私たち人間は日々、言葉を口から発しながら、他の人たちとコミュニケーションをとって生きています。
しかし発話1つとっても、「言う」や「伝える」、「ささやく」、「叫ぶ」など様々。それぞれ英語でどう表現すれば良いかわからない、という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、「声に出して言う」に関連する英語表現をたくさん紹介!例文も載せているので、ぜひ参考にしてください!
「言う・伝える」の一般的な表現
「言う・伝える」を意味する代表的な単語は以下の4つ。
②speak
③tell
④talk
それぞれ意味や使い方の違いを詳しく見ていきましょう。
say
「say」は日本語にすると「言う」で、言葉や文章を口に出す行為そのものを意味する動詞です。
文章中に出てくる鉤括弧(「」)内のセリフのように、言った内容・具体的な発言に焦点が当たります。
例えば、
■彼は、「もっと英語を勉強します」と言いました。
■彼女は、私が何を言ったか、全く覚えていませんでした。
のような文章は「say」が該当します。
(例文)
彼は私に「君ならできる!」と言いました。
あなたが言っていることを理解していません。
speak
「speak」は日本語だと「話す」になりますが、「言葉を発する」という意味に近い単語です。
当てはまるケースとしては、「人々の前で話す」や「〜語を話す」など。誰かと双方向で対話をするという意味は含まれていません。
(例文)
英語は話せますか?
人々の前で話すのが得意ではありません。
tell
「tell」は「伝える」という日本語が当てはまります。
誰かに何か情報などを伝えるときに使う動詞で、時にはその行為が「教える」という意味に捉えられることもあります。
同じ「教える」という意味の「teach」に比べると、指導的な側面は薄く、単純に相手が知らないことを教えてあげるというようなニュアンスです。
(例文)
あなたに私の秘密を教えてあげます。
私のお気に入りのバンドが今月日本に来ることを父が教えてくれました。
talk
「talk」は「話す」という意味の動詞です。
誰かとの対話を通して、コミュニケーションをとる行為を指します。「会話をする」という意味で捉えると、イメージしやすいでしょう。
「〜と話す」と表現するときは、
・talk to 人
・talk with 人
のように「to」または「with」を付けます。
(例文)
初めて会った人たちと話すことが好きです。 I talked with my boss about the new project. 新しいプロジェクトについて上司と話しました。
「叫ぶ」の英語表現
次に、「叫ぶ」の英語表現として、以下の4単語を紹介します。
②exclaim
③cry out
④scream
shout
「shout」は、とにかく大きな声で叫ぶことを意味する単語です。
うるさい場所で相手に聞こえるように叫んだり、遠いところにいる人に声を届けるために叫んだりなど、「叫び」と認識できるものに使えます。
(例文)
ここで叫ばないでください。何時だと思ってるんですか?
大声で助けを求めたかったが、怖くてできませんでした。
exclaim
「exclaim」は、驚きや恐れ、喜びなどによって、突発的に叫ぶことを意味します。
ただ大きな声を出すだけというよりは、何か予期せぬ強い感情とともに、突然叫び出すようなイメージです。
(例文)
彼は突然「財布をなくした!」と叫びました。
花火が打ち上がると子供たちは歓声を上げました。
cry out
「cry out」も大声で叫ぶことを意味する表現です。
「泣く」を意味する「cry」が付いているように、恐怖や苦しみ、悲しみといったネガティブな感情が伴った、辛い叫びを意味します。 日本が世界に誇る有名ロックバンド「ONE OK ROCK」の「Cry out」という楽曲もあるので、気になる方はチェックしてみてください。
スケートボードから落ちたとき、私は痛みのあまり叫びました。
イライラや怒りを放つためにも、大声で叫んでいいですよ。
scream
「scream」は、恐怖や興奮、怒りといった感情を理由に、大きな声で叫ぶことを意味します。
感情的かつ甲高い声で叫ぶのが特徴です。
(例文)
私の娘はクモを見つけるたびに叫びます。
バンドでの私の仕事は叫ぶことだけです。
