同様に英語も話せます。)

・「同じくらい上手に」

例文:

My sister dances as well as she sings. (私の姉は歌うのと同じくらい上手に踊ります。)

・「…する限りでは」

例文:

As well as I can see the footage, it looks fake.(私が映像を見る限りでは、それはフェイクに見えます。)

as well

「as well」は「同様に」という意味であり、文末に置かれることが一般的です。

例文:

You have a cat? I have a cat as well.(猫を飼ってるの?私も同様に飼ってるよ。)

as long as

「as long as」という表現には、2つの意味があります。

・「~している間」

例文:

I want to live as long as I can stay in good health.(私は健康でいられる間は生きていたい。)

・「~する限り」

as long asと同じように訳せるのが、「as far as(〜する限り)」です。しかし、英語では両者は異なるニュアンスとなります。

as long as:条件(~でさえあれば)

as far as:範囲(~する範囲では)

例文:

We will go on a picnic tomorrow as long as the weather is good.(天気さえ良ければ、明日ピクニックに行きますよ)

As far as I can remember, he stayed in Kyoto.(私が覚えている限りでは、彼は京都に滞在していたよ。)

as if

「as if」は「まるで〜であるかのように」という意味の英語表現です。実際にはそうではないという仮定的なニュアンスが含まれています。

例文:

The old tree looked as if it could tell many stories. (その古い木はまるで多くの物語を語れるかのように見えました。)

as 英語 まとめ

今回は、さまざまな場面で使用される「as」について、使い分け方法や便利なフレーズを紹介しました。口語や文語、シチュエーションによってasは異なる解釈ができます。asを使いこなしたい人は、この記事を参考に会話で実践してみてください。

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