「ささやく」の英語表現
「ささやく」を表す英単語も複数ありますが、ここでは、
②murmur
③hum
の3つに絞って紹介していきます。
whisper
「whisper」は、声を出さずに息だけで言葉を発し、近くにいる人のみに聞こえるよう静かに話すことを意味します。
日本語でもカタカナで「ウイスパーボイス」と使うので、イメージはつきやすいでしょう。また。「コソコソ話」のような話し方も「whisper」に当てはまります。
(例文)
彼は私の耳元で彼らの別れについてささやきました。
なぜささやいているのですか?普通に話してください。
murmur
「murmur」も息だけで言葉を発することを意味します。
ただし、目的があって誰かに向かって話すというものではなく、単純にボソボソと聞こえにくいように話すことを表します。
(例文)
息子は料理をしながら何かをつぶやいていました。
あなたはよく寝ながらつぶやきます。
hum
「hum」は、連続的な低い音を出すことを意味する単語です。
「ハミング(humming)」という言葉があるように、鼻歌を歌う意味でもよく使われます。
(例文)
彼は良い気分で鼻歌を歌っていました。
曲を作る時は鼻歌を歌います。
その他の関連表現
ここでは、上記で紹介したもの以外の関連表現を、3つ厳選して紹介します。
②mumble
③yell
utter
「utter」は「発話する」や「発声する」という意味の動詞です。
発言の内容というよりは、口から声を出す行為そのもの自体に焦点が当たっているのが特徴です。
(例文)
会議中は一切発言しませんでした。私はただそこに座っていました。
もっとはっきり話したほうがいいですよ。時々あなたが何を言っているのか聞き取れないことがあります。
mumble
「mumble」は「ブツブツと呟く」という意味の単語。
声のトーンやボリュームがとても低く、口もあまり開かない、何を言っているのか理解しにくい話し方を表します。 ちなみにヒップホップの世界では、声にオートチューンがかかっていて、モゴモゴとラップをするようなスタイルを「mumble rap」と呼びます。
(例文)
彼は何かつぶやきましたが、はっきりとは聞こえませんでした。
私はよくぶつぶつ言う傾向があります。それが私の悪いクセの1つであることはわかっています。
yell
「yell」は、怒りや苦痛、興奮といった感情により、大きな声で叫ぶことを意味する動詞です。
特定の人に怒鳴って怒りをぶつける時に、
「yell at 人」
という形で表現することが多いので、覚えておきましょう。
(例文)
理由はわかりませんが、今朝彼らはお互いに叫び合っていました。
上司は私がした間違いについて私を怒鳴りつけました。
まとめ
今回は、言う・伝える・ささやく・叫ぶなど、声に出して言う時に使える英語表現を紹介していきました。
それぞれ複数の単語があり、少しずつ意味やニュアンス、使い方が異なるため、整理しながらしっかり覚えていってください。
>また覚えるだけでなく、実際の会話の中で使っていくことも、身につける上では大切です。身近に英語を話す機会がない方は、レッスン受け放題のオンライン英会話「ネイティブキャンプ」をぜひ試してみてくださいね!
◇経歴
・コールセンターでの日英バイリンガルオペレーター(3年)
・外資系企業(製薬業界)でのテクニカルサポート(2年)
・副業でオンライン英会話の講師(2年)
・東京にて通学型の英会話スクール経営(4年)
・英会話スクールをオンラインに切り替えて運営(現在で約4年)
・英会話講師歴は合計で10年
◇資格
・英検1級
・TOEIC990点
◇海外渡航経験
・イギリス(3ヶ月、短期留学)
・タイ(6ヶ月)、マレーシア(3ヶ月)、台湾(3ヶ月)の滞在歴あり(海外ノマド)
・海外旅行:韓国、マルタ、ベトナム、インドネシア、アメリカ
◇自己紹介
バイリンガル英会話コーチのBobです!ほぼ日本国内で英語を習得してバイリンガルになりました。たまたま始めたオンライン英会話講師の仕事が天職だと悟り、自らの英会話スクールを開校。これまでに200人以上の英語学習者に教えてきました。多くの人たちに英語を好きになってもらい、思いっきり英会話を楽しんでもらえるよう日々活動しています!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